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食用としては、[[ハーブティー]]や肉料理、豆料理のスパイスに利用される。[[ドイツ]]では「豆のハーブ」と呼ばれ、豆料理には欠かせない調味料とされている。[[コショウ]]が貴重品だった時代は、その代用にもなった。乾燥もしくは生の葉を刻んでかけたり、煮込み料理に入れるほか、[[酢]]に香りを移して[[ドレッシング]]にしたり、[[エルブ・ド・プロヴァンス]]の材料にもなる。
食用としては、[[ハーブティー]]や肉料理、豆料理のスパイスに利用される。[[ドイツ]]では「豆のハーブ」と呼ばれ、豆料理には欠かせない調味料とされている。[[コショウ]]が貴重品だった時代は、その代用にもなった。乾燥もしくは生の葉を刻んでかけたり、煮込み料理に入れるほか、[[酢]]に香りを移して[[サラダドレッシング|ドレッシング]]にしたり、[[エルブ・ド・プロヴァンス]]の材料にもなる。


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2023年11月12日 (日) 13:53時点における最新版

セイボリー
ウインターセイボリー
ウインターセイボリー
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Labiales
: シソ科 Lamiaceae (Labiatae)
: キダチハッカ属 Satureja
学名
Satureja
L.1753
和名
キダチハッカ
  • S. hortensis (summer savory)
  • S. montana (winter savory)
  • S. viminea (serpentine savory)

セイボリー(セボリーとも、savourysavory)とは、シソ科キダチハッカ属 の一年生草本または多年生草本の総称で、およそ30種を含む。ハッカに似た風味と、葉が木立のように密集して生える様子から、日本では木立薄荷(きだちはっか)と呼ばれる。

地中海沿岸が原産地のシソ科の植物で、代表的なサマーセイボリーは一年生草本であり、草丈は10 - 60センチメートル (cm) で茎は淡紫色。夏に紫色の花を咲かせる。ウィンターセイボリーは多年生草本であり、成長すると1.5メートル (m) ほどの低木となる。

サマーセイボリーの方がウィンターセイボリーよりも香味が柔らかく豊かであり、ハーブとしての評価は高いが、ウィンターセイボリーは通年収穫できるという利点がある。

利用

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古来より葉の部分をハーブとして利用している。薬用としては16世紀本草書『バンクスの本草書』で催淫剤胃腸薬としての効果があるとされ、17世紀の本草書家ニコラス・カルペパーによれば、目のかすみや耳鳴りに効果があるとされた[1]。その他、駆風薬去痰剤などの用法でも使われてきたが、今日では薬草として使われることはほとんどない[2]

食用としては、ハーブティーや肉料理、豆料理のスパイスに利用される。ドイツでは「豆のハーブ」と呼ばれ、豆料理には欠かせない調味料とされている。コショウが貴重品だった時代は、その代用にもなった。乾燥もしくは生の葉を刻んでかけたり、煮込み料理に入れるほか、に香りを移してドレッシングにしたり、エルブ・ド・プロヴァンスの材料にもなる。

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サマー・サボリー (Summer savory、学名:S. hortensis
別名セイボリー・サマー、単にセボリーともよばれ、和名をキダチハッカ(木立薄荷)という[3]。ヨーロッパ、北アフリカ原産の一年草で、草丈は30 - 60 cmになる[3]。夏に薄紫色の小さな花をまばらに咲かせる[3]。ウインター・サボリーよりも強い、タイムに似た清涼感のある香りと刺激のある苦味があり、花・茎・葉は食用、飲料用、薬用に利用されている[3]。豆料理との相性が良く、「豆のハーブ」の異名がある[3]

出典

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  1. ^ マーガレット・B・フリーマン著 遠山茂樹訳『西洋中世ハーブ事典』、八坂書房、2009年、pp87-88
  2. ^ 武政三男 『スパイス&ハーブ辞典』、文園社、1997年、p115
  3. ^ a b c d e 伊藤・野口監修 誠文堂新光社編 2013, p. 68.

参考文献

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  • 伊藤進吾、シャンカール・野口監修 誠文堂新光社編『世界で使われる256種 ハーブ&スパイス辞典』誠文堂新光社、2013年12月23日、100頁。ISBN 978-4-416-61364-1 

外部リンク

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