コンテンツにスキップ

コスモファントム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コスモファントム
2011年中山金杯表彰式
欧字表記 Cosmo Phantom
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2007年2月8日
死没 2023年7月18日(16歳没)
登録日 2009年5月28日
抹消日 2014年5月22日[1]
Stephen Got Even
Southern House
母の父 Paris House
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Joan Hadley Thoroughbreds
馬主 ビッグレッドファーム
調教師 宮徹栗東
競走成績
生涯成績 33戦5勝
獲得賞金 中央競馬:2億996万7000円
地方競馬:2002万円
勝ち鞍 GIII中山金杯(2011年)
GIII中日新聞杯(2011年)
テンプレートを表示

コスモファントム (: Cosmo Phantom) は日本競走馬2011年中山金杯中日新聞杯優勝馬。馬名の由来は冠名+幻。

戦歴

[編集]

2009年

[編集]

6月28日阪神新馬戦デビュー。その新馬戦・未勝利戦と3着だった。8月15日の札幌ダート1700m戦で初勝利を飾った。9月20日の野路菊ステークスではリルダヴァルの2着。10月31日の萩ステークスではテイラーバートンの2馬身差をつけ2勝目を挙げた。重賞初挑戦となった12月26日ラジオNIKKEI杯2歳ステークスではヴィクトワールピサの2着に敗れた。

2010年

[編集]

放牧休養を経て5月8日京都新聞杯で復帰、人気通りの2着。次走第77回東京優駿では10着と惨敗した。その後ダート路線に戻りジャパンダートダービー白山大賞典を2着3着と好走した。再び芝へと戻り10月31日天皇賞(秋)に出走したが15着と大敗を喫した。続く中日新聞杯では2着だった。

2011年

[編集]

初戦の中山金杯では好位を進み直線で脚を伸ばし優勝、重賞初制覇を果たした。アメリカジョッキークラブカップ4着を挟み陣営はフェブラリーステークスに出走させたが最下位16着と惨敗した。5ヶ月の休養を経て七夕賞で復帰したが7着、次走小倉記念では14着と敗戦が続いた。レース後は放牧に出された。12月の中日新聞杯では中団やや前で追走し直線に入り馬群から抜け出すとゲシュタルトの追撃をクビ差退け重賞2勝目を挙げた。また騎乗した大野拓弥は重賞初勝利となった。

2012年

[編集]

1月5日の中山金杯ではフェデラリストの3着。2月4日小倉大賞典で初騎乗となる蛯名正義を鞍上に据え出走。同騎手のJRA全10場重賞制覇の期待もかけられていたが逃げるエーシンジーラインを捕らえきれず3着に敗れた。3月4日の中日新聞杯では15着と惨敗。4月1日大阪杯では2番手に控える形となったが直線で伸びず7着惨敗。3ヶ月の休養を経て函館記念に出走したが8着と惨敗し、オールカマーでは5着に敗れ再び休養に入った。

2013年

[編集]

2年ぶりのダート戦となるマーチステークスに出走したが16着に惨敗し、続く新潟大賞典鳴尾記念はいずれも15着だった。4ヶ月の休養を経て白山大賞典に出走したが7着に敗れ、続く福島記念とディセンバーステークスはいずれも11着だった。

2014年

[編集]

年明け初戦は中山金杯に出走し8着、アメリカジョッキークラブカップは16着に敗れた。その後は障害未勝利戦に出走し1番人気に応え勝利したが、この競走を最後に引退した。

引退後

[編集]

引退後は金沢大学馬術部で乗馬として供用され[2][3]、同所で9年間在籍し中部学生大会中障害個人優勝を含む4度の全日学出場などの成績を残した。2023年7月18日深夜、腸捻転のため、死亡した[4]

競走成績

[編集]
年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
着差 勝ち馬/(2着馬)
2009.06.28 阪神 2歳新馬 16 004.3 0(2人) 03着 松岡正海 54 ダ1200m(良) 1:13.7 (37.3) -1.3 ゴーオンホーマン
0000.07.19 新潟 2歳未勝利 15 006.4 0(2人) 03着 松岡正海 54 ダ1200m(不) 1:11.8 (36.8) -0.3 キンショーダンデー
0000.08.15 札幌 2歳未勝利 13 003.0 0(1人) 01着 三浦皇成 55 ダ1700m(良) 1:48.6 (38.1) -0.9 (ジンダリー)
0000.09.20 阪神 野路菊S OP 9 028.8 0(6人) 02着 和田竜二 54 芝1800m(良) 1:47.6 (33.8) -0.4 リルダヴァル
0000.10.31 京都 萩S OP 10 010.2 0(4人) 01着 和田竜二 55 芝1800m(良) 1:46.7 (35.4) -0.4 (テイラーバートン)
0000.12.26 阪神 ラジオNIKKEI杯2歳S GIII 15 006.4 0(2人) 02着 和田竜二 55 芝2000m(良) 2:01.3 (34.7) -0.0 ヴィクトワールピサ
2010.05.08 京都 京都新聞杯 GII 17 003.6 0(2人) 02着 松岡正海 56 芝2200m(良) 2:13.0 (34.7) -0.2 ゲシュタルト
1999.05.30 東京 東京優駿 GI 17 070.3 (11人) 10着 松岡正海 57 芝2400m(良) 2:27.8 (34.0) -0.9 エイシンフラッシュ
0000.07.14 大井 ジャパンDダービー JpnI 12 008.5 0(3人) 02着 内田博幸 56 ダ2000m(重) 2:05.3 (37.7) -0.1 マグニフィカ
0000.10.05 金沢 白山大賞典 JpnIII 11 002.1 0(1人) 03着 松岡正海 54 ダ2100m(重) 2:14.7 (38.9) -1.6 パワーストラグル
2000.10.31 東京 天皇賞(秋) GI 18 124.1 (18人) 15着 松岡正海 56 芝2000m(稍) 2:00.4 (36.6) -2.2 ブエナビスタ
0000.12.11 小倉 中日新聞杯 GIII 18 015.7 0(6人) 02着 太宰啓介 55 芝2000m(芝) 1:59.0 (34.2) -0.3 トゥザグローリー
2011.01.05 中山 中山金杯 GIII 16 002.8 0(1人) 01着 松岡正海 56 芝2000m(良) 1:59.8 (34.2) -0.1 (キョウエイストーム)
0000.01.23 中山 AJCC GII 11 003.4 0(2人) 04着 松岡正海 56 芝2200m(良) 2:14.5 (35.0) -0.3 トーセンジョーダン
2001.02.20 東京 フェブラリーS GI 16 027.7 0(9人) 16着 松岡正海 57 ダ1600m(良) 1:38.9 (38.1) -2.5 トランセンド
0000.07.10 中山 七夕賞 GIII 17 015.4 0(6人) 07着 松岡正海 57.5 芝2000m(良) 2:01.1 (35.7) -1.0 イタリアンレッド
0000.07.31 小倉 小倉記念 GIII 18 007.3 0(3人) 14着 幸英明 57.5 芝2000m(良) 1:59.0 (37.8) -1.7 イタリアンレッド
0000.12.10 小倉 中日新聞杯 GIII 18 055.1 (11人) 01着 大野拓弥 57 芝2000m(稍) 1:59.6 (35.6) -0.0 (ゲシュタルト)
2012.01.05 中山 中山金杯 GIII 16 011.8 0(5人) 03着 丹内祐次 57.5 芝2000m(良) 1:59.8 (34.7) -0.4 フェデラリスト
2002.02.04 小倉 小倉大賞典 GIII 16 002.9 0(1人) 03着 蛯名正義 57.5 芝1800m(良) 1:46.4 (35.0) -0.1 エーシンジーライン
0000.03.04 中京 中日新聞杯 GIII 17 006.2 0(2人) 15着 大野拓弥 57.5 芝2000m(良) 2:04.0 (37.2) -1.8 スマートギア
0000.04.01 阪神 大阪杯 GII 12 035.1 0(7人) 07着 大野拓弥 56 芝2000m(稍) 2:06.2 (35.9) -0.7 ショウナンマイティ
0000.07.15 函館 函館記念 GIII 16 011.9 0(6人) 08着 丹内祐次 57.5 芝2000m(良) 2:01.2 (36.8) -0.8 トランスワープ
0000.09.23 中山 オールカマー GII 16 030.3 0(9人) 05着 丹内祐次 56 芝2200m(重) 2:16.3 (36.5) -0.8 ナカヤマナイト
2013.03.24 中山 マーチS GIII 16 069.3 (14人) 16着 松岡正海 57.5 ダ1800m(良) 1:56.9 (40.6) -4.3 グランドシチー
0000.05.05 新潟 新潟大賞典 GIII 16 060.5 (12人) 15着 伊藤工真 57 芝2000m(良) 1:58.4 (35.6) -1.5 パッションダンス
0000.06.01 阪神 鳴尾記念 GIII 16 049.1 0(9人) 15着 和田竜二 56 芝2000m(良) 2:00.9 (36.4) -2.0 トウケイヘイロー
0000.10.08 金沢 白山大賞典 JpnIII 12 039.0 0(5人) 07着 柴田大知 55 ダ2100m(良) 2:16.6 (40.3) -3.0 エーシンモアオバー
0000.11.17 福島 福島記念 GIII 16 078.8 (12人) 11着 丹内祐次 56 芝2000m(良) 1:58.6 (36.2) -1.3 ダイワファルコン
0000.12.14 中山 ディセンバーS OP 16 050.2 (10人) 11着 柴田大知 59 芝1800m(良) 1:48.6 (35.5) -0.5 エアソミュール
2014.01.05 中山 中山金杯 GIII 16 082.9 (13人) 08着 丹内祐次 56 芝2000m(良) 2:00.5 (35.5) -0.4 オーシャンブルー
0000.01.26 中山 AJCC GII 16 116.6 (14人) 16着 松岡正海 56 芝2200m(良) 2:15.5 (37.4) -1.5 ヴェルデグリーン
0000.05.11 中山 障害4歳上未勝利 12 002.9 0(1人) 01着 熊沢重文 60 障2890m(良) 3:12.1 (13.3) -0.3 (アスターコリント)

血統表

[編集]
コスモファントム血統ボールドルーラー系 / Northern Dancer 6.25% 5 x 5) (血統表の出典)

Stephen Got Even
1996 鹿毛
父の父
A.P. Indy
1989 黒鹿毛
Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Weekend Surprise Secretariat
Lassie Dear
父の母
Immerse
1988 鹿毛
Cox's Ridge Best Turn
Our Martha
Baroness Direct Blushing Groom
Avum

Southern House
1996 鹿毛
Paris House
1989 芦毛
Petong Mansingh
Iridium
Foudroyer *アーテイアス
Foudre
母の母
My Southern Love
1986 鹿毛
Southern Arrow Smarten
Northern Lake
Time Wind Dance in Time
Schoolhouse Dale F-No.19


参考文献

[編集]
  1. ^ コスモファントム引退、金沢大学で乗馬に”. netkeiba.com. 2022年6月25日閲覧。
  2. ^ コスモファントム号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2014年5月22日). 2014年5月23日閲覧。
  3. ^ 馬匹紹介”. 金沢大学 馬術部. 2022年6月25日閲覧。
  4. ^ 重賞2勝コスモファントム死す 芝ダート障害の“三刀流”で引退後は金沢大で活躍 - netkeiba.com 2023年7月20日

外部リンク

[編集]