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ベニイロフラミンゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベニイロフラミンゴ
ベニイロフラミンゴ Phoenicopterus ruber
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: フラミンゴ目 Phoenicopteriformes
: フラミンゴ科 Phoenicopteridae
: フラミンゴ属 Phoenicopterus
: ベニイロフラミンゴ P. ruber
学名
Phoenicopterus ruber
(Linnaeus, 1758)
和名
ベニイロフラミンゴ
英名
American Flamingo

ベニイロフラミンゴ (Phoenicopterus ruber) は、オオフラミンゴチリーフラミンゴと密接に関連するフラミンゴの1種である。以前はオオフラミンゴと同種であると考えられていたが、証拠の不足により不正確であるとして、現在は別種として広く扱われている (例えばアメリカおよびイギリスの鳥学会)。また、カリブフラミンゴ (Caribbean Flamingo) の名でも知られるが、ガラパゴス諸島に本種が生息することから、その名前には問題がある。ベニイロフラミンゴは北アメリカに自然生息する唯一のフラミンゴである。

分布

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ベニイロフラミンゴは、ガラパゴス諸島コロンビア沿岸、ベネズエラおよび付近の島々、さらにガイアナブラジルのオレンジ岬 (Cape Orange) で繁殖する。またメキシコユカタン半島や、バハマイスパニョーラ島キューバタークス・カイコス諸島がある西インド諸島カリブ海)北部でも繁殖する。フロリダ州南部のほとんどの観察例は、通常かご抜け鳥と考えられるが、少なくともユカタン半島で足環をつけた1羽の幼鳥がエバーグレーズ国立公園で見つかっており、他はキューバからの迷鳥であることも考えられる。遠くからでは、慣れていないとベニヘラサギと混同することもある。[1][2]

好む生息域は近縁種と似ており、塩性ラグーン干潟、浅い塩性沿岸もしくは内陸の湖である。特有な生息地としては例えば、ユカタン半島の Petenes マングローブ生態地域などがある。[3]

生態

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すべてのフラミンゴと同様、5-8月に、泥の堤に灰白色の卵を1つ産む。28-32日に孵化するまで抱卵し、性成熟期に達するまでの6年間、雌雄ともに若鳥を保護する。平均寿命は40年で、鳥類のうち最も長く生きるものの一つである。

ベニイロフラミンゴの群れ
淡色のベニイロフラミンゴ
Lago de Oviedo, ドミニカ共和国

形態

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全長120-140cm、体重は雄2.8kg、雌2.2kg。羽毛はほとんど桃紅色で、以前には Rosy Flamingo とも名付けられ、成鳥でははるかに淡色なオオフラミンゴと見分けられる。雨覆羽は赤色で、初列および次列風切羽は黒い。くちばしは桃紅色と白色で先が黒色で、足はすべて桃紅色。鳴き声はガチョウのように聞こえる。

脚注

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  1. ^ University of Florida, Florida's Wading Birds: "Flamingos may be confused with the Roseate Spoonbill for a variety of reasons. Both species have relatively long legs, long necks, and pinkish plumage. Both also sift through the water with their bills when feeding. Despite these similarities, the two species are unrelated. The easiest ways to tell the two species apart are by the dark outer wing feathers (primaries) on the flamingo and both species' distinctive bill shapes."
  2. ^ Smithsonian Marine Station: "From a distance, [the roseate spoonbill] can be confused with the [flamingo], due to the similarity of body color in both species. However, the roseate spoonbill is generally smaller than the flamingo, with a shorter neck, and a longer, spoon-shaped bill."
  3. ^ World Wildlife Fund. 2010. Petenes mangroves. eds. Mark McGinley, C.Michael Hogan & C. Cleveland. Encyclopedia of Earth. National Council for Science and the Environment. Washington DC

参考文献

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  • BirdLife International (2008). "Phoenicopterus ruber". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2008年5月12日閲覧 Database entry includes justification for why this species is of least concern
  • Studer-Thiersch, A. 1975. Die Flamingos. pp. 239–245 in: B. Grzimek (editor): Grzimeks Tierleben. Vol. 7/1 Vögel. DTV (1980) München, nach Kindler Verlag AG Zurich 1975-1977.

外部リンク

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