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クリス・タンガリーディス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クリス・タンガリーディス[1] (Chris Tsangarides 1956年8月17日 - 2018年1月6日[2])はイギリス音楽プロデューサーレコーディング・エンジニア

キャリア

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1975年ロンドンのモーガン・スタジオで、ジューダス・プリースト運命の翼(Sad Wings of Destiny)のアシスタント・エンジニアとしてそのキャリアをスタートした。
1978年にはゲイリー・ムーアバック・オン・ザ・ストリーツで初めてメイン・プロデューサーとして仕事をする。

ガリガリとエッジの効いたハードなギターサウンドの録音に長け、1980年代から現在まで数多くのヘヴィメタルハードロックアーティストに携わり、ジューダス・プリースト、アンヴィルゲイリー・ムーアシン・リジィハロウィンなど、幅広いアーティストの作品に参加した。
ヘヴィメタル以外のアーティストではデペッシュ・モードトム・ジョーンズなどを手掛けている。
よりナチュラルなギター音を得られることで世界中のプロデューサーに支持されているVORTEX ミキシング・システムの開発者でもある。

1991年には、約14年ぶりにジューダスを手掛け、ペインキラー(Painkiller )でグラミー賞にノミネートされた。

1987年よりANTHEMの作品を多く担当し、『BOUND TO BREAK』(1987年)、『GYPSY WAYS』(1988年)、『HUNTING TIME』(1989年)、『DOMESTIC BOOTY』(1992年)の4枚でプロデューサー兼エンジニアとして、『OVERLOAD』(2002年)、『ETERNAL WARRIOR』(2004年)、『IMMORTAL』(2006年)、『BLACK EMPIRE』(2008年)、『ENGRAVED』(2017年)の5枚でミキシング・エンジニアとして参加している[3]

1990年代中盤以降もイングヴェイ・マルムスティーンの作品を多く担当し、『マグナム・オーパス (Magnum Opus)』(1995年)、『インスピレーション (Inspiration)』(1996年)、『フェイシング・ジ・アニマル (Facing The Animal)』(1997年)、『エレクトリックギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調 (Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E flat minor LIVE with the New Japan Philharmonic)』(1998年)、『アルケミー (Alchemy)』(1999年)などにプロデュース、エンジニアリングで参加している。

2006年、生まれ故郷のホワイト・クリフに、32チャンネルTLA VTCデスクを備えた自らのスタジオThe Ecology roomsを建設。

2007年6月、ブラック・サバストニー・アイオミの娘トニ・メリー・アイオミ、ジューダス・プリーストイアン・ヒルの息子アレックス・ヒルが中心となって結成したイギリスのバンドLunarMileをプロデュース。

2009年に公開された、カナダのヘヴィメタル・バンドアンヴィルを題材としたドキュメンタリー映画『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(原題:Anvil! The Story of Anvil)に本人として出演。

最近では、コミュニティFMRadio Tircoedの番組『ロックショーLIVE!』で自身のキャリアについてインタビューに答え、2009年9月6日からロックショーのウェブサイトでポッドキャストとしてリリースされた。

2018年1月6日、肺炎と心不全の為、死去。61歳没[4]

主な担当アーティスト

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脚注

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  1. ^ 現在では「タンガリーディス」という表記が一般的だが、もともと日本でなじみの薄いファミリーネームであるせいもあり、かつてのメディアでは「ツァンガリーディス」,「タンガリーデス」,「タンガリーズ」,「ザンガリーディス」,「サンガライズ」など様々に表記された。
  2. ^ https://www.facebook.com/anastasia.tsangarides/posts/10155023105657854?pnref=story
  3. ^ BURRN! 2018年3月号(シンコーミュージック・エンタテイメント)「追悼 クリス・タンガリーディス」p48~p51
  4. ^ ヘヴィ・メタル/ハード・ロックの名プロデューサー、クリス・タンガリーディス、死去 BARKS 2018年1月8日 同日閲覧

外部リンク

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