セバスチャン・ハーディー
セバスチャン・ハーディー Sebastian Hardie | |
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(2003年7月、初来日公演) | |
基本情報 | |
出身地 | オーストラリア シドニー |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック シンフォニック・ロック |
活動期間 |
1967年 - 1977年 1994年 2003年 2011年 - |
メンバー |
マリオ・ミーロ トイヴォ・ピルト ピーター・プラヴシック アレックス・プラヴシック ほか |
セバスチャン・ハーディー(Sebastian Hardie)は、オーストラリアのプログレッシブ・ロック・バンド。
略歴
[編集]1973年にシングル・デビュー。当初はまだプログレッシブ・ロック色は薄かったが、マイク・オールドフィールドに刺激され、壮大なプログレッシブ・ロックを追究するようになる。
1975年、ファースト・アルバム『フォー・モーメンツ』を発表(『哀愁の南十字星』という邦題で日本でも発売された)。地元オーストラリアでは「Rosanna」がシングル・カットされ、インストゥルメンタル曲ながらヒットした。翌1976年、アルバム『ウィンドチェイス』をリリースした後に解散[1]。
マリオ・ミーロとトイヴォ・ピルトは、後継のバンド「ウィンドチェイス (Windchase)」を結成してアルバム『シンフィニティー』(1977年)を発表するが、ほどなく解散[2]。
マリオはソロ活動に転じ、また、オーストラリアのTV業界では売れっ子の作曲家となる。
1994年、ロサンゼルスで行われたフェスティバル「PROGFEST」で、オリジナル・メンバーによる再結成ライブを行う。この時の演奏は、1999年に『ライヴ・イン・LA』というタイトルでCD化された。
2003年7月、初来日公演。前座はマリオ・ミーロのバンドであった。以降、再び活動停止。
2011年に再結成。35年ぶりのアルバム『ブループリント』を発表した[3]。
音楽性
[編集]マイク・オールドフィールドの影響を受けており、ライブでもマイクの代表曲「チューブラー・ベルズ」を取り上げている。また、サンタナの前座バンドを務めたことがあり、作品にもラテン・ロックの影響が感じられる。
メロトロンやシンセサイザーを多用したシンフォニック・サウンドを背景に、メロディアスなギター・ワークが主役として鳴り響く、という構造が多い。
大作をドラマティックに展開させる作曲能力に長けており、『フォー・モーメンツ』『ウィンドチェイス』の両方に、レコードのA面を丸々使った大作が収録されている(『フォー・モーメンツ』のA面には、4つの曲名があるが、実質的には1つの組曲で、ライブでも続けて演奏されていた)。
メンバー
[編集]セバスチャン・ハーディー
- ジョン・イングリッシュ (Jon English) – リズム・ギター、ボーカル (1968年–1971年)、プロデューサー (1975年)
- グレアム・フォード (Graham Ford) – リード・ギター (1967年–1973年)
- アナトール・コノニュースキー (Anatole Kononewsky) – キーボード (1968年–1972年)
- アレックス・プラヴシック (Alex Plavsic) – ドラム、パーカッション (1968年–1976年)
- ピーター・プラヴシック (Peter Plavsic) – ベース (1968年–1976年)
- マリオ・ミーロ (Mario Millo) – リード・ギター、ボーカル、マンドリン (1973年–1977年)
- スティーヴ・ダン (Steve Dunne) – キーボード (1972年–1974年)
- トイヴォ・ピルト (Toivo Pilt) – キーボード (ムーグ、メロトロン、ピアノ、ハモンド・オルガン)、ギター (1974年–1977年)
- ダグ・ネザーコート (Doug Nethercote) – ベース (1976年–1977年)
※ピーターとアレックスは兄弟。
ウインドチェイス
- ダグ・ブリー (Doug Bligh) – ドラム (1976年–1977年)
- マリオ・ミーロ (Mario Millo) – リード・ギター、ボーカル (1973年–1977年)
- ダグ・ネザーコート (Doug Nethercote) – ベース (1976年–1977年)
- トイヴォ・ピルト (Toivo Pilt) – キーボード、ギター (1974年–1977年)
- ダンカン・マグワイア (Duncan McGuire) – ベース (1977年)
- ラルフ・クーパー (Ralph Cooper) – ドラム (1977年)
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マリオ・ミーロ (ギター)、アレックス・プラヴシック (ドラムス)
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ピーター・プラヴシック (ベース)
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トイヴォ・ピルト (キーボード)
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 『フォー・モーメンツ』 - Four Moments (1975年) ※旧邦題『哀愁の南十字星』
- 『ウィンドチェイス』 - Windchase (1976年) ※旧邦題『風の唄』
- 『シンフィニティー』 - Symphinity (1977年) ※ウィンドチェイス名義。旧邦題『夢幻神殿』
- Rock Legends (1980年) ※コンピレーション
- Four Moments of the Windchase (1990年) ※コンピレーション
- 『ライヴ・イン・LA』 - Sebastian Hardie – Live in L.A. (1997年) ※1994年録音
- 『ブループリント』 - Blueprint (2011年)
シングル
[編集]- "All Right Now" (1973年)
- "Day After Day" (1974年)
- "Rosanna" (1975年)
- "Glad to be Alive" (1977年) ※ウィンドチェイス名義
- "Flight Call" (1977年) ※ウィンドチェイス名義
関連アルバム
[編集]- マリオ・ミーロ
- 『エピックIII』 - Epic III (1979年)
- 『ヒューマン・ゲイムス』 - Human Games (1983年)
- 『オーシャンズ・オブ・ザ・マインド』 - Oceans Of The Mind (2001年)
マリオはその他多くのサウンドトラックアルバムを制作。
- Tramtracks
- See (2007年)
- Rain (2008年)
- You (2010年)
トイヴォ・ピルトが結成したバンド。
脚注
[編集]- ^ Sebastian Hardie - 必聴ロック名盤資料室
- ^ Windchase - 必聴ロック名盤資料室
- ^ セバスチャン・ハーディー 3/25: 36年ぶりの復活作 - diskunionオンライン