コンテンツにスキップ

アレック・ギネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2024年8月24日 (土) 05:19; Cewbot (会話 | 投稿記録) による版 (Bot作業依頼: 各種カテゴリの改名に伴うリンク変更 (Category:バイセクシュアルの人物) - log)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
アレック・ギネス
Sir Alec Guinness
Sir Alec Guinness
本名 Alec Guinness de Cuffe
生年月日 (1914-04-02) 1914年4月2日
没年月日 (2000-08-05) 2000年8月5日(86歳没)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン メイダ・ヴェール英語版
死没地 イングランドの旗 イングランドウェスト・サセックス ミッドハースト英語版
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優脚本家
ジャンル 映画舞台
活動期間 1934年 - 1996年
配偶者 Merula Salaman(1938年 - 2000年
著名な家族 Matthew Guinness
主な作品
映画
大いなる遺産』(1946年)
オリヴァ・ツイスト』(1948年)
カインド・ハート』(1949年)
ラベンダー・ヒル・モブ』(1951年)
マダムと泥棒』(1955年)
戦場にかける橋』(1957年)
アラビアのロレンス』(1962年)
ドクトル・ジバゴ』(1965年)
クロムウェル』(1970年)
名探偵登場』(1976年)
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)
インドへの道』(1984年)
テレビドラマ
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1979年)
スマイリーと仲間たち』(1982年)
受賞
アカデミー賞
主演男優賞
1957年戦場にかける橋
名誉賞
1979年
ヴェネツィア国際映画祭
男優賞
1958年『The Horse's Mouth
ベルリン国際映画祭
名誉金熊賞
1988年
ヨーロッパ映画賞
生涯貢献賞
1996年
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
1957年『戦場にかける橋』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
助演男優賞
1988年Little Dorrit
AFI賞
アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100(ヒーロー部門第37位)
2004年スターウォーズシリーズ
英国アカデミー賞
英国男優賞
1957年『戦場にかける橋』
フェローシップ賞
1988年
ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ドラマ部門)
1957年『戦場にかける橋』
トニー賞
演劇主演男優賞
1964年『dylan
ローレンス・オリヴィエ賞
特別賞
1988年
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
男優賞
1950年カインド・ハート
1957年『戦場にかける橋』
テンプレートを表示

サー・アレック・ギネス: Sir Alec Guinness, CH CBE1914年4月2日 - 2000年8月5日)は、イギリス俳優

来歴

[編集]

ロンドンのメイダ・ヴェールにて母アグネス・カフ[1]のもとに生まれる[2]。出生名はアレック・ギネス・ド・カッフィ[3]。アグネスの私生児として生まれたため、出生証明書の父親の名前の欄は空白になっていた[4]。父親はスコットランド人の銀行家アンドリュー・ゲディス(Andrew Geddes、後にギネスの学費を支払った)と考えられているが、はっきりと分かってはいない[5]

広告の仕事をしていたが演技に興味を持つようになり、1930年代からオールド・ヴィック・シアターの舞台に立つようになった。

第二次世界大戦後の1946年デヴィッド・リーン監督作品の『大いなる遺産』で本格的なスクリーンデビューを果たすと、同監督作品の常連俳優となり、1957年の『戦場にかける橋』ではアカデミー主演男優賞を受賞する。その後も『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』といった超大作でタッグを組み続け、イギリスきっての名優として知られるようになった。

1964年には舞台『ディラン英語版』でトニー賞を受賞。

スター・ウォーズシリーズ』旧3部作(エピソード4〜6)のオビ=ワン・ケノービのほか、TVシリーズ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』、『スマイリーと仲間たち』の主人公ジョージ・スマイリー役などでも知られる。

『スター・ウォーズ』出演をギネスは後悔し、「俳優人生最大の失敗だ」と語っている。この話はメディアでも有名である[6]。スター・ウォーズに関する取材は一切受けず、ファンからの手紙も読まず全て捨てた[7]

1970年代以降は個性的なバイプレイヤーとしての活躍も目立ち『名探偵登場』でのコミカルで怪しげな盲目の執事役や、『リトル・プリンス』の厳格ながら温厚な祖父役、更には『KAFKA/迷宮の悪夢』においても強面な上司役など演技面の幅広さとアクの強さを見せた。

1959年に大英帝国勲章を受章し、同年ナイトになった[8]。また1994年に舞台での長年の功績が称えられ、コンパニオン・オブ・オナー勲章を授与された。

2000年に肝臓癌で死去。

私生活

[編集]

1938年に女優で劇作家のメルーラ・サラマンと結婚。1940年に息子マシュー・ギネスが生まれ、同じく俳優となった。

ギャラリー

[編集]

主な出演作品

[編集]
公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1946 大いなる遺産
Great Expectations
ハーバート 不明
1948 オリヴァ・ツイスト
Oliver Twist
フェイギン 巖金四郎
1949 カインド・ハート
Kind Hearts and Coronets
(吹き替え無し)
1951 ラベンダー・ヒル・モブ
The Lavender Hill Mob
ホランド
白衣の男
The Man in the White Suit
シドニー・ストラットン
1953 地中海夫人
The Captain's Paradise
ヘンリー・セントジェームズ
マルタ島攻防戦
Malta Story
ピーター・ロス
1955 マダムと泥棒
The Ladykillers
マーカス教授 久松保夫(旧録版)
千葉耕市(新録版)
白鳥
The Swan
アルバート王子 (吹き替え無し)
1957 戦場にかける橋
The Bridge on the River Kwai
ニコルソン大佐 アカデミー主演男優賞 受賞
英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞
堀勝之祐(ソフト版)
久米明(フジテレビ版)
1958 The Horse's Mouth ヴェネツィア国際映画祭 男優賞 受賞 (吹き替え無し)
1960 ハバナの男
Our Man in Havana
ジム
1962 アラビアのロレンス
Lawrence of Arabia
ファイサル王子 内田稔(日本テレビ版)
大塚周夫(テレビ朝日版)
小林尚臣(テレビ東京版)
戦艦デファイアント号の反乱
H.M.S. Defiant
1964 ローマ帝国の滅亡
The Fall of the Roman Empire
マルクス・アウレリウス・アントニヌス 不明
1965 戦場はどこだ!
Situation Hopeless... But Not Serious
ウィルヘルム・フリック (吹き替え無し)
ドクトル・ジバゴ
Doctor Zhivago
エフグラフ 不明(日本テレビ版)
山内雅人(テレビ朝日版)
阪脩(ソフト版)
1966 ホテル・パラディソ
Hotel Paradiso
ベネディクト (吹き替え無し)
さらばベルリンの灯
The Quiller Memorandum
ポル
1967 危険な旅路
The Comedians
H・O・ジョーンズ
1970 クロムウェル
Cromwell
チャールズ1世
クリスマス・キャロル
Scrooge
マーレイ
1972 ブラザー・サン シスター・ムーン
Fratello sole, sorella luna
インノケンティウス3世
1973 アドルフ・ヒトラー 最後の10日間英語版
Hitler:The Last Ten Days
アドルフ・ヒトラー
1976 名探偵登場
Murder by Death
ジェームズサー・ベンソンマム 千葉耕市(TBS版)
1977 スター・ウォーズ(エピソード4/新たなる希望)
Star Wars(:Episode IV - A New Hope)
オビ=ワン・ケノービ 河原崎國太郎(劇場公開版)
久米明(日本テレビ版1)
滝田裕介(日本テレビ版2/日本テレビ版3)
納谷悟朗(ソフト版)
1979 ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ
Tinker, Tailor, Soldier, Spy
ジョージ・スマイリー テレビシリーズ (吹き替え無し)
1980 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
Star Wars:Episode V - The Empire Strikes Back
オビ=ワン・ケノービ 河原崎國太郎(劇場公開版)
滝田裕介(日本テレビ版)
宮川洋一(テレビ朝日版)
納谷悟朗(ソフト版)
レイズ・ザ・タイタニック
Raise the Titanic
ジョン・ビガロー 上田敏也(フジテレビ版/LD版)
不明(配信版)
リトル・プリンス
Little Lord Fauntleroy
ドリンコート伯爵 (吹き替え無し)
1982 スマイリーと仲間たち
Smiley's People
ジョージ・スマイリー テレビシリーズ
1983 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
Star Wars:Episode VI - Return of the Jedi
オビ=ワン・ケノービ 納谷悟朗(ソフト版)
滝田裕介(日本テレビ版)
1984 エドウィン/疑しき隣人
Edwin
フェニモア・トラスコット卿 テレビ映画 (吹き替え無し)
インドへの道
A Passage to India
ゴッドボール
1988 Little Dorrit ... aka Nobody's Fault ウィリアム・ドリット
1991 ハンドフル・オブ・ダスト
A Handful of Dust
トッド氏
KAFKA/迷宮の悪夢
Kafka
事務所長
1993 ノルマンディーの黄昏
Screen One:A Foreign Field
エイモス テレビシリーズ 高木均
1994 ミュート・ウィットネス
Mute Witness
(吹き替え無し)
1996 Eskimo Day

脚注

[編集]
  1. ^ : Agnes Cuff、アレックの出生証明書の署名では「Agnes de Cuffe」となっていた
  2. ^ GRO Register of Births:June 1914 1a 39 Paddington – Alec Guinness De Cuffe, mmn=De Cuffe.
  3. ^ : Alec Guinness de Cuffe
  4. ^ "Alec Guinness." Hollywood Walk of Fame (Hollywood Chamber of Commerce, Hollywood, California), 2011. Retrieved:22 June 2011.
  5. ^ "Alec Guinness biography." MSN Movies. Retrieved:29 July 2007.
  6. ^ 『スター・ウォーズ』キャラクターランキング ベスト50|2018年度改訂版 - ライブドアニュース
  7. ^ "The shy introvert who shone on screen"-guardian.co.uk, Monday 7 August 2000 19.08 BST
  8. ^ ‘Guinness, Alec (1914 - )’ 2000, in The Cambridge Guide to Theatre, Cambridge University Press, Cambridge, United Kingdom, viewed 22 June 2011, from Credo reference(Paid subscription required要購読契約)

外部リンク

[編集]