カイ・ハフェルツ
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ドイツ代表でのハフェルツ(2019年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
カイ・ルーカス・ハフェルツ Kai Lukas Havertz | |||||
ラテン文字 | Kai Havertz | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | ドイツ | |||||
生年月日 | 1999年6月11日(25歳) | |||||
出身地 | アーヘン | |||||
身長 | 193cm[1] | |||||
体重 | 83kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | アーセナル | |||||
ポジション | MF(AM)/ FW(CF) | |||||
背番号 | 29 | |||||
利き足 | 左足 | |||||
ユース | ||||||
2003-2009 | アレマニア・マリアドルフ | |||||
2009-2010 | アレマニア・アーヘン | |||||
2010-2016 | バイエル・レバークーゼン | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2016-2020 | バイエル・レバークーゼン | 118 | (36) | |||
2020-2023 | チェルシー | 91 | (19) | |||
2023- | アーセナル | 37 | (13) | |||
代表歴2 | ||||||
2014-2015 | ドイツ U-16 | 6 | (0) | |||
2015-2016 | ドイツ U-17 | 16 | (2) | |||
2017-2018 | ドイツ U-19 | 8 | (7) | |||
2018- | ドイツ | 47 | (17) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年6月8日現在。 2. 2024年6月14日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
カイ・ルーカス・ハフェルツ(Kai Lukas Havertz,ドイツ語発音: [kaɪ̯ ˈhaːvɐts][2] 1999年6月11日 - )は、ドイツ・アーヘン出身のサッカー選手。プレミアリーグ・アーセナルFC所属。ドイツ代表。ポジションはミッドフィールダー、フォワード[3]。
クラブ経歴
[編集]バイエル・レバークーゼン
[編集]2010年にバイエル・レバークーゼンのユースチームに加入した[4]。2016年10月15日、ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメン戦でトップチームデビュー並びにリーグデビューを果たすが、チームは1-2で敗北した[5]。この時、彼は17歳と126日であったが、これはブンデスリーガ史上8番目の若さでのデビューとなった[6]。2017年2月17日にはカリム・ベララビへの初アシストを記録した[7]。4月8日のヴォルフスブルク戦でクラブ初得点を記録し、17歳での得点もブンデスリーガ史上最年少得点となった。
2019-20シーズンの後半は、ケヴィン・フォラントの負傷によりセンターフォワードとして起用された[4]。2020年5月24日、第27節のボルシアMG戦では4試合連続ゴールを決めて勝利に貢献した[8]。続く5月29日、第29節のSCフライブルクでも得点をきめ、ブンデスリーガにおいて史上初となる当時21歳以下で35得点を決めた選手となった[9]。
チェルシー
[編集]2020年9月4日、チェルシーと5年契約を締結したことが発表された[10]。背番号はバイエル・レバークーゼン時代と同じ29番。9月14日、シーズン開幕戦のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦でデビューを果たした[11]。同年10月17日、サウサンプトン戦でプレミア初ゴールを決めた[12]。2021-22シーズンの序盤はハフェルツ、ルカク、マウントの強力な3トップを結成した。2021年5月29日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・シティ戦ではマウントからスルーパスを受け相手GKエデルソンを交わし優勝に貢献する決勝点を決め、1997年以降のCL決勝で得点を決めたドイツ人で最年少ゴールを記録した[13]。
2021-22シーズン、8月29日、リヴァプール戦でコーナーキックからのボールをヘディングで決め今季初得点を決めた。FIFAクラブワールドカップ2021では決勝で南米王者パルメイラスと対戦。延長戦までもつれ込む接戦となったが、117分に決勝点を決めて優勝に貢献した[14]。ルカクが不調に陥り、ストライカーのポジションが空いたがそこをハフェルツが適応し、チームに貢献した。
2022-23シーズン、9月3日のウェストハム・ユナイテッド戦で試合終了間際にシーズン初得点を決め、チームを逆転勝利に導いた。ワールドカップ再開後のボーンマス戦でスタメン出場、1ゴール1アシストを記録し、この試合のマンオブザマッチに選ばれた。2023年1月15日、クリスタル・パレスとのダービーマッチでハキム・ツィエクからのボールをヘディングでゴールを決め、チームの連敗を阻止した。
アーセナル
[編集]2023年6月28日、アーセナルに移籍することが発表された。背番号はチェルシー時代から引き続き29番を着用[15][16]。9月30日、ボーンマス戦で移籍後初ゴールを挙げた[17]。
代表経歴
[編集]2018年8月29日、ヨアヒム・レーヴ率いるフル代表のドイツ代表に招集された。9月9日、親善試合のペルー戦にて88分、ティモ・ヴェルナーとの交代でフル代表デビューを飾った[18]。2019年10月9日、アルゼンチンとの親善試合で代表初得点を記録。
2021年5月、UEFA EURO 2020に臨むドイツ代表メンバーに選出された。グループリーグ第2戦のポルトガル戦で決勝ゴールを決め、4-2での勝利に貢献[19]。第3戦のハンガリー戦では1ゴールを決め、決勝トーナメント進出の立役者となった[20]。
2022年11月、カタールワールドカップのドイツ代表のメンバーとして選ばれ、グループリーグ最終節のコスタリカ戦では2ゴールを挙げ、自身はMOMに選ばれた[21]。しかし、チームは同時刻に行われていた日本対スペイン戦の結果により2大会連続となるグループステージ敗退となった。
2024年、UEFA EURO 2024ではグループリーグ初戦のスコットランドとの対戦で1得点[22]、ラウンド16のデンマーク戦ではPKにより得点を記録した。
プレースタイル
[編集]主に攻撃的ミッドフィールダーまたはセンターフォワードとして活躍しており、確実なスペースにパスを出す能力でチームの攻撃に多く関与していた[23]。
個人成績
[編集]クラブ
[編集]- 2023-24シーズン終了時点
クラブ | シーズン | リーグ | リーグ戦 | カップ戦 | リーグ杯 | 国際大会 | その他 | 合計 | ||||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
バイエル・レバークーゼン | 2016–17 | ブンデスリーガ | 24 | 4 | 1 | 0 | - | 3 | 0 | 0 | 0 | 28 | 4 | |
2017-18 | 30 | 3 | 5 | 1 | - | - | 0 | 0 | 35 | 4 | ||||
2018-19 | 34 | 17 | 2 | 0 | - | 6 | 3 | 0 | 0 | 42 | 20 | |||
2019-20 | 30 | 12 | 5 | 2 | - | 10 | 4 | 0 | 0 | 45 | 18 | |||
通算 | 118 | 36 | 13 | 3 | - | 19 | 7 | 0 | 0 | 150 | 46 | |||
チェルシー | 2020-21 | プレミアリーグ | 27 | 4 | 5 | 1 | 1 | 3 | 12 | 1 | 0 | 0 | 45 | 9 |
2021-22 | 29 | 8 | 3 | 2 | 3 | 0 | 9 | 3 | 4 | 0 | 48 | 13 | ||
2022-23 | 35 | 7 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 | 2 | 0 | 0 | 47 | 9 | ||
通算 | 91 | 19 | 9 | 3 | 5 | 3 | 31 | 6 | 4 | 0 | 140 | 31 | ||
アーセナル | 2023-24 | プレミアリーグ | 37 | 13 | 1 | 0 | 2 | 0 | 10 | 1 | 1 | 0 | 51 | 14 |
総通算 | 246 | 68 | 23 | 4 | 7 | 5 | 60 | 14 | 4 | 1 | 340 | 92 |
タイトル
[編集]クラブ
[編集]- チェルシー
- アーセナル
- FAコミュニティ・シールド: 2023
個人
[編集]- フリッツ・ヴァルター・メダル: U-17部門(2016年), U-19部門(2018年)
代表歴
[編集]出場大会
[編集]- ドイツ代表
- 2021年 - UEFA EURO 2020(ベスト16)
- 2022年 - 2022 FIFAワールドカップ(グループリーグ敗退)
試合数
[編集]- 2024年6月14日現在
- 国際Aマッチ 47試合17得点(2018年 - )
ドイツ代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2018 | 2 | 0 |
2019 | 5 | 1 |
2020 | 3 | 1 |
2021 | 13 | 5 |
2022 | 10 | 5 |
2023 | 9 | 2 |
2024 | 5 | 3 |
通算 | 47 | 17 |
代表での得点
[編集]# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
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1 | 2019年10月10日 | ドルトムント、ジグナル・イドゥナ・パルク | アルゼンチン | 2–0 | 2–2 | 親善試合 |
2 | 2020年10月13日 | ケルン、ラインエネルギーシュタディオン | スイス | 2–2 | 3–3 | UEFAネーションズリーグ2020-21 |
3 | 2021年3月26日 | デュイスブルク、MSVアレーナ | アイスランド | 2–0 | 3–0 | カタールW杯・予選 |
4 | 2021年6月19日 | ミュンヘン、アリアンツ・アレーナ | ポルトガル | 3–1 | 4–2 | UEFA EURO 2020 |
5 | 2021年6月23日 | ハンガリー | 1–1 | 2–2 | ||
6 | 2021年10月11日 | スコピエ、トシェ・プロエスキ・アレナ | 北マケドニア | 1–0 | 4–0 | カタールW杯・予選 |
7 | 2021年11月14日 | エレバン、ハンラペタカン・スタジアム | アルメニア | 1–0 | 4–1 | |
8 | 2022年3月26日 | ジンスハイム、ライン・ネッカー・アレーナ | イスラエル | 1–0 | 2–0 | 親善試合 |
9 | 2022年9月26日 | ロンドン、ウェンブリー・スタジアム | イングランド | 2–0 | 3–3 | UEFAネーションズリーグ2022-23 |
10 | 3–3 | |||||
11 | 2022年12月1日 | アル=ハウル、アル・バイト・スタジアム | コスタリカ | 2–2 | 4–2 | 2022 FIFAワールドカップ |
12 | 3–2 | |||||
13 | 2023年6月12日 | ブレーメン、ヴェーザーシュタディオン | ウクライナ | 2–3 | 3–3 | 親善試合 |
14 | 2023年11月18日 | ベルリン、ベルリン・オリンピアシュタディオン | トルコ | 1–0 | 2–3 | |
15 | 2024年3月23日 | リヨン、パルク・オリンピック・リヨン | フランス | 2-0 | 2-0 | |
16 | 2024年6月7日 | メンヒェングラートバッハ、ボルシア・パルク | ギリシャ | 1-1 | 2-1 | |
17 | 2024年6月14日 | ミュンヘン、アリアンツ・アレーナ | スコットランド | 3-0 | 5-1 | UEFA EURO 2024 |
エピソード
[編集]- キャリアのスタートは、出身地で祖父が経営していた[24]アレマニア・マリアドルフというとても小さなクラブだった[25]。
脚注
[編集]- ^ “Kai Havertz”. Chelsea FC. 2022年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月31日閲覧。
- ^ KAI HAVERTZ: 10 Dinge, ohne die der Chelsea-Spieler nicht leben kann | 10 Essentials GQ Germany
- ^ “Kai Havertz”. worldfootball.net. HEIM:SPIEL. 15 October 2016閲覧。
- ^ a b “カイ・ハフェルツ”. Chelsea FC. 2020年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月16日閲覧。
- ^ “Werder Bremen vs. Bayer Leverkusen - 15 October 2016 - Soccerway”. int.soccerway.com. 2019年4月1日閲覧。
- ^ UEFA.com. “UEFA.com's weekly wonderkid: Kai Havertz” (英語). UEFA.com. 2019年4月1日閲覧。
- ^ Staff, BR-UK. “European Golden Boys XI: Dembele and Havertz Continue to Shine Brightly” (英語). Bleacher Report. 2019年4月1日閲覧。
- ^ “4試合連続弾のハフェルツは自身の去就について「とても感謝しているから…」”. サッカーキング (2020年5月24日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ ““ドイツの至宝“ハフェルツが記録樹立…新ポジション抜擢で再開後4試合5得点”. サッカーキング (2020-05-30日). 2020年5月30日閲覧。
- ^ “ハフェルツの入団が決定!”. チェルシーFC (2020年9月4日). 2020年9月5日閲覧。
- ^ “ヴェルナー&ハフェルツがデビュー!…チェルシー、ブライトンに競り勝ち白星発進”. サッカーキング (2020年9月15日). 2020年9月16日閲覧。
- ^ co.,Ltd, FromOne. “チェルシー、ヴェルナー&ハフェルツがプレミア初ゴールも…試合終盤に追いつかれサウサンプトンとドロー”. サッカーキング. 2022年10月20日閲覧。
- ^ “優勝に導いたハフェルツが快挙! 1997年以降CL決勝でドイツ人最年少ゴール”. サッカーキング (2021年5月30日). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “チェルシーがクラブW杯初優勝! 延長後半V弾のハバーツはメッシ以来の快挙”. ゲキサカ (2022年2月13日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ “Kai Havertz joins on long-term contract” (2023年6月28日). 2023年6月29日閲覧。
- ^ “Havertz leaves for Arsenal” (2023年6月28日). 2023年6月29日閲覧。
- ^ “アーセナルがボーンマスに4発完勝! ハフェルツが待望の初ゴール…冨安健洋は69分から出場”. サッカーキング (2023年10月1日). 2023年10月1日閲覧。
- ^ “Erstes Spiel, erstes Tor: Debütant Schulz trifft zum Sieg: Deutschland - Peru 2:1 (1:1)” (ドイツ語). kicker. 2019年4月1日閲覧。
- ^ “ドイツ、C・ロナウド1G1Aのポルトガルに逆転勝利! ゴセンス躍動で圧巻4発”. サッカーキング (2021年6月19日). 2021年6月20日閲覧。
- ^ “ゴレツカ弾で84分に追いついたドイツ、“死の組”を2位で突破!ハンガリーはあと一歩で涙”. サッカーダイジェスト (2021年6月24日). 2021年6月24日閲覧。
- ^ “ドイツはシュート30本でコスタリカに逆転勝ちも敗退 選手は呆然、立ち上がれず”. 日刊スポーツ. 2022年12月2日閲覧。
- ^ “パス成功率は驚異の “99%” ドイツの司令塔クロースがEURO開幕戦で残した圧巻のスタッツ”. ザ・ワールド (June 15, 2024). July 10, 2024閲覧。
- ^ MFハフェルツの2列目でのプレイが恋しい…… やはり来季のチェルシーには新たな9番が必要 The WORLD Web 2023/5/22
- ^ レフティー特集②カイ・ハヴァーツ ブンデスリーガ公式ウェブサイト 2020年5月4日
- ^ 5Fakta Menarik Tentang Kai Havertz liga laga 2020年5月31日
外部リンク
[編集]- カイ・ハフェルツ - National-Football-Teams.com
- カイ・ハフェルツ - Soccerway.com
- カイ・ハフェルツ - Soccerbase.comによる選手データ
- カイ・ハフェルツ - FootballDatabase.eu
- カイ・ハフェルツ - WorldFootball.net
- カイ・ハフェルツ - Transfermarkt.comによる選手データ
- カイ・ハフェルツ - FIFA主催大会成績
- カイ・ハフェルツ - UEFA
- カイ・ハフェルツ - レキップ
- カイ・ハフェルツ - TheFinalBall.com
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