ゴジラ (ブルー・オイスター・カルトの曲)
「ゴジラ」 | |
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ブルー・オイスター・カルト の シングル | |
初出アルバム『スペクターズ』 | |
B面 | ノスフェラツ |
リリース | |
規格 | 7インチ・シングル |
録音 | 1977年 |
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル |
時間 | |
レーベル | コロムビア・レコード |
作詞・作曲 | ドナルド・ローザー |
プロデュース | ブルー・オイスター・カルト、デヴィッド・ルーカス、マレイ・クラッグマン、サンディ・パールマン |
「ゴジラ(ライヴ)」 | ||||||||
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ブルー・オイスター・カルト の シングル | ||||||||
B面 |
ゴジラ[1] ワイルドで行こう(ライヴ)[2] | |||||||
リリース | ||||||||
規格 |
7インチ・シングル(日本盤) 12インチ・シングル(アメリカ盤、プロモ) | |||||||
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル | |||||||
レーベル |
コロムビア・レコード CBSソニー(日本盤) | |||||||
作詞・作曲 | ドナルド・ローザー | |||||||
プロデュース | ブルー・オイスター・カルト、マレイ・クラッグマン、サンディ・パールマン | |||||||
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「ゴジラ」(Godzilla)は、アメリカ合衆国のハードロック・バンド、ブルー・オイスター・カルトが1977年のスタジオ・アルバム『スペクターズ』で発表した楽曲。1978年にはシングル・カットされている[3]。作詞・作曲はバンドのリード・ギタリストである"バック・ダーマ"ことドナルド・ローザーにより、日本の怪獣映画『ゴジラ』をモチーフとした曲である[4][5]。なお、ローザーが観たのはレイモンド・バーが主演したアメリカ編集版(邦題:『怪獣王ゴジラ』)で、ローザーは後年、PopEntertainment.comによるインタビューにおいて「彼(バー)が日本人の俳優たちと共演するシーンをよく見ると、彼らはカメラの方を向いていないことが分かるよ、だって明らかに別人だからね。彼のシーンはハリウッドで撮影されて、編集で追加されたんだろうね」と語っている[4]。2番の後には、臨時ニュースを模した日本語のスポークン・ワードが取り入れられた[6][5]。
収録アルバム『スペクターズ』は全米43位を記録したが、本作はBillboard Hot 100入りを果たせなかった[7]。
ドナルド・ローザーとエリック・ブルームは1998年、アメリカ制作の『GODZILLA』で本作が使用されなかったことに対する返答として「Nozilla」というパロディ・ソングを作った[8]。
2019年には新たにカヴァーされ、同年公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドタイトルで使用された。
ライヴにおける演奏
[編集]本作はライヴで頻繁に演奏され、『暗黒の狂宴〜B.O.C.ライヴ』(1978年)には1978年6月1日のイングランド公演[9]、『Extraterrestrial Live』(1982年)には1981年10月9日のハリウッド公演の演奏[10]、『A Long Day's Night』(2002年)には2002年6月21日のシカゴ公演の演奏が収録された[11]。また、1978年にはライヴ・ヴァージョンがシングルA面曲としてリリースされており、アメリカ盤プロモーション・シングルに収録されたライヴ音源は1977年のデトロイト公演における録音で、このテイクはレガシー・レコーディングスから発売されたコンピレーション・アルバム『Setlist: The Very Best of Blue Öyster Cult Live』(2010年)にも収録された[12]。
大衆文化での使用例
[編集]本作は2019年までゴジラシリーズのサウンドトラックに使用されたことはなかったが[8]、『デトロイト・ロック・シティ』(1999年公開)[13]、『DOGTOWN & Z-BOYS』(2001年公開)[14]といった映画で使用された。音楽ゲームの分野では、『ギターヒーロー』で使用され[15]、また、『ロックバンド』[15]及び『Rocksmith』ではダウンロード曲に採用された[16]。
スポーツの分野では、松井秀喜がニューヨーク・ヤンキース入団直後の2003年に入場曲として使用した[17][18]。
カヴァー
[編集]- スマッシング・パンプキンズ - ライヴで演奏。1990年8月25日のシカゴ公演における演奏は、アルバム『ギッシュ』(1991年)の2011年デラックス・エディション盤に付属したDVD『Live at the Metro, 1990』に収録された[19]。
- アクション - 『A TRIBUTE TO GODZILLA』(1991年)に収録[20]。コーラスにはファンの有志が参加した[20]。収録時には、薩摩剣八郎演じるゴジラが応援に訪れている[20]。
- フー・マンチュー - EP『Godzilla』(1997年)及びコンピレーション・アルバム『Eatin' Dust』(1999年)に収録[21]。
- セバスチャン・バック - ライヴで歌唱。ライヴ・アルバム『ブリング・エム・バック・アライヴ!』(1999年)には「モンキー・ビジネス」とのメドレーとして収録された[22]。
- レーサーX - アルバム『スーパーヒーローズ』(2001年)に収録[23]。
脚注
[編集]- ^ Blue Öyster Cult - Godzilla (Vinyl) at Discogs - アメリカ盤シングル(Columbia 3-10725)の情報
- ^ Blue Öyster Cult - Godzilla (Vinyl) at Discogs - 日本盤シングル(CBS Sony 06SP307)の情報
- ^ Neely, Tim; Popoff, Martin (2009). Goldmine Price Guide to 45 RPM Records. Krause Publications. p. 81. ISBN 9780896899582 Google Books参照
- ^ a b PopEntertainment.com: Blue Oyster Cult (Buck Dharma) interview - article by Ken Sharp - 2015年2月11日閲覧
- ^ a b ゴジラ大百科 1992, p. 136, 構成 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しむ100のカタログ 44 ゴジラと踊れ!ロックに与えた影響」
- ^ Godzilla by Blue Öyster Cult Songfacts - 2015年2月11日閲覧
- ^ Blue Öyster Cult | Awards | AllMusic
- ^ a b Donald Roesser of Blue Oyster Cult in DaBelly Magazine - article by Naughty Mickie - 2015年2月11日閲覧
- ^ Blue Öyster Cult - Some Enchanted Evening (CD, Album) at Discogs
- ^ Blue Öyster Cult - Extraterrestrial Live (CD, Album) at Discogs
- ^ Blue Öyster Cult - A Long Day's Night (CD, Album) at Discogs
- ^ Ladies & Gentlemen: The Setlists! -- NEW YORK, June 8 /PRNewswire/ -- - 2015年2月11日閲覧
- ^ Detroit Rock City (1999) - Soundtracks - IMDb
- ^ Dogtown and Z-Boys (2001) - Soundtracks - IMDb
- ^ a b Blue Oyster Cult in Video Games - blueoystercult.com - 2015年2月11日閲覧
- ^ Rocksmith 2014 song list | GamesRadar - 2015年2月11日閲覧
- ^ GODZILLA TAKES COLLAR IN DEBUT - NY Daily News - article by Anthony McCarron - 2015年2月11日閲覧
- ^ スポニチ Sponichi Annex松井、新天地開幕戦で「毎打席本塁打」宣言! - 2015年2月11日閲覧
- ^ Smashing Pumpkins* - Gish (CD, Album) at Discogs
- ^ a b c ゴジラ大百科 1993, p. 167, 構成・執筆 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しくする 東宝怪獣映画カルト・コラム 41 ゴジラファン大いに歌う」
- ^ (Godzilla's) Eatin' Dust - Fu Manchu | AllMusic - Review by Greg Prato
- ^ Bring 'Em Back Alive - Sebastian Bach | AllMusic - Review by Greg Prato
- ^ Superheroes - Racer X | AllMusic - Review by Brian O'Neill