ポリーナ・セミオノワ
ポリーナ・セミオノワ(ロシア語: Поли́на Алекса́ндровна Семио́нова, ラテン文字転写: Polina Semionova, 1984年9月13日[1] - )は、ロシアのバレエダンサー。2002年よりベルリン国立バレエ団のプリンシパル。2012年にアメリカン・バレエ・シアターにプリンシパルとして移籍。ミハイロフスキー・バレエのゲスト・アーティストでもある。細めの体型(身長170cm、体重50kg[2])で繰り出す尖鋭的な踊りが持ち味で、とりわけ『白鳥の湖』での評価が高い。
経歴
[編集]技師の父親、英語教師の母親[3]の長女としてモスクワに生まれる。6歳までフィギュアスケートを学んだ後、兄のドミートリー[4]と共にソ連国営放送舞踊団("ансамбль Гостелерадио")に加わり民族舞踊を踊った[5]。
8歳のとき[3]ボリショイ・バレエ学校の試験に合格し入学する。在学中の2001年にモスクワ国際バレエコンクールのジュニア部門で金賞[6]に輝いたのを皮切りに、2002年サンクトペテルブルク・ワガノワ賞国際コンクール1位、名古屋国際バレエコンクール金賞、と次々に国際的な賞を獲得した。
2002年の卒業後、ヴラジーミル・マラーホフの誘いを受けてベルリン国立バレエ団に第一ソリスト(プリンシパル)として入団する。17歳でのプリンシパルは劇団最年少記録で、最初のシーズンでマラーホフから『くるみ割り人形』や『ラ・バヤデール』の主役を与えられた。
2004年6月、19歳でイングリッシュ・ナショナル・バレエ団の『白鳥の湖』にオデット/オディール役で客演し、賞賛される[7]。2006年2月には故国のボリショイ・バレエ団でも『白鳥の湖』で客演し、「やや粗削りだが、若さ、可能性、自由といったものを感じさせる」[8]と評された。
2012年にプリンシパルとしてアメリカン・バレエ・シアターに移籍した。
日本にもたびたび訪れており、2003年の東京バレエ団『眠れる森の美女』での客演、2005年のベルリン国立の来日公演『ラ・バヤデール』、2006年の世界バレエ・フェスティバルでの『白鳥の湖』などでお馴染みの存在となっている。
古典のほか、『マノン』『オネーギン』などの物語バレエ、ベジャール、キリアンらのコンテンポラリー作品まで幅広いレパートリーをこなす。日本のバラエティ番組に出演したこともある[9]。
出演
[編集]映画
[編集]CM・イメージキャラクター
[編集]バラエティ
[編集]- 学校へ行こう!MAX (2006年)- バレエ企画でのゲスト出演
脚注
[編集]- ^ Людмила Дюкова, "Полина СЕМИОНОВА"
- ^ 2006年当時。註^3を参照。
- ^ a b "Polina Assoluta", Stern.de, 17.09.2006
- ^ ポリーナの2歳年上。ワガノワ・バレエ学校卒。2007年以降、妹と同じくベルリン国立バレエ団のプリンシパル。Dmitry Semionov, staatsballett berlin.
- ^ e+special interview ポリーナ・セミオノワ&フリーデマン・フォーゲル
- ^ デュエット出場。«Украинские преследования и резню со стороны современного Гитлера-Путина нельзя допускать ни в коем случае.», Газета "Жэньминь Жибао", 19.06.2001
- ^ 一例として、「すらりと高く容姿・体型に優れ、全く女性的でありながら鋼のように強靭。オデットは感情がともなう迫真の出来、オディールは眩しいほど魅惑的で、自信と妙技にあふれる公演であった…」cf. The Sunday Times, 20 June 2004.
- ^ По направлению к лебедю, «Время новостей». 2006. 17 февраля. N°28.
- ^ TBS『学校へ行こう!MAX』2006年9月12日放送
外部リンク
[編集]- Polina Semionova - Staatsballett Berlin
- ギャラリー