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利用者:Susuka/sandbox 4

東京オリンピック・パラリンピック開会式音楽スタッフ就任に端を発する過去の雑誌インタビュー記事騒動

過去のインタビュー記事を発端とした辞任騒動の経緯

2021年、小山田は、同年開催の東京オリンピック・パラリンピックに、開会式閉会式で使用される音楽の作曲担当者として関与することとなり、開会式9日前の7月14日、五輪組織委員会より、「式典コンセプト」とともに、小山田らの名前が発表される(他のメンバーは、徳澤青弦原摩利彦、景井雅之)[1][2]

しかし、翌7月15日に各メディアで報じられると[1]、その直後から、小山田が過去のインタビューで語った、青少年期のいじめのエピソードが問題視されるようになる[3]

ここで問題とされた、小山田の過去のインタビューは、以下の2本の雑誌記事になったものである。

ROCKIN'ON JAPAN1994年1月号内の「2万字インタビュー」(インタビュアー:山崎洋一郎編集長)[4]

同誌(以下、ROJ誌)では、「排泄物を食べさせた」と語ったとされるインタビュー記事が掲載された[5]。この記事で小山田本人は、「けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)」と語ったとされている[6][7]

Quick Japan』第3号(1995年8月1日発行)内の「いじめ紀行」(インタビュアー:村上清)[8]

同誌(以下、QJ誌)では、小学校時代から中学時代にかけて障害者生徒を含む複数人の同級生に対して「段ボール箱や跳び箱などに閉じ込める」「マットレスでぐるぐる巻きにする」「(プロレス技の)バックドロップをかける」などのいじめに関与、及び目撃したと語ったとされている。また「ダウン症の人ってみんな同じ顔じゃないですか?」「『あれ?さっきの人通ったっけ?』なんて言ってさ(笑)」といった内容を語ったとされている[8]。この記事は当初はいじめの加害者・傍観者の小山田と、被害者である同級生に対談してもらうという企画として過去に『ROCKIN'ON JAPAN』においていじめ発言を行っていた小山田が題材となったが、母親からは対談を拒否された。もうひとりの被害者については電話で母親から「対談はお断りする」と回答されている。その後に小山田本人の「そこまでして記事が形にならないのは……」との発言もあり、対談から小山田のインタビュー記事という形に変更された[8]


15日、毎日新聞が、大手メディアで真っ先にこの問題を取り上げ、19時59分に第一報をオンライン配信[9]、小山田への批判は拡大した。これらの批判を受け小山田は7月16日にTwitterでコメントを発表。「私の発言や行為によって傷付けてしまったクラスメイトやその親御さんには心から申し訳なく、 本来は楽しい思い出を作るはずである小学校生活において、良い友人にならず、それどころか傷付ける立場に なってしまったことに、深い後悔と責任を感じております」と謝罪し、同時にインタビュー記事の内容について、「発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました」と説明した[10][11]

翌7月17日に組織委員会はこの謝罪を受け入れ「現在は高い倫理観を持っている」とし続投させると表明した[3]

しかし知的障害者の家族で作る全国手をつなぐ育成会連合会や日本ダウン症協会などから、小山田が行ったとされるいじめ行為や、著名になってからいじめを面白おかしく公表したことに対する露悪性、明らかに障害者を差別的に揶揄している点などについて相次いで非難声明が発表されるなど、批判の声は収まらなかった[12][13][14]。7月19日の昼の時点では組織委員会は前述の「高い倫理観」を理由に続投を強調していたものの[15]、加藤勝信官房長官は同日の定例会見において、連合会などから抗議の声明が出ていることについて「政府として心のバリアフリーの精神を伝えていく姿勢に変わりはない」とした上で「主催者である組織委員会において、適切に対応いただきたい。またそうした対応を取ることが必要だと考えている」と述べた[16]

結局、小山田本人が辞任を申し出る形で、7月19日の夜に降板が決定[17][3]。開会式で流れる音楽の内、小山田が制作した楽曲は他の曲に差し替えられた。これと前後して、小山田が担当していた『デザインあ』と『JAPANGLE』(ともにEテレ)は7月20日以降放送を一時中止。テレビ東京もドラマ『サ道 2021』の主題歌を差し替えると発表するなど[18][19]、小山田の芸能活動が一時休止に追い込まれた。

また、7月18日から19日にかけ、インタビュー記事を掲載した『ROCKIN'ON JAPAN』と『Quick Japan』の出版元はそれぞれ公式サイト上で「差別を助長する」「倫理観に欠ける行為」であったとして社長や編集長名義で謝罪した[20][21]。翌20日には、別の雑誌である『GiGS』の出版元も、1996年2月号のインタビューでのギターに関する話題の中の、入院先の病室でギターを弾いたエピソードについて、夜中に末期癌患者のうめき声が聞こえてくるといった「倫理観に欠ける表現」を掲載した、として公式サイトで謝罪した[22][23]

9月17日、小山田本人による謝罪と経緯説明がCorneliusのHP、及び本人のInstagramに掲載され、この中で、報道されたいじめの事実関係についての説明が行われた[24]。説明の中で小山田は「その生徒(知的障がいを持つ小学校時代の同級生のひとり)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」といじめ内容の一部を否定する一方で、「今にして思えば、小学生時代に自分たちが行ってしまった、ダンボール箱の中で黒板消しの粉をかけるなどの行為は、 日常の遊びという範疇を超えて、いじめ加害になっていたと認識しています」とも語っている。また「その彼とは中学ではほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている。また「10歳前後」に行った事柄が「いじめ加害になっていた」とする一方、「それ以降の話は、目撃談と言うこともあり、それもまた他人事のように捉え、傍観者という自分の立場を含め冗談交じりに語ってしまった」と当時を後悔している[24]。またROJ誌のインタビューにおける「排泄物を食べさせた」のくだりについては、「クラスメイトの一人がふざけて道端の犬の糞を食べられると言い出し、拾って口に入れてすぐに吐き出したという出来事があり、彼本人も含めてその場にいた皆で笑っていたという話が事実です」と説明した[24]

2022年5月25日、小山田圭吾が自身のツイッターと公式サイト上で、「過去の自分の未熟さを猛省する」とする反省の言葉とともに、Corneliusの活動の再開を発表した[25][26][27]

インタビュー記事に対する検証

小山田が炎上するきっかけになった、上記の2点のインタビュー記事で小山田が語ったいじめエピソードに対して、検証が行われている。以下、それらを時系列で記す。

まず、小山田本人は、ROJ誌の記載内容について、その発表直後から[28]、「記載内容は誇張されており、事実ではない」と認識し、そのようにコメントしていた。同号の発売にあわせて行われた山崎インタビュアーとのトークイベントで、「あの日の僕は、どうかしてたんです」「これ(記事の内容)、読んでもいいけど、あんまり信じないように」と述べた。また、翌2月号に掲載された続編インタビューでも、インタビューの「いじめ発言」を気にかけていた[29]

2006年11月10日、楽天ブログ『電気熊はアンドロイドの夢を見るか?』に、「小山田圭吾における人間の研究」なるエントリーが投稿される。同記事では、上述の、ROJ誌の記事を、2ちゃんねるに貼り付けられていた定型文経由で、孫引きする形で引用したほか、QJ誌からも、小山田が傍観していたいじめ内容が引用された[30]。このブログは、2009年にはてなブログに移行、「孤立無援のブログ」というブログ名に変更される[31]。同記事は、後に小山田が「いじめ加害者」として糾弾された時に、インタビュー記事の『原文』としてネット上で最も参照されたとされる[32]

2011年、NHK Eテレで小山田が制作に関わった教育番組『デザインあ』が放送開始された時、インタビュー記事での発言を問題視する視聴者からの問い合わせがあったが、「(本人は)反省している」と伝えられたため、NHKは放送を継続していた[33]

ミュージシャンで著述家のロマン優光は、2019年に出版した自身の著書の取材のために小山田圭吾にいじめ記事に関する取材を申し込んだが、「断られた」と述べている[34]

2021年7月18日付の週刊文春の記事内で、小山田の同級生に行った取材では「小山田君たちがイジメをしていたのは有名な話です。掃除用具を入れるロッカーに閉じ込め、出口が下になるように倒して出られないようにしたり、真冬なのに無理やり教室からベランダに出させて鍵を閉めてしまう」との証言が得られている[35]

2021年7月24日付の週刊女性PRIMEの記事内で、取材された高校時代の同級生の女性は、「記事にあるほど酷いいじめの現場は見たことがないです」「もし本当にあったとしたら、もっと学校全体で問題になっていたと思うんですよね」と述べている。本記事では「何人かの同級生に聞いても『あそこまでひどいいじめは知らない』という」「『ウケ狙いで話を盛ったのでは』という意見がほとんどだった」としている[36]

同日、上記のブログ記事「孤立無援のブログ」の著者は、北尾修一(QJ誌元編集長)のブログ記事いじめ紀行を再読して考えたことの中での批判に答える形で、ブログ記事が「元記事を意図的に切り貼りして、悪魔のような小山田圭吾像をでっち上げた」と批判されている件について反論した[37]。まず批判された記事の要約については、雑誌に掲載された小山田のインタビュー記事全文と批判されたブログ記事のどちらを読んでも受ける印象は変わらないもので、意図的な切り貼りといったものではなく、被害者側の立場から要約した記事を、逆に小山田本人や加害者側の立場から読むことによる違いに過ぎないと主張した。さらにブログ記事の内容は、出展を明らかにし、自分の考えと引用した部分とを分け、必要な部分のみ引用し、原文を忠実に引用し、引用した部の分の内容の改変はしていないなど、著作権法の規定に基づいたフェアな引用だとも主張した。加えて、批判されたブログ記事の著者は大手マスコミ報道で自分のブログだけをソースとしたものは一つもない、と自身のブログが世論に与えた影響についても疑問を投げかけている[37]

2021年7月27日付の女性自身では、小山田の所属事務所の社長が取材に対して「誌上での発言が全部本当なのかといえば必ずしもそうではない」と答えている[38]

2021年9月16日、QJ誌のインタビュー記事[8]を執筆した太田出版の村上清は、小山田のいじめ行為を記載し、拡散されていたブログ記事「孤立無援のブログ」に関して「今回、本記事の『原文』としてネット上で最も参照されたであろうブログの記事が必ずしも元記事原文のままではなく、少なからず削除・切り取りされたものであったことは、今夏のオリンピックのタイミングで知りました。いち執筆者として率直に申し上げれば、センシティブなテーマを扱ううえで当時の自分としてぎりぎりの神経を使って言葉を配した箇所ほど狙ったようにカットされていたことは確かです。」と述べている[32]

2021年9月15日付の週刊文春では、小山田へのインタビュー記事(インタビュアー:中原一歩)が発表された[39]。この記事で小山田は「実際に行ったいじめはどれでしょうか」という中原の質問に対し、QJ誌で語った「段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまった」「ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴飛ばした」の二点を挙げている。この二点のうち、前者は小学校時代の同級生(QJ誌内では「沢田」と仮名)に対して行われたもの、後者は中学校時代の同級生(同じく「村田」と仮名)に行われたものである[8]。一方で、「実際に小山田氏が行っていないことが、なぜこんなにも雑誌のインタビューでは、自分で行ったかのように語られているのだろう」という問いに小山田は「インタビューではその場を盛り上げるために、自分の身の回りに起きたことも含めて語ってしまいました。でも『ロッキング・オン・ジャパン』は原稿の内容を事前にチェックできませんでした。そういう約束で引き受けた僕も悪いのですが、記事になったのを見て、ショックを受けました。全部自分がしたかのように書いてあり、後悔をしました」と答えている[39]

中原一歩は Business Insider Japan のインタビュー[40]を受けて、この問題を取材した動機を次のように答えている[40]。「違和感があったんです。あの騒動の発端となったブログ記事です。問題となっている『クイック・ジャパン』『ロッキング・オン』の原文を読むとわかるんですが、ブログの書き方は非常に恣意的で、原典となる2つの記事を正確に引用したとはとても言えないものだった。小山田氏が辞任した時の謝罪文にも、『事実と異なるところがある』と書いてありました。」また、小山田へのバッシングについて中原は次のように語っている。「僕が今むしろ関心があるのは、『なぜ人は小山田圭吾を許せないのか?』ということです。小山田氏をバッシングし続ける人のモチベーションが一体何なのかを、知りたいと考えています」[40]

中原はこのインタビューに続く週刊文春の記事[41]でも取材を続け、小山田在学当時の複数人の同級生に話を聞いた。しかし小山田が「障がい者をいじめていた」という証言は得られなかった[41]。なお中原はこの記事により、第28回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した[42]

騒動に関するジャーナリスト、著名人によるコメント

太田光爆笑問題

太田光は、「その時代の価値観を知りながら評価しないと難しい」というコメントに寄せられた「小山田を擁護したお前も同罪」といった意見に対し、冒頭では「俺の言葉が大勢の人を傷つけた」と謝罪しながら、その上で、「(当時の)本人の証言というひとつの立脚点だけで攻撃していいのか」という違和感があることに変わりはなく、一連の小山田問題については詳しく検証もされていない現時点において「まったく躊躇なしで糾弾している状況が危うい」と指摘。「本当に本当に、違う意見があっても良いし、反目し合う必要はない。」と再度自らの立場を表明した[43]

篠原章評論家

篠原章は、クイックジャパン元編集長の北尾修一の検証を元に「小山田は虐めの傍観者であった可能性が高い。だとすれば、この国の人びとの大部分は小山田と同類である。みな虐めの傍観者だ。小山田だけを責められるのか」と意見を述べている[44]

沢田太陽音楽ジャーナリスト

沢田太陽は「小山田圭吾の今回の炎上のもとになった1995年のクイックジャパン3号の特集『いじめ紀行』。ここで彼は、和光小学校・中学・高校での、自らがかかわった『いじめ』について語っていて、これが大問題となったわけですけど、その原文を全て読んだことは、おありでしょうか?」と記述し、実際の記事を読むとSNS 上やメディアが拡散している記事の内容とは大分印象が違うとした上で、沢田は「『考えを変えてみろ』だとか『小山田氏は無実だ』とか、そういうことを無理強いする意図はないが『これ(記事の原文)を読んで見方が変わった』という反応は、もうすでにかなり聞いており、もちろん、『それでも全然ダメだぞ』という読後感想もあるかと思いそれに関して反論はしません。しかし、これを読んで見て新たに気がつく真相はかなりあるかとも思います。」と主張した[45]

さらに、沢田は「もうひとつ問題となっている、『ROCKIN'ON JAPAN』1994年1月号でのインタビュー記事。これも彼のいじめ問題に触れているんですけど、同じテーマでもクイックジャパンと随分と印象違います。」と投稿しており、さらに、「小山田氏はクイックジャパンのインタビューの方は、彼自身がかなり積極的に企画協力に関わっているので信憑性が高いのはクイックジャパンの方ではないか?」とも、指摘している[45]。加えて、沢田はクイックジャパンのいじめに関する文章を全て読んだうえで「これ、反省するとかそれ以前に、だいぶ事実から乖離してことが進みすぎているな」とSNS上やメディアから拡散されている小山田氏に関する情報の不確かさについても指摘した[45]

荻上チキ(評論家(テクスト論メディア論専門)、特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事)

荻上チキは、自身のラジオ番組で小山田圭吾のインタビューについて語っていた[46][47]。荻上はこの問題に対する検証番組「2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION 小山田圭吾氏と出来事の真相」[48]に出演を依頼されたが、その出演を辞退した。

その後、荻上は自身のブログで「DOMMUNEに出演しなかった理由と、例の『いじめ語り』に対する簡単な見解」と題して、出演を辞退した理由の説明を行った[49]。まず、荻上は自らの発言の前提として、「私自身は本件(小山田氏による騒動)によって、例えば作品の発表や配信を中止したり、他の仕事を降板するといったようなことを求めるのが適切だとは思いません。そのため、小山田氏が複数の仕事をキャンセルしたことについては、疑問が大いにあります。」「ただ、個別にはそれぞれが「キャンセルされた」のか「降りた」のかもわからないため、部外者からの判断は保留としています。「中止」「辞退」などの背景には一般的に、騒動の渦中にあることで心が消耗した本人による要望や、当人を守るために事務所がストップを求めるというケースもありえるためです。」とし[50]、また、小山田圭吾に関する問題の個人的な感情としては、学生時代、Corneliusの作るサウンドクオリティの高さは、音の立体感を巧みに操る独創性と技術力の高さに惹かれ、CD、書籍、ビデオ作品を購入したり、ダビングしたMDをヘビロテで聴きながら通学する日々を送ったりもしていた一方、初めてクイックジャパンの当該記事を読んだ際には(自らが受けたいじめ体験から)フラッシュバックにも似た感覚を味わうが、それでも、作品は作品であると捉え、曲は変わらず聴き続けていたとし、「このように小山田氏の問題は、例えばブログで取り上げられたり、報道で話題になる前から、とても不快な出来事として記憶していました。その不快さには、自分が受けた被害内容と、小山田氏が語っていた加害内容が、少なからずリンクしていたこともあります。」「それでも、その高い音楽性へのリスペクトは変わらず、「作品は作品」として切り分けて聴取し続けてきましたし、(騒動直後の)コメント時にも私的エピソードは盛り込まず、自分なりの見解を示しました。」といった自らの発言の前提となるスタンスを表明した[50]

その上で荻上は、小山田氏に関する騒動に向き合うためには近年のいじめ研究を整理する必要があるとして、森田洋司らの「いじめの四層構造」を引用し、多くのいじめは、「実際には加害は行われていなかった/いや行われていた」というような、単純な二分法で考えられるものではなく、いじめ事件の多くは、個別の加害行為に対して、時には加害者の立場で、時には観衆という立場で、時には傍観者という立場で関わっていた、と整理されていく必要があり、小山田氏の件も、「直接加害者かそうでないか」といった軸でのみ考えると、問題を矮小化することになってしまうと指摘した[50]。その上で、「インタビューについては、人によって細部のニュアンスの受け取り方が異なるようなので、細かなニュアンスはぜひ、原典を読んでいただければと思います。」としながら、小山田氏が経緯説明を行う前、1994年ごろ掲載された当該記事のいじめに関するインタビューをいくつか引用し、荻上はこの時点での小山田氏の発言から「人には「攻撃抑制規範」があるため、自分が行うことについて許容できる攻撃には限度があり、一定程度を超えると罪悪感を抱くこともあります。小山田氏にとっても、独自の線引きがあったことや、加害的関与に対する快楽と罪悪感との揺れがあることが窺い知れます。」と指摘し、また、「ロッキング・オン・ジャパン、クイックジャパン両誌に掲載された発言のニュアンスの違いや曖昧さから、小山田氏本人の声明が出るまで、その解釈の幅の中でどう読解するのかは、受け手にグラデーションがあった」とする一方「ただ少なくとも、障害のある児童に対して、「加害者」「観衆」の立場で深刻な「直接的攻撃」「間接的攻撃」に関与したと小山田氏が語る、なかなかに露悪的な記事が複数、存在していたことは間違いありません。この点に反応する形で、後に複数の障害者団体が、抗議文を出すことにもつながります。」とした一連の流れが騒動当時あった事を指摘し、「僕はここまで、小山田氏の「過去のいじめ行為」そのものというより、メディアを通じた「発言」「発信」の影響力について問題視しています。実際にどの範囲の加害行為が確定しているのかは不明ながら、「このようないじめをした」との、本人の語りを紹介するテキストそのものは存在し続けている。それにフォーカスがなされたならば、それに対する適切な応答が望ましい」といった騒動当時の自らの発言を引用した[50]

そういった流れの中、小山田氏はオリパラ議論の際、公的な応答を行うことになり、事実認識についての修正も行われ、荻上は小山田氏のその釈明と謝罪文(週刊文春インタビューおよび公式に投稿されたメッセージ)の中からいくつかの文章を引用し、「一見して、丁寧な応答だという印象があります」とした上で、「相手への謝罪、二次加害への謝罪、表現者としての発信の責任、応答不足の認識など、さまざまな配慮が行われた文章であると考えられます。とりわけ、自らが「傍観者」として関与したことについての問題、その目撃談を語ってしまった問題、そして訂正や応答をしないことについての反省が正面から述べられている点は重要だと思います。少なくとも僕のような部外者が当初に求めていた「応答」は、一通りには行われたと感じました。」と小山田氏の応答を受け止め、「厳密に触れておくとすれば、いじめの四層構造理論の分類でいえば、小山田氏は「傍観者」ではなく、「加害者」「観衆」「傍観者」を行き来している立場のように見えます」と補足し、「ただ本件は、相当過去の出来事であり、個別の事実確認がどこまで可能かといえば難しいでしょう。そうした中でも、数十年前以上のいじめ事案、およびそのことをメディア上で語ったことについて、これだけ言葉を割いて説明がなされるという事例は、日本では珍しいと思います。少なくとも、小山田氏が雑誌で「発信した」ことに対する「応答」は、今回の声明文で相応になされていたと捉えられるのではないでしょうか。」「いじめの間接的攻撃や観衆的関与に関する社会的発言の意味を軽視することない仕方で、それぞれが評価を行うことが妥当であると思います。」と小山田氏の一連の経緯説明における対応について検証した[50]

さらに、荻上は小山田氏の発言が掲載された1994年当時のメディアの空気やいじめ研究について「90年代というのは、まだまだいじめ研究が出発地点に立った時期で、適切ないじめ分析が共有されるような状況ではありませんでした。いじめなどが日常に起きている中にあって、小山田氏だけでなく、多くの人が、自らが被害/加害に関わった行為を、適切に言語化できないような鬱屈感があった時代だったと思います。」「もしこの時、より適切ないじめ理論が小山田氏にも届いていれば。分析的語彙をもたなかった一人の「元児童」「若手ミュージシャン」が、「自己卑下」および「過剰演出」のために、反発を呼ぶような発信にかかわらなくて済んだのかもしれません。そのことを思うと、いじめ関連のデータや知識などをさらに広めることの重要性を痛感するところでもあります。」「個人的には、小山田氏が書かれていたような、『罪悪感と後ろめたさを感じていながら、どのように発信すべきか判断できないまま、ここまできてしまった』『自分の過去の言動やこれまでの態度を反省すると共に、社会に対してどのようなかたちで関わり、貢献していくべきかを個人としても音楽家としても、今まで以上に視野と意識を広げて考え、行動に移していきたいと思っています』という言葉には説得力を感じ、ひとつの納得を得ました。」「小山田氏には機会があれば、改めて、本人の今後の社会的取り組みなどについてお話しを伺ってみたいとも思わされました。」「このような応答をした人物に、今度は社会が応答し、その活動を見守るということがあれば、多くの居場所を作れる社会への歩みとなるのではないか。そう考えています。」と、小山田氏の一連の経緯説明後の現時点における自らのスタンスをはっきりさせた[50]

また、出演を辞退し、今回の文章を書くに至ったきっかけである検証番組に関して、自らが辞退した理由として、多忙であったことの他に、そもそもの企画趣旨に賛同できなかったとして、その企画趣旨を説明するイベントの企画文を引用し、その内容に関して「小山田氏を「批判」する人は、「誤解」に基づいて批判しているのだという認識を読み取りました。しかし、実際に批判的態度を持っている人にもそれぞれの温度感があり、批判者を一括りにするようなことはできないでしょう。」「小山田氏を批判する人の中には、『実際にはしていないいじめ内容を誤認した』人もいれば、『確定されたいじめ内容ですら拒絶感がある』という人もいるでしょうし、『媒体上で行われた露悪的な発言の主だから』という人もいれば、『応答に納得がでいないと今でも思うから』という人もいるでしょう。」「小山田氏を悪魔化する言説にも同意できませんが、批判者をひとくくりに、欠如モデル的に「無知な暴徒」として扱うかのような姿勢も同意できません。」とイベントの企画そのものの疑問点を指摘し、小山田氏に対する不当な攻撃も事実存在する以上、その危機感はよくわかると、そういった問題意識に関して理解を示す一方、「小山田氏に対する攻撃のあり方を問題視するという企画趣旨そのものが、批判者を悪魔化して攻撃するものにならないようにするなど、適切にキュレーションすることが求められると思います。」と、議論の場としての場所作りそのものはリスペクトしつつ、「いろいろな「場」の作り方があるのでしょうが、少なくとも自分にはミスマッチだなと思ったわけです」と、小山田氏の騒動に関する無罪か有罪かといった両極端な議論に対する危うさを指摘した[50]

片岡大右(批評家)

片岡大右は、小山田の炎上事件について取り扱った自著において、小山田のいじめ加害に関する炎上は、インフォデミックの要素があると論じている[51]。その要因として、以下の諸点が論じられている。

  • 情報ロンダリング

片岡は、雑誌に掲載された小山田のエピソードがインターネット上で伝達される過程で、情報ロンダリングが生じたと論じる。

まず、2003年頃に2ちゃんねるにROJ誌からの引用によるコピペが作られる。このコピペは、「運用が細部において不正確」であったが、2ちゃんねるのコーネリアスのスレッドで「最初の誤記を修正することなく繰り返して」投稿されることで、事実上の定型文となる[52]

次いで、2006年にブログ「小山田圭吾における人間の研究」が作成される。この中では、まずROJ誌の引用が、2ちゃんねるの「定型文」を、語気を訂正せず丸ごとコピーした上で、QJ誌からの引用を行う。この引用について、片岡は、「『ROJ』と『QJ』を比較検討するなら、前者のショッキングな発言がどうやら根拠薄弱であること、高校時代の小山田が、まったく優等生的な関わり方ではないにしても、学級を共にする障害のある生徒とそれなりによい関係を取り結んでいたことが明らかになってくる」[53]にもかかわらず、記事の著者は「『QJ』の記事の読みどころを完全に捉え損ね、そこから浮かび上がってくる学校生活の情景を顕著に歪めずにはいない一連の引用から成り立っている」[54]として、本記事の質を、「批評的吟味という観点からはまったくお話にならない代物にすぎない」と断じる[55]

しかし一方で、この記事がはてなブログの媒体であったことに片岡は注目する。「オーバーグラウンドなウェブ空間から---それもしばしば『ブログ論壇』を構成するものとされ一般のブログとは別格の扱いを受けがちだったはてなのコミュニティから---発信されたことで、実に多くの人びとに、準拠可能な参照源として利用されるに至った」とする[55]。仮にこのブログ記事が存在せず、2ちゃんねるの掲示板などでしか小山田のインタビューが論じられていなかったら、それらを見た人が「情報を見て何らかの感想を持ったとしても、少なくとも公共的な言論空間では口をつぐんだに違いない」が、はてなブログが原典となることによって、この記事を「根拠にしてであれば、小山田について公に論評してよいと信じることができた」のである、と指摘する[56]

更に、大手メディアで真っ先に報じた毎日新聞の第一報においても、執筆をする過程でQJ誌の原文を入手、確認は行われたが、片岡はこの時の作業について、「『孤立無援のブログ』の引用がたしかに『QJ』に記載されているかどうかを確認したにとどまり、それ以上に記事内容を吟味する手間をかけなかったに違いない」と推測する[57]。そして、毎日新聞の記事もまた、「2ちゃんねる由来の顕著に歪曲的な小山田像をそのまま大手新聞に掲載するという情報ロンダリングの遂行者になってしまった」と批判する[58]

  • 反五輪の文脈での消費

2021年に開催された東京五輪は、開催反対の言論が盛んであり、小山田が音楽スタッフに選任されたのは、7月23日の開会式の9日前、反対運動がピークに差し掛かりつつあるときであった。片岡の見解では、一連の小山田告発の流れにも反五輪の文脈は影響を与えていた。最初に小山田のいじめ事件の拡散に一役買ったのは、7月15日7時43分に、五輪開催への反対姿勢の有力アカウントと目されるアカウント「はるみ」が、小山田の「いじめ加害」を批判的に言及したツイートであったと論じる。このツイートが広範囲に拡散されたことにより、小山田の「いじめ加害」記事がクローズアップされるに至ったとされる[59]

また、毎日新聞の第一報でも、記事の配信の直後、執筆者の山下智恵記者は記事を引用しつつ「この怒りや違和感をどう受け止めますか組織委さん」とツイートしており、小山田の「いじめ加害」自体の告発よりも、小山田に「仕事を任せるような五輪組織委や政府を告発したいという情熱」が先に立ったのではないかと、片岡は指摘する[60]


  • 片岡大右『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』集英社集英社新書〉、2023年2月22日。ISBN 978-4-08-721252-5 
  1. ^ a b “五輪パラ開閉会式、共通コンセプト&クリエイティブチームのメンバーなど発表”. 北國新聞. (2021年7月15日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/469559 2021年7月20日閲覧。 
  2. ^ 東京2020大会開閉会式4式典共通コンセプトならびに東京2020オリンピック開閉会式コンセプトを発表”. 東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト (2021年7月14日). 2021年7月20日閲覧。
  3. ^ a b c 小山田さん、組織委に辞任申し出 「配慮に欠けていた」”. 朝日新聞Digital (2021年7月19日). 2021年7月23日閲覧。
  4. ^ 「小山田圭吾、生い立ちを語る20000字インタヴュー」『ROCKIN'ON JAPAN』1994年1月号、ロッキング・オン、20-55頁、ASIN B07BJ43W7Q 
  5. ^ 「小山田圭吾、生い立ちを語る20000字インタヴュー」『ROCKIN'ON JAPAN』1994年1月号、ロッキング・オン、20-55頁、ASIN B07BJ43W7Q いじめ関連の言及があるのは「全裸でグルグル巻にしてウンコ食わせてバックドロップして……ごめんなさい」と題されたページ(30ページ)。
  6. ^ 「小山田圭吾、生い立ちを語る20000字インタヴュー」『ROCKIN'ON JAPAN』1994年1月号、ロッキング・オン、20-55頁、ASIN B07BJ43W7Q いじめ関連の言及があるのは「全裸でグルグル巻にしてウンコ食わせてバックドロップして……ごめんなさい」と題されたページ(30ページ)。
  7. ^ 村上清「村上清の”いじめ紀行”第1回・ゲスト小山田圭吾(コーネリアス)」『Quick Japan』第3号、太田出版、1995年8月1日、51-72頁、ISBN 4-8723-3232-6 
  8. ^ a b c d e 村上清「村上清の”いじめ紀行”第1回・ゲスト小山田圭吾(コーネリアス)」『Quick Japan』第3号、太田出版、1995年8月1日、51-72頁、ISBN 4-8723-3232-6 
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