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コジュケイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コジュケイ
コジュケイ
コジュケイ Bambusicola thoracicus thoracicus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: コジュケイ属 Bambusicola
: コジュケイ B. thoracicus
学名
Bambusicola thoracicus
(Temminck, 1815)
和名
コジュケイ
英名
Chinese bamboo partridge

コジュケイ(小綬鶏[2]Bambusicola thoracicus)は、鳥綱キジ目キジ科コジュケイ属に分類される鳥類。

分布

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B. t. thoracicus コジュケイ
中華人民共和国南部[2][3][4]
日本本州<北陸地方以北を除く>、四国九州)に移入・定着[2][3][4]
B. t. sonorivox テッケイ
台湾[2][3][4]
日本(神戸市周辺)に移入・定着[2][3]

形態

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全長は27センチメートル[2][3]。和名はジュケイに似ているが、より小型であることに由来する[2]。額から眼上部にかけて灰色の眉状の筋模様(眉斑)が入る[4]。背に暗褐色や灰色の虫食い状の斑紋が入る[4]。下面の羽衣は黄褐色で、胸部に赤褐色の斑紋が入る[4]。尾羽は濃赤褐色[4]

虹彩は灰褐色[4]。嘴は黒い[4]。後肢は暗灰黄色[4]

卵は長径3.5センチメートル、短径2.6センチメートル[4]

B. t. thoracicus コジュケイ
前頸から胸部にかけての羽衣は灰色[4]。喉から頬、頸部側面の羽衣が赤褐色[4]。背の羽衣が暗黄色[4]
B. t. sonorivox テッケイ
顔から前頸にかけての羽衣は灰色[4]。喉の羽衣が赤褐色[4]。背の羽衣が赤褐色[4]

分類

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  • Bambusicola thoracicus thoracicus (Temminck, 1815) コジュケイ
  • Bambusicola thoracicus sonorivox Gould タイワンコジュケイ、テッケイ

生態

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基亜種は標高1,000メートル以下、亜種テッケイは標高300-1,200メートルの草原森林竹林、農耕地などに生息する[4]。秋季から翌年の春季にかけて小規模な群れを形成する[3]

食性は雑食で、種子果実昆虫クモなどを食べる[4]

繁殖形態は卵生。年に2回繁殖する[3]。4-6月で地面の窪みに枯れ草を敷いた巣に、7-8個の卵を産む[4]。メスのみが抱卵し、抱卵期間は17-19日[3][4]。雛は孵化直後に巣立つ[3]。雌雄共に育雛を行う[3]。生後1年で成熟する[3]

人間との関係

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日本にはペットとして台湾種テッケイ(台湾語:tek-ke/竹雞)が移入された[4]。狩猟用に基亜種が1919年に東京都や神奈川県で(1915年には既に脱走していたとされる[4])、亜種テッケイが1933年に埼玉県や兵庫県で放鳥された[2]。身体に似合わぬ大きな声で鳴き、それが「チョットコイ、チョットコイ」と聞こえることから、「警官鳥」と俗称されることがあった。近年は住宅地にも現れ、夜明け頃から鳴きだすため、特有の大音量の鳴き声が目覚めの害となり嫌悪され、害鳥扱いになる場合がある。

画像

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参考文献

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2012. Bambusicola thoracicus. In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1.
  2. ^ a b c d e f g h 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社2008年、162頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社1986年、184頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、96、176頁。

関連項目

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外部リンク

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