アイリーン・キャラ
表示
アイリーン・キャラ Irene Cara | |
---|---|
基本情報 | |
出生名 | Irene Escalera |
生誕 | 1959年3月18日 |
出身地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区 |
死没 |
2022年11月25日(63歳没) アメリカ合衆国 フロリダ州 |
ジャンル | ポップ・ロック、R&B、ソフトロック、アダルト・コンテンポラリーほか |
職業 | ヴォーカリスト、シンガーソングライター、俳優、ピアニスト、プロデューサー |
担当楽器 | ヴォーカル、ピアノ |
公式サイト | www.irenecara.com |
アイリーン・キャラ(英語: Irene Cara, 1959年3月18日 - 2022年11月25日)は、アメリカのシンガーソングライター、女優。 「フェーム」「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」のヒットで知られる。
来歴
[編集]ニューヨーク・ブロンクスに生まれた。プエルトリコ系の父とキューバ系の母を持つ。幼い頃からスペイン語放送のテレビで子役として活動。レコードも吹き込んでいた。10代の頃もタレントとして多くのテレビ番組に出演した。
1980年に映画『フェーム』に出演。当初はダンサー役の予定であったが、彼女の歌を聞いた製作者が、歌手役に変更した。歌った主題歌も大ヒットしアカデミー歌曲賞を受賞、スターダムにのし上がった。1983年には映画『フラッシュダンス』の主題歌「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」が全米1位となり、世界中で大ヒットを記録した。2度目のアカデミー歌曲賞、およびグラミー賞の最優秀女性歌唱賞などを受賞した。
しかしレコード会社との契約方式のため、大ヒットにもかかわらずほとんど報酬を受け取れず、そのためにレコード会社を訴える。1993年に勝訴したが、1980年代半ば以降は音楽活動はほとんど行えないという不運に遭遇し、ヨーロッパに移住した[1]。その後帰国し、アメリカ合衆国フロリダのニューポートに住んだ。また音楽活動も再開し、彼女自身がプロデューサー兼シンガーとしてフロリダを中心にガールズバンド Hot Caramelを率いて小規模ながら活動した。
2022年11月25日、フロリダ州の自宅で死去していたことが26日に広報担当者から発表された。63歳没[2][3]。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『アイリーン・キャラ・デビュー』 - Anyone Can See(1982年)
- 『フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング』 - What a Feelin'(1983年)
- 『キャラスマティック』 - Carasmatic(1987年)
- Irene Cara Presents Hot Caramel(2011年)
シングル
[編集]- 「フェーム」 - "Fame"(1980年)
- "Hot Lunch Jam"(1980年)
- 「あなたを求めて」 - "Out Here on My Own"(1980年)
- "Anyone Can See"(1982年)
- "My Baby (He's Something Else)"(1982年)
- 「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」 - "Flashdance... What a Feeling"(1983年)
- 「ホワイ・ミー」 - "Why Me?"(1983年)
- 「ドリーム」 - "The Dream (Hold on to Your Dream)"(1983年)
- 「キープ・オン」 - "Keep On"(1983年)※UCC缶コーヒーCFイメージ・ソング
- 「ブレイクダンス」 - "Breakdance"(1984年)
- 「恋はマジック」 - "You Were Made for Me"(1984年)
- 「ガールフレンズ」 - "Girlfriends"(1987年)
- "What a Feeling"(2001年)※DJ BoBo & Irene Cara名義
- "Downtown"(2004年)
参加サウンドトラック・アルバム
[編集]- The Me Nobody Knows(1971年)※「Black」収録
- 『フェーム』 - Fame(1980年)※「Fame」「Out Here on My Own」「Hot Lunch Jam」「I Sing the Body Electric」収録
- 『ビート・スキャンダル/殺意の誘惑』 - Killing 'em Softly(1982年)※「City Nights」収録
- 『フラッシュダンス』 - Flashdance(1983年)※「Flashdance... What a Feeling」収録
- 『D.C.キャブ』 - D.C. Cab(1983年)※「The Dream (Hold On To Your Dream)」収録
- Going Bananas(1984年)※「Going Bananas」収録。TVシリーズ・テーマ・ソング
- 『シティヒート』 - City Heat(1984年)※「Embraceable You」「Get Happy」収録
- 『暴力天使』 - Certain Fury(1985年)※「Certain Fury」収録
- 『炎のファイター』 - Busted Up(1986年)※「Busted Up」「Dying For Your Love」「I Can't Help Feeling Empty」「She Works Hard For Her Money」収録
- The Longshot(1986年)※「The Long Shot」収録
- 『天国から来たわんちゃん』 - All Dogs Go to Heaven(1989年)※「Love Survives」収録(with フレディ・ジャクソン)
- Happily Ever After(1990年)※「Love is the Reason」収録
- Caged in Paradiso(1990年)※「Paradiso」収録
- China Cry(1990年)※「No One But You」収録
- 『ピコとコロンブスの冒険』 - The Magic Voyage(1992年)※「We'll Always Be Together」収録
- 『フル・モンティ』 - The Full Monty(1995年)※「Flashdance... What a Feeling」収録(再レコーディング)
- Downtown: A Street Tale(2004年)※「Downtown」収録
ボーカル参加アルバム
[編集]- ブレッカー・ブラザーズ : 『デタント』 - Detente(1980年)※バックボーカル
- ジミー・メイレン : Beats Workin'(1987年)
- スタンリー・タレンタイン : Home Again(1992年)
- DJ BOBO : Planet Colors(2001年)
- DJ BOBO : Celebration(2002年)
脚注
[編集]- ^ 町山智浩『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』(太田出版)P.193
- ^ “アイリーン・キャラさん死去 「フラッシュダンス」主題歌歌う―米”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2022年11月27日). 2022年11月27日閲覧。
- ^ “『フラッシュダンス』主題歌担当アイリーン・キャラさん死去 63歳”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ (2022年11月27日). 2022年11月27日閲覧。