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トヨタ・プラッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・ヴィッツ > トヨタ・プラッツ
トヨタ・プラッツ
SCP11/NCP1#型
前期型 フロント
1.0F プレミアムバージョン
(1999年8月-2002年8月)
前期型 リヤ
1.0F プレミアムバージョン
(1999年8月-2002年8月)
後期型 フロント
1.5X オプション装着車
(2002年8月-2005年11月)
概要
別名 オセアニア・北米 : トヨタ・エコー
トヨタ・ヤリス(初代)
販売期間 1999年8月 - 2005年11月(日本)
デザイン トヨタ第2デザインセンター河津スタジオ
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
2ドア“クーペ”-米国 エコー
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム トヨタ・NBCプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
1SZ-FE型 1.0L 直4 DOHC
2NZ-FE型 1.3L直4 DOHC-4WD
最高出力 1NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
81kW (110PS) /6,000rpm
2002年8月-2005年11月
80kW (109PS) /6,000rpm
1SZ-FE型
51kW (70PS) /6,000rpm
2NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
65kW (88PS) /6,000rpm
2002年8月-2005年11月
64kW (87PS) /6,000rpm
最大トルク 1NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
143N·m (14.6kgf·m) /4,200rpm
2002年8月-2005年11月
141N·m (14.4kgf·m) /4,200rpm
1SZ-FE型
1999年8月-2001年12月
95N·m (9.7kgf·m) /4,000rpm
2001年12月-2005年11月
93N·m (9.5kgf·m) /4,100rpm
2NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
121N·m (12.3kgf·m) /4,400rpm
2002年8月-2005年11月
120N·m (12.2kgf·m) /4,400rpm
変速機 4速AT/5速MT
サスペンション
マクファーソンストラット
トーションビーム
  4リンク/車軸式-4WD
車両寸法
ホイールベース 2,370mm
全長 4,145mm - 4,180mm
全幅 1,660mm
全高 1,500mm - 1,510mm
車両重量 850kg - 1,010kg
その他
国内累計販売台数 17万8784台[1]
系譜
先代 トヨタ・ターセル
(北米仕様)
トヨタ・コルサ
(トヨペット店)
トヨタ・スプリンター
(ネッツ店)
後継 トヨタ・ベルタ
(トヨペット店)[2]
トヨタ・カローラアクシオEX
(ネッツ店)[注釈 1]
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プラッツPLATZ)は、トヨタ自動車が製造・販売していた小型4ドアセダンである。

概要

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後期型 リヤ
1.5X オプション装着車
(2002年8月-2005年11月)
(神奈川県警)

北米向けターセル/日本向けコルサ4ドアセダン/スプリンターセダンの後継車にあたる。初代ヴィッツをベースにトランクを追加したモデルで、車台をはじめダッシュボードやフロントドアのアウターパネルなどをヴィッツと共有している。

エンジンは FF車に1.0L・1SZ-FE型、1.5L・1NZ-FE型を搭載、4WD車は1.3L・2NZ-FE型を搭載する。トランスミッションは4速AT(Super ECT)と5速MTが選択できた。

一方、米国市場では、車名をエコーECHO、型式はNCP12L)として販売され、4ドアセダンのほかにクーペの2ドア版(パセオ-日本サイノス後継)や1:2ドア版[注釈 2]もあり、バジェットカーとして人気があった。米国以外の一部の国々(主に東欧オセアニア中近東および一部の新興国など)では、ヤリスYARIS)「ヤリスセダン」の名で販売された。中国においては、天津一汽夏利汽車ブランドで生産[注釈 3]され、前期モデルがシャーリー2000(夏利2000)からヤァクー(雅酷)に名称を変更して、さらにマイナーチェンジの後期モデルはヴェラVELA/威楽)の名で販売された。

プラッツは、ヴィッツ系のパッケージングを持つため実用性や経済性に優れ、コンパクトなサイズ感の割に車内は広く、トランクの容量も大きい[注釈 4]インパネにアナログ式、デジタル式に関わらずセンターメーターレイアウトを採用[注釈 5]、2,370mmという軽自動車並みのショートホイールベースを備える。同時発売されたファンカーゴとともに、当初からISOFIX対応のリヤシートが全車標準装備された。また、新車の価格帯も経済的に抑えられた設定で、社用車法人[注釈 6]小型警ら車[注釈 7]といった需要もあった。

第20回 1999-2000 日本カー・オブ・ザ・イヤーヴィッツファンカーゴとともに受賞。

型式 CP1#型(1999年-2005年)

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※日本・米国・東欧・オセアニア・中近東仕様:1999年 - 2005年、中国仕様:2000年 - 2013年

  • 1999年(平成11年)8月30日 - 発表、および発売。キャッチコピーは「21世紀へ、お先に。」「安全プラッツ」「低燃費プラッツ」など。
  • 2000年(平成12年)
    • 8月 - 一部改良。
      • ボディカラーにペールローズメタリックオパールを追加設定。「1.0F Eパッケージ」が廃止され、FF車へ「1.5X プレミアムバージョン」と「1.0F プレミアムバージョン」を、4WD車に「1.3X プレミアムバージョン」および「1.3F プレミアムバージョン」を追加設定。「1.0F ビジネスパッケージ」にブレーキアシストとABSをそれぞれ標準装備化。全車「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」(☆・G-LEV)を達成。
    • 12月 - 一部改良。ボディカラーのスーパーホワイトIIをホワイトに変更、EBD付ABSを全車標準装備化。
  • 2001年
    • 8月 - 一部改良。「プレミアムバージョン」にメーカーオプションの専用ボディカラーホワイトパールマイカの追加設定と専用シート表皮の仕様変更。「F Lパッケージ」に「リミテッド」を追加設定し、ワイヤレスリモコンドアロックを全車標準装備化。
    • 12月 - 一部改良。1.0L車が「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(☆☆☆・U-LEV)を達成。
  • 2002年
    • 8月29日 - マイナーチェンジ。CMキャラクターに高橋里奈を起用。
      • 内装はインパネのデザイン・車内の全体的な色調などを、外装はマークエンブレム・フロントグリル・ヘッドライト・バンパー・リヤコンビネーションランプ・トランクリッドのデザインおよびリヤナンバープレートの位置などを変更。「1.5X Sパッケージ」を除く1.5L車のスチールホイール装着車はサイズを14インチ(タイヤサイズ 175/65R14)から15インチ(タイヤサイズ 165/65R15)に変更。全車「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(☆☆☆・U-LEV)を達成。
  • 2003年8月 - 一部改良。
    • 「X」と「F Lパッケージ」に助手席買い物アシストシート、フロントツインカップホルダー照明が追加装着され、「X」の5速MT車および「X Sパッケージ」が廃止される。ボディカラーのダークグリーンマイカをグレーマイカメタリックに変更。
  • 2004年
    • 2月 - 一部変更。全車「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」(新☆☆☆・U-LEV)の達成。1.0Lおよび1.5L・5速MT車に「平成22年度燃費基準+5%達成車」、1.3Lの4WD・5速MT車および1.5L・4速AT車に「平成22年度燃費基準達成車」の認定がなされる。
    • 4月1日 - ネッツ店での販売を終了[注釈 8]。これよりトヨペット店の専売車種となる。
  • 2005年
    • 10月[3] ー 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
    • 11月28日 - 在庫対応分が完売し販売終了。 実質的な後継車はベルタとなった。

車名の由来

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ドイツ語で「広場」という意味。

取扱ディーラー

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発売以来トヨペット店(大阪地区は大阪トヨタ[注釈 9])とネッツ店にて取扱っていたが、2004年4月の旧ビスタ店と旧ネッツ店との統合(新ネッツ店)により、トヨペット店系のみの取扱いとなった。

脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、取り扱い開始まで16年の空白あり。
  2. ^ 運転席側1ドア、助手席側2ドアのドア設計。
  3. ^ エンジンは 5A-FE型、8A-FE型を搭載。
  4. ^ トランクの容量は、VDA法による測定でFF車で約464L、同四輪駆動車の場合で約370Lの容量を確保。ただし、4WD車のトランクのフロア形状はリアデフが干渉しないようテンパータイヤが収納される個所を斜めに盛り上げて設計したため、2WD車のトランクのフロア形状に比較して歪な形状となっている。
  5. ^ アナログ式、デジタル式に関わらず全グレードにタコメーターは基本的に標準装備されていなかった。ただし、「1.0/1.3 F "Lパッケージ"」および「1.5X」「1.5X "Sパッケージ"」の各5速MT車でなおかつデジタル式スピードメーターが装備されていた場合のみ初代ヴィッツ同様、ディーラーオプションでピクトグラフ式タコメーター付きデジタル式スピードメーターに有償交換することも可能だった。
  6. ^ 専用グレードとして、黒無地樹脂バンパー・パワーウインドウなしの「1.0F ビジネスパッケージ」の設定があった。
  7. ^ 前期型が2002年、後期型が2005年に国費導入されている。専用グレードはなく、4WD車の「1.3F」がベースになっている。
  8. ^ もっとも東京地区(トヨタモビリティ東京)を除くネッツ店における小型セダンのラインアップは、カローラアクシオEXの投入(2020年5月1日 - )まで16年間空白となった。
  9. ^ 2006年8月8日に大阪トヨタから大阪トヨペットに社名変更。

出典

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  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第52号15ページより。
  2. ^ 販売開始から販売終了までカローラ店と併売された。
  3. ^ プラッツ(トヨタ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月14日). 2020年1月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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