コンテンツにスキップ

「井上尚弥 対 マーロン・タパレス戦」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
86行目: 86行目:


2023年11月11日、フィリピンのバギオ市で高地トレーニング中のタパレスがスパーリングを再開したことが報じられた<ref>[https://boxingnews.jp/news/104271/ タパレスがフィリピンで高地トレ 井上尚弥撃破に向け強豪とスパーリング三昧] Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月15日</ref>。
2023年11月11日、フィリピンのバギオ市で高地トレーニング中のタパレスがスパーリングを再開したことが報じられた<ref>[https://boxingnews.jp/news/104271/ タパレスがフィリピンで高地トレ 井上尚弥撃破に向け強豪とスパーリング三昧] Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月15日</ref>。

2023年11月20日、大橋ジムは井上の為にメキシコから新たに2人のスパーリング・パートナーを招聘したことを明らかにした<ref>[https://boxingnews.jp/news/104360/ 井上尚弥の新パートナーにメキシカン2人 12.26タパレス戦に備え ソンブレロかぶり気合い] Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月20日</ref>。

2023年12月6日、フィリピン紙「デイリー・インクワイアラー」の取材に対し、タパレスは「パウンド・フォー・パウンドのトップボクサー(井上)と毎日戦えるわけじゃないから、もちろん楽しみたいし、戦えることにとても感謝している。そうすることで、私も彼のレベルにいるという意味になる」と語り、これまでの自身のボクシング人生を「戦いではいつもアンダードッグだった。だからこれは私にとって新しいことではない。私は若い頃からずっと戦って生き残ってきたんだ」と、常にはい上がってきたと回顧し「私たちはみんな弱点がある、そして彼も」と自信を見せた<ref>[https://the-ans.jp/news/375153/ 井上尚弥戦に向けタパレスが不気味発言「彼にも弱点がある」 地元紙に語った自信「私が勝つ」] THE ANSWER 2023年12月6日</ref>。

2023年12月12日、トップランク社が「日本の冬がもうすぐ始まる」と記してタパレスの最新トレーニング映像を公開した<ref>[https://the-ans.jp/news/376773/ 井上尚弥戦まで13日、宿敵タパレスが「絞れてる」「しかし痩せたな」 最新映像で日本人反応] THE ANSWER 2023年12月13日</ref>。

2023年12月15日、井上が横浜市内のジムで公開練習を行った。会見前日の14日にスパーリングを打ち上げ、今回の総ラウンド数は116ラウンドとなったことが明らかになった。その理由を井上は「楽勝ムードを吹き飛ばすため。周りが作り出すムードが自分の中で一番怖い」と説明し、「1発番狂わせを狙ってくる気持ちがあると思う。自分はそれ以上に気を引き締めたい」と語った。また今回の見どころに関して井上は「フルトン戦では左をルーズにして下げてゆったり入ったけど、今回そういう入り方はしないと思う。1ラウンド目からピリピリすると思う。その緊張感を味わってほしい」と話した<ref>[https://boxingnews.jp/news/104882/ 井上尚弥が過去最多116ラウンドスパー タパレス戦「初回の緊張感を味わってほしい」] Boxing News(ボクシングニュース) 2023年12月15日</ref>。


== 対戦カード ==
== 対戦カード ==
171行目: 179行目:
== 試合の詳細 ==
== 試合の詳細 ==
=== チケット ===
=== チケット ===
*2023年10月28日より販売開始<ref>[https://www.sanspo.com/article/20231027-SCZXVUPB6NLITM2F45YJ72HCCA/ 【ボクシング】井上尚弥VSタパレスの4団体統一戦チケットは28日正午に抽選受付開始 最高額は22万円] サンケイスポーツ 2023年10月27日</ref>。2023年11月27日に[[後楽園ホール]]で開催される「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 107」で、チケットプレゼント抽選会が実施される予定<ref>[https://boxingnews.jp/news/104261/ 告知 井上尚弥の4団体統一戦チケットプレゼント抽選会実施 11.27フェニックスバトルで] Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月14日</ref>。
*2023年10月28日より販売開始<ref>[https://www.sanspo.com/article/20231027-SCZXVUPB6NLITM2F45YJ72HCCA/ 【ボクシング】井上尚弥VSタパレスの4団体統一戦チケットは28日正午に抽選受付開始 最高額は22万円] サンケイスポーツ 2023年10月27日</ref>。2023年11月27日に[[後楽園ホール]]で開催される「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 107」で、チケットプレゼント抽選会が実施され<ref>[https://boxingnews.jp/news/104261/ 告知 井上尚弥の4団体統一戦チケットプレゼント抽選会実施 11.27フェニックスバトルで] Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月14日</ref>。


** SRS席:22万円
** SRS席:22万円

2023年12月18日 (月) 09:12時点における版

井上尚弥 対 マーロン・タパレス戦
開催日 2023年12月26日
認定王座 WBAWBCIBFWBO世界スーパーバンタム級王座統一戦

リングマガジン世界スーパーバンタム級王座決定戦

開催地 日本の旗 日本東京都江東区
会場 有明アリーナ
放送局 Lemino(日本限定)[1]
ESPN+(アメリカ)[2]
主催 ボブ・アラムトップランク
マニー・パッキャオ(MPプロモーションズ)
トム・ブラウン(TGBプロモーションズ)
大橋秀行大橋ボクシングジム
ジム・クラウド・マナンクィル(サンマン・プロモーションズ)
ウェブサイト 井上尚弥 VS マーロン・タパレス

井上尚弥 対 マーロン・タパレス
Monster(怪物) Maranding Nightmare
比較データ
30歳 年齢 31歳
日本の旗 日本神奈川県座間市 出身地 フィリピンの旗 フィリピン北ラナオ州トゥボッド
25戦25勝(22KO)無敗 戦績 40戦37勝(19KO)3敗
165cm 身長 163cm
171cm リーチ 165cm
オーソドックス 特徴 サウスポー
井上真吾
大橋秀行
指導者 エルネル・フォンタニラ
レックス・サルド
WBCWBO世界スーパーバンタム級統一王者
元世界バンタム級4団体統一王者
世界4階級制覇王者
評価 WBAIBF世界スーパーバンタム級統一王者
世界2階級制覇王者

NTTドコモ Presents WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 井上尚弥 vs マーロン・タパレス(エヌティティドコモ プレゼンツ ダブリュービーエー・ ダブリュービーシー・アイビーエフ・ ダブリュービーオー せかいスーパーバンタムきゅうおうざとういつせん いのうえなおや たい マーロン・タパレス)は、2023年12月26日、日本東京都江東区有明アリーナで開催予定のプロボクシングの試合。

WBCWBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥と、WBAIBF世界スーパーバンタム級王者のマーロン・タパレスが行う4団体王座統一戦。通算で11回目となる4団体王座統一戦となり、スーパーバンタム級では初めてとなる4団体王座統一戦となった。また井上にとっては2022年12月13日に行われたポール・バトラー戦に続き、自身2度目となる2階級目での4団体統一戦となった。

試合までの経緯

両者の王座獲得から試合決定まで

2023年4月8日、テキサス州サンアントニオのボーイング・センター・アット・テックポートで、タパレスがWBAスーパーIBF世界スーパーバンタム級統一王者ムロジョン・アフマダリエフと対戦し、12回2-1(115-113×2、110-118)の判定勝ちを収め2団体王座の獲得及び世界2階級制覇を達成した[3]。試合翌日、タパレスのスタッフが撮影した動画の中でタパレスは「ナオヤ、次はお前だ」と井上に宣戦布告した[4]

2023年6月5日、WBAはタパレスに対し、7月25日に対戦するフルトンvs井上戦の勝者との統一戦を承認すると公式ホームページ上で発表した[5]

2023年7月17日、フルトンvs井上戦を生観戦することを表明したタパレスがボクシングシーンの取材に対し、「リングサイドの私を見ることになる2人にメッセージを送りたい。どちらが勝っても次に私を通過しなければならない」と試合の勝者に4団体統一戦を呼びかけた[6]

2023年7月25日、有明アリーナで井上がWBCWBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトンと対戦し、8回1分14秒TKO勝ちを収め2団体王座の獲得及び世界4階級制覇を達成した[7]。この試合にはタパレスが生観戦しており、試合後に井上はタパレスをリングに呼び込み「(フルトンを倒し)スーパーバンタム級最強と言えるのではないかなと。僕が持っているベルトは2本。今年中に2本のベルトをかけて戦いましょう」と宣言し握手を交わした[8]。対するタパレスも「自分自身がチャンピオンだと証明したいので、井上尚弥と戦いたい」と発言した[9]。タパレスは試合後に取材に応じ、「とても良い試合だった。井上はとても強かった」と井上を評価する一方で、4団体王座統一戦に向けては「自分もたくさん練習しているし、100%勝てる自信はある。(井上は)良いボクサーだけど、勝てるチャンスは必ずある」とコメントした[10]

2023年8月9日、井上が自身のTwitterでフルトン戦勝利後にリング上でタパレスと撮影した画像を公開し、文面で「next fight??」と対戦を呼びかけるような投稿うをした。これに『リング』誌のダグラス・フィッシャー編集長が反応し、「賛成だ!空位のリング誌スーパーバンタム級王座/4団体王座を懸けた対戦だ」と井上とタパレスの対戦を熱望した[11]

2023年8月15日、フィリピンのデイリー・トリビューン紙がMPプロモーションのショーン・ギボンズが交渉窓口となり、トップランク社とラスベガスで交渉を始めると伝えた。ギボンズは同紙に対し、具体的な日程は未定としたものの「日本で12月に行われるだろう」と語った[12]

2023年8月23日、タパレスが井上との4団体王座統一戦に向けて本格的なトレーニングに入る為、練習拠点にしているロサンゼルスに到着。ボクシングシーンの取材に対し、タパレスは「私はこの試合の大きさを十分に理解している。比類なき王者になることはすべてのボクサーの究極の目標であり、それを達成するためにすべてを捧げる準備はできている。井上尚弥は並外れたファイターだが、私は自分の能力に揺るぎない自信を持っている」とコメントした[13]

2023年9月21日、井上がチャリティーイベントに参加し、トークイベントでタパレスとの4団体統一戦について「交渉はうまく進んでいると聞いている。タパレス戦に向けてトレーニングしている」と明かした[14]

2023年10月6日、アメリカスポーツ専門局ESPNのボクシング記者であるスティーブ・キムが、自身のSNSにてトップランクのボブ・アラムCEOが「2023年12月26日に日本で開催される井上尚弥-マーロン・タパレスのスーパーバンタム級4団体統一戦に向けて、事態は前進していると信じている」と語ったことを報じた[15]

2023年10月12日、ドミニカ共和国で開催中のWBO年次総会の会合でタパレス陣営のショーン・キボンズが、WBOのフランシスコ・バルカルセル会長へ井上とタパレスによる世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦を2023年12月26日に臨む予定であることを報告した[16]。同日、アメリカ専門サイトのボクシングシーン・ドットコムなどが井上とタパレスが2023年12月26日に4団体統一戦を行うことをWBOが確認したと報じた[17]

2023年10月19日、ラスベガスで調整を続けるタパレスが取材に応じ、「4団体統一王者になることこそがボクサーにとって究極の目標。こういった重要な試合をずっと待ち望んでいた。井上は世界最高のボクサー。階級最強の選手と戦うことで、自分自身にチャレンジしたいし、私もトップボクサーだと証明できる」と高ぶる高揚感を口にした[18]

2023年10月23日、井上がタパレスとの4団体統一戦に向けてメキシコ人パートナーとのスパーリングを開始したことを大橋ジムが発表した。井上は「先月のフィジカル合宿を終えてからは、これまでマスボクシング中心だった。今日が外国勢とは初めてでした。テーマとしては自分の動きを仕上げることを考えている。今日やってみて練習になる相手、あきらめない相手だと分かりました。2人は1カ月間、いてくれるそうなので、ギアを上げてやっていこうと思います。次戦は正式に発表できるまで、もう数日お待ちください。タパレス戦を想定し、ギアを上げていきたい」と大橋ジムを通してコメントした[19]

対戦決定後の概要から試合まで

2023年10月25日、横浜市内のホテルで記者会見が開かれ、2023年12月26日に有明アリーナで井上とタパレスによる世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦が行われることが発表された[20]。またセミファイナルでは井上尚弥バンタム級4団体統一記念モンスタートーナメントの決勝で、日本バンタム級王者堤聖也と日本バンタム級3位穴口一輝のタイトルマッチ、アンダーカードで平岡アンディとセバスチャン・ディアスによるスーパーライト級8回戦、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者武居由樹とマリオ・ディアスによる54.5kg契約8回戦、日本ユースライトフライ級王者坂間叶夢とジョン・ポール・ガブニラスによる49.5kg契約8回戦が行われることが発表された[21]。対戦決定に伴い、井上は対戦相手のタパレスについて「周りの方がタパレスを評価している以上に評価しています。危機感があるし、パワーパンチを持っているし、独特のタイミングで打ってくる」と語り、前戦で対戦したフルトンと比較し「“強さ”とスーパーバンタム級での“実績”は違うと思っています。強さはタパレスの方がある。フルトンは上手さで結果を残してきた。そこと強さはまた違うもの。(対策は)スタートしています。タパレスがこう来るものであろうものに用意しているだけ。前に出てこないパターンもあると思う。タパレスはハングリー精神もある。フィリピン人初の4団体統一になるし、この試合をものにしてやろうという気持ちはもの凄いと思う。フィリピン人からはそういうのを感じる。上体の柔らかさ、ディフェンスの上手さがある。思った以上に技術の高い選手と思った。(自分は)危機感もあるし、その点でモチベーションだったり、トレーニングに向かう気持ちだったり、1年前の4団体統一戦とは全く違うかなと思います」とコメントした[22]。またこの記者会見にはタパレス陣営のショーン・キボンズが出席し、「タパレスを代表してやってきました。彼は11月にフィリピンに戻るが、現在はラスベガスで調整している。彼はフルトンと違って日本に勝ちに来る。日本にも慣れている」とコメント。「大橋会長、モンスター井上選手にも深く感謝しています。皆さん、この試合を楽しみにしていてください」と話し、「タパレスはハングリー。フィリピン人初の4団体統一へ高いモチベーションがある。井上選手のパワーに気を付けないといけない。ただ、タパレスはテクニックに長けている。ガードがしっかりしているし、ジャブがある。井上選手に対してアングルを使っていき、井上選手のカウンターに気を付けたい」と自信を見せた[23]

2023年10月28日、スーパーバンタム級4団体統一戦の第一次チケット抽選受付がスタートした[24]。チケットの最高額はアリーナSRSの22万円で、最も安い席は指定E席の1万1000円となった[25]

2023年10月31日、タパレスがイギリス専門誌「ボクシングニュース」の取材に応じ、今回の対戦の意味を「4団体統一になるからではなく、私にとってはイノウエを倒すことが本当に本当に重要なんだ。彼はパウンド・フォー・パウンドで1位か2位の男。本当に優れた、技術のあるボクサーだ。全てが揃っていると言われている。彼を倒すことがベルトよりも重要なんだ」と語り井上の実力を認めた。その上で「チャンスがないと言われるのには慣れている。私は本当に激しいトレーニングをしているし、良いチームを持っている。みんな私は勝てないと言っているが、私は自分が取り組んでいることが何か分かっている。チャンスはいつでもそこにある。私にできるのは懸命に努力することだけ。そしたら何だって可能だ」と言い切り、「私は彼をノックアウトできるさ。みんな彼のパワーについて話題にするが、私もパワーがある。タイミングとパワーがね。私はイノウエの弱点を見てきた。パンチするときに少しオープンになる。もし私が打撃を受けたら、カウンターパンチを繰り出す準備ができている。あるいはコンビネーションに持ち込むことができる。私は130~135ポンド(ライト級)のより大きなボクサーとスパーリングしてきて、彼らの打撃にも耐えられる。だから井上に対する準備はできている。私は彼よりも大きいし、彼のパンチを吸収できる。彼のパワーを乗り越えられる」と、技術も身体も上回っていると主張した[26]

2023年11月9日、フィリピンのデイリー・トリビューン紙は、タパレスが強化キャンプ地のロサンゼルスからからフィリピンのマニラを経由して、8日にバギオ市に到着し、12月第3週まで同地で最終調整する予定と報じた[27]

2023年11月10日、井上が6日より刊行した所属ジムで5日間のフィジカル合宿を終了[28]。次週からは「タパレスをイメージして練習に入っていく流れ」ということで、より試合に向けた対策を行っていく見通しであることが報じられた[29]

2023年11月11日、フィリピンのバギオ市で高地トレーニング中のタパレスがスパーリングを再開したことが報じられた[30]

2023年11月20日、大橋ジムは井上の為にメキシコから新たに2人のスパーリング・パートナーを招聘したことを明らかにした[31]

2023年12月6日、フィリピン紙「デイリー・インクワイアラー」の取材に対し、タパレスは「パウンド・フォー・パウンドのトップボクサー(井上)と毎日戦えるわけじゃないから、もちろん楽しみたいし、戦えることにとても感謝している。そうすることで、私も彼のレベルにいるという意味になる」と語り、これまでの自身のボクシング人生を「戦いではいつもアンダードッグだった。だからこれは私にとって新しいことではない。私は若い頃からずっと戦って生き残ってきたんだ」と、常にはい上がってきたと回顧し「私たちはみんな弱点がある、そして彼も」と自信を見せた[32]

2023年12月12日、トップランク社が「日本の冬がもうすぐ始まる」と記してタパレスの最新トレーニング映像を公開した[33]

2023年12月15日、井上が横浜市内のジムで公開練習を行った。会見前日の14日にスパーリングを打ち上げ、今回の総ラウンド数は116ラウンドとなったことが明らかになった。その理由を井上は「楽勝ムードを吹き飛ばすため。周りが作り出すムードが自分の中で一番怖い」と説明し、「1発番狂わせを狙ってくる気持ちがあると思う。自分はそれ以上に気を引き締めたい」と語った。また今回の見どころに関して井上は「フルトン戦では左をルーズにして下げてゆったり入ったけど、今回そういう入り方はしないと思う。1ラウンド目からピリピリすると思う。その緊張感を味わってほしい」と話した[34]

対戦カード

階級 契約 vs. 結果 ラウンド 時間 Notes
スーパーバンタム級 122 lbs. 日本の旗 井上尚弥 (C) vs. フィリピンの旗 マーロン・タパレス (C) Note 1
バンタム級 118 lbs. 日本の旗 堤聖也 (C) vs. 日本の旗 穴口一輝 Note 2
スーパーライト級 140 lbs. 日本の旗 平岡アンディ vs. メキシコの旗 セバスチャン・ディアス
54.5kg 120 lbs. 日本の旗 武居由樹 vs. メキシコの旗 マリオ・ディアス
49.5kg 109 lbs. 日本の旗 坂間叶夢 vs. フィリピンの旗 ジョン・ポール・ガブニラス
スーパーフェザー級 130 lbs. 日本の旗 佐藤力也 vs. 日本の旗 遠藤圭介
フェザー級 126 lbs. 日本の旗 石川優 vs. 日本の旗 植松風河

^Note 1 WBAWBCIBFWBO世界スーパーバンタム級王座統一戦、リングマガジン世界スーパーバンタム級王座決定戦
^Note 2 日本バンタム級タイトルマッチ、バンタム級4団体統一記念モンスタートーナメント決勝戦

試合の詳細

チケット

  • 2023年10月28日より販売開始[35]。2023年11月27日に後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 107」で、チケットプレゼント抽選会が実施された[36]
    • SRS席:22万円
    • RS席(プレミアムチェア付):18万7000円
    • RS席:16万5000円
    • 指定S席:11万円
    • 指定A席:7万7000円
    • 指定B席:5万5000円
    • 指定C席:3万3000円
    • 指定D席:2万2000円
    • 指定E席:1万1000円
    • 車椅子席(介添人も同価格、介添人1名まで):3万3000円

放送

国/地域 地上波放送 ケーブル・衛星放送 PPV ネット配信
日本の旗 日本 (開催地) Lemino
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ESPN+

脚注

  1. ^ 井上尚弥vsタパレス 4団体統一戦日程決定! レミノが独占無料生配信 The Sporting News 2023年10月25日
  2. ^ 井上尚弥の4団体統一戦 アメリカでESPN+ライブ配信 トップランクのアラム氏も期待大 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年10月25日
  3. ^ タパレスがアフマダリエフに2-1判定勝ち 番狂わせでS・バンタム級2冠獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年4月9日
  4. ^ 「ナオヤ、次はお前だ」Sバンタム級新王者が井上尚弥に対戦要求 ビッグマッチ実現へ地元期待高まる J-CASTニュース 2023年4月12日
  5. ^ WBAがS・バンタム級王者タパレスにフルトンvs.井上尚弥の勝者との統一戦承認 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年6月6日
  6. ^ フルトンvs.井上尚弥 生観戦予定の対抗王者タパレス「メッセージ送る」 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年7月18日
  7. ^ 井上尚弥がS・バンタム級2団体王者に 王者フルトンを8回に沈める 年内の4団体統一へ前進 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年7月25日
  8. ^ 井上尚弥フルトン撃破し2団体統一!視察タパレスに「今年中に2本のベルトをかけて戦いましょう」 日刊スポーツ 2023年7月26日
  9. ^ 井上尚弥「次戦、スーパーバンタム級で4団体統一」2団体王者タパレス「井上と戦いたい」 日刊スポーツ 2023年7月25日
  10. ^ 井上尚弥の次戦〝ご指名〟にタパレスがアンサー「100%勝てる自信ある」 東スポWEB 2023年7月26日
  11. ^ 世界が望む「井上尚弥VSタパレス」の1枚にリング誌編集長も「賛成!」と熱望「空位のSB級王座が…」 THE ANSWER 2023年8月11日
  12. ^ 【ボクシング】井上尚弥-タパレス統一戦12月開催へ、タパレス陣営が井上陣営との交渉開始認める 日刊スポーツ 2023年8月15日
  13. ^ 井上尚弥の標的 タパレスがロサンゼルス入り S・バンタム級4団体統一戦に向けて始動 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年8月24日
  14. ^ 井上尚弥がチャリティーイベント参加 タパレスとの4団体統一戦、階級アップを語る Boxing News(ボクシングニュース) 2023年9月21日
  15. ^ 【ボクシング】井上尚弥が12月26日に日本開催でタパレスと4団体統一戦を計画 ボブ・アラムCEOが明かす サンケイスポーツ 2023年10月7日
  16. ^ 井上尚弥12・26日本で統一王者タパレスと4団体王座統一戦へ WBO総会でタパレス陣営が報告 日刊スポーツ 2023年10月13日
  17. ^ 井上尚弥 史上2人目の2階級4団体統一戦VSタパレス12・26開催へ!東京での開催有力 スポニチアネックス 2023年10月14日
  18. ^ 井上尚弥の4団体統一戦阻止へ タパレス不敵「私こそが井上を初めて破る選手になる」 スポニチアネックス 2023年10月20日
  19. ^ 井上尚弥 12月予定の4団体統一戦へメキシコ人とスパー開始「タパレス戦を想定しギアを上げていきたい」 スポニチアネックス 2023年10月23日
  20. ^ 12.26有明アリーナ 井上尚弥のS・バンタム級4団体統一戦発表 史上2人目の2階級4団体制覇へ Boxing News(ボクシングニュース) 2023年10月25日
  21. ^ 12.26セミは日本バンタム級戦 王者の堤聖也が穴口一輝とV4戦 平岡アンディ、武居由樹も登場 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年10月25日
  22. ^ 井上尚弥、フルトンより「タパレスが上」と過去最強を念押し 「本当ですよ。危機感がある」 THE ANSWER 2023年10月25日
  23. ^ 井上尚弥撃破へ、タパレス陣営が自信「フルトンと違って勝ちに行く」 会見中に記念撮影の珍要求も THE ANSWER 2023年10月25日
  24. ^ 告知 井上尚弥のS・バンタム級4団体統一戦 あす12時 第一次チケット抽選受付開始 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年10月10月27日
  25. ^ 井上尚弥―タパレス戦のチケットは最高22万円  第1次抽選受け付けは28日12時から スポーツ報知 2023年10月27日
  26. ^ 井上尚弥を「私はKOできるさ」 12月決戦のタパレスが主張する根拠「イノウエの弱点を見た」 THE ANSWER 2023年11月1日
  27. ^ 井上尚弥と対戦のマーロン・タパレス 地元フィリピンでの練習開始 スポーツ報知 2023年11月9日
  28. ^ 井上尚弥がスパーリング組み込む異例フィジカル合宿打ち上げ、来週からタパレス対策へ 日刊スポーツ 2023年11月10日
  29. ^ 井上尚弥がS・バンタム級4団体統一戦に向け短期集中合宿終了 フィジカル+初めてスパーも導入 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月10日
  30. ^ タパレスがフィリピンで高地トレ 井上尚弥撃破に向け強豪とスパーリング三昧 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月15日
  31. ^ 井上尚弥の新パートナーにメキシカン2人 12.26タパレス戦に備え ソンブレロかぶり気合い Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月20日
  32. ^ 井上尚弥戦に向けタパレスが不気味発言「彼にも弱点がある」 地元紙に語った自信「私が勝つ」 THE ANSWER 2023年12月6日
  33. ^ 井上尚弥戦まで13日、宿敵タパレスが「絞れてる」「しかし痩せたな」 最新映像で日本人反応 THE ANSWER 2023年12月13日
  34. ^ 井上尚弥が過去最多116ラウンドスパー タパレス戦「初回の緊張感を味わってほしい」 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年12月15日
  35. ^ 【ボクシング】井上尚弥VSタパレスの4団体統一戦チケットは28日正午に抽選受付開始 最高額は22万円 サンケイスポーツ 2023年10月27日
  36. ^ 告知 井上尚弥の4団体統一戦チケットプレゼント抽選会実施 11.27フェニックスバトルで Boxing News(ボクシングニュース) 2023年11月14日

関連項目

外部リンク

先代
スティーブン・フルトン戦
井上尚弥の試合
2023年12月26日
次代
N/A
先代
エロール・スペンス・ジュニア 対 テレンス・クロフォード戦
ボクシング世界4団体王座統一戦
2023年12月26日
次代
タイソン・フューリー 対 オレクサンドル・ウシク戦