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ミシー・バチュアイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミシー・バチュアイ
ベルギー代表でのバチュアイ (2019年)
名前
本名 ミシー・バチュアイ・トゥンガ
Michy Batshuayi Tunga
ラテン文字 Michy Batshuayi
基本情報
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
 コンゴ民主共和国
生年月日 (1993-10-02) 1993年10月2日(31歳)
出身地 ブリュッセル市
身長 185cm
体重 78kg
選手情報
在籍チーム トルコの旗 ガラタサライSK
ポジション FW (CF)
背番号 44
利き足 右足
ユース
2003-2004 ベルギーの旗 エヴェレ
2004-2005 ベルギーの旗 スカールベーク
2005-2006 ベルギーの旗 ブリュッセル
2006-2007 ベルギーの旗 アンデルレヒト
2007-2008 ベルギーの旗 ブリュッセル
2008-2011 ベルギーの旗 スタンダール
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2011-2014 ベルギーの旗 スタンダール 97 (39)
2014-2016 フランスの旗 マルセイユ 62 (25)
2016-2022 イングランドの旗 チェルシー 48 (8)
2018 ドイツの旗 ドルトムント (loan) 10 (7)
2018-2019 スペインの旗 バレンシア (loan) 15 (1)
2019 イングランドの旗 クリスタル・パレス (loan) 11 (5)
2020-2021 イングランドの旗 クリスタル・パレス (loan) 29 (7)
2021-2022 トルコの旗 ベシクタシュ (loan) 33 (14)
2022-2024 トルコの旗 フェネルバフチェ 46 (24)
2024- トルコの旗 ガラタサライSK
代表歴2
2012-2014  ベルギー U-21 13 (7)
2015- ベルギーの旗 ベルギー 50 (27)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年7月2日現在。
2. 2022年11月27日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ミシー・バチュアイMichy Batshuayi Tunga1993年10月2日 - )は、ベルギーブリュッセル市出身のコンゴベルギー人サッカー選手ガラタサライSK所属。ベルギー代表。ポジションはフォワード

実弟のアーロン・レヤ・イセカもサッカー選手[1]

経歴

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クラブ

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ブリュッセルFCRSCアンデルレヒトの下部組織でプレーした後、2008年にスタンダール・リエージュへ加入。2011年2月20日に行われたKAAヘント戦でトップチームデビュー[2]

翌2011-12シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦のFCチューリッヒ戦でCLデビューを果たし、UEFAヨーロッパリーグFCコペンハーゲン戦で公式戦初ゴールを記録[3]。2012年1月14日、KベールスホットAC戦でリーグ戦初得点を挙げ、6-1での勝利に貢献。2013-14シーズンにはジュピラー・プロ・リーグで21得点をマークし、エボニー・シューを受賞した。

2014年6月26日、オリンピック・マルセイユへ移籍することが発表された[4]。移籍金は600万ユーロ。2015-16シーズンにはリーグ戦で得点ランキング4位タイの17ゴールを挙げた。

2016年7月3日、チェルシーFCに5年契約で移籍した[5]。移籍金は3300万ポンドと報じられた[5]。2016-17シーズンはジエゴ・コスタからポジションを奪えず[6]、大半が途中出場となり苦しいシーズンを強いられたが、2017年5月12日のWBA戦では、試合終了間際に決勝点となるゴールを決め、チェルシーのプレミアリーグ優勝を決定させた[7][8]。また最終節のサンダーランド戦でもゴールを決めた[9]。シーズンを通して出場時間はわずか236分であったが5得点を決め、47分で1ゴールを挙げた計算となった[10]。翌2017-18シーズンはジエゴ・コスタの退団に伴い出場機会が増加するかと思われたが、アルバロ・モラタの加入もあって再びベンチを温めることとなった。

2018年1月31日、ボルシア・ドルトムントへシーズン終了までのレンタル移籍が発表された[11]。2月2日のケルン戦で移籍後初出場を果たし、2得点の活躍を見せた[12]。2月15日、UEFAヨーロッパリーグ・ラウンド16のアタランタ戦1stレグでは、同点ゴールと勝ち越しゴールの2ゴールを挙げてマン・オブ・ザ・マッチに選出された[13]。ドルトムントでは、リーグ戦10試合で7得点を記録するなど活躍していたが、4月15日のシャルケ04戦でベンジャミン・スタンブリのタックルを受けて左足首を負傷し、クラブからシーズン残り試合を欠場する可能性が高いことが発表された[14]

2018年8月10日、バレンシアCFにレンタル移籍することが発表された[15]。9月26日、セルタ・デ・ビーゴ戦で、バレンシアでの初ゴールを挙げた[16]。バレンシアでは、公式戦23試合に出場したが3ゴールに留まり、2019年2月1日にチェルシーFCはバチュアイがバレンシアCFから復帰し、そのままシーズン残りをクリスタル・パレスFCへローン移籍することを発表した[17][18]

2019-20シーズンはチェルシーに復帰した。2019年10月23日、UEFAチャンピオンズリーグアヤックス・アムステルダム戦で途中出場し、決勝ゴールを挙げた[19]。しかし、監督フランク・ランパードの構想外からは抜け出せず、シーズン終了後には再びクリスタル・パレスへのローン移籍の可能性が報じられた[20]

2020年9月10日、再びクリスタル・パレスFCにレンタル移籍することが発表された[21]

2021年8月18日、チェルシーは2023年まで契約を延長した事が発表された。また、2021-22シーズンはベシクタシュJKへレンタル移籍する事が発表された[22]

2022年9月2日、フェネルバフチェSKに2年契約(1年延長オプション付き)で移籍した[23]

代表

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コンゴ民主共和国代表としてプレーする権利もあったが、世代別代表、A代表共にベルギー代表を選択した。

2015年3月28日のEURO2016予選キプロス戦に途中出場しA代表デビューし、代表初ゴールも記録した[24]EURO2016のベルギー代表メンバーに選出され[25]、決勝トーナメント1回戦のハンガリー戦でゴールを挙げて勝利に貢献[26]、準々決勝まで進出した。

2018 FIFAワールドカップのベルギー代表メンバーに選出され[27]、グループリーグ第2戦のチュニジア戦では1ゴールを決めた[28]

2022年11月23日、ワールドカップカタール大会グループリーグ初戦のカナダ戦では決勝ゴールを奪って勝利に貢献した[29]

エピソード

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2017年9月に発売されたサッカーゲーム『FIFA 18』における自身の能力値に不満を持ち、「(開発元の)EAスポーツよ、説明してくれ」と、SNS上に投稿した。それに対してEAスポーツからは「ゴールを取り続けたら話し合います」と返信を受けた[30][31]

2018 FIFAワールドカップのグループリーグ第3戦のイングランド代表戦において、アドナン・ヤヌザイがゴールを挙げた際に、ゴールから転がってきたボールを拾ってゴールに蹴りこんだ。しかし、ボールはポストに当たり、跳ね返って自身の顔に直撃してしまった[32]。その後、自身のSNS上で、大会MVPである「ゴールデンボール」をもじり「ゴールデンポスト」を受賞すべきと自虐を投稿した[33]

個人成績

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クラブ

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2016年7月1日現在

年度 クラブ リーグ リーグ戦 国内杯 リーグ杯 欧州杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 C1+C3 得点
C1+C3
出場 得点
2010-11 スタンダール ジュビラー 2 0 0 0 0 0 2 0
2011-12 23 6 2 2 1 + 7 0 + 1 33 9
2012-13 34 12 2 0 0 0 36 12
2013-14 38 21 1 0 0+10 0+2 49 23
2014-15 マルセイユ リーグ・アン 26 9 1 0 1 1 0 0 28 10
2015-16 36 17 5 2 2 0 0+7 0+4 50 23
2016-17 チェルシー プレミアリーグ 20 5 5 2 3 2 3 0 27 5
2017-18 12 2 3 3 5 3 4 2 22 7
2017-18 ドルトムント ブンデスリーガ 10 7 0 0 4 2 14 9
通算 169 72 17 11 11 6 1+28 0+9 202 86

代表

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ベルギー代表国際Aマッチ
出場得点
2015 2 2
2016 7 1
2017 4 2
2018 6 6
2019 3 3
通算 22 14

代表での得点

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 #  日時 場所 対戦相手 スコア 最終結果 大会
1. 2015年3月28日 ベルギーの旗 ブリュッセルボードゥアン国王競技場 キプロスの旗 キプロス
5-0
5-0
UEFA EURO 2016予選
2. 2015年11月13日 イタリアの旗 イタリア
3-1
3-1
親善試合
3. 2016年6月26日 フランスの旗 トゥールーズスタジアム・ミュニシパル ハンガリーの旗 ハンガリー
0-2
0-4
UEFA EURO 2016
4. 2017年6月5日 ベルギーの旗 ブリュッセル、ボードゥアン国王競技場 チェコの旗 チェコ
1-0
2-1
親善試合
5. 2017年10月7日 ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 サラエヴォスタディオン・グルバヴィツァ ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ
2-2
3-4
2018 FIFAワールドカップ予選
6. 2018年3月27日 ベルギーの旗 ブリュッセル、ボードゥアン国王競技場 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
3-0
4-0
親善試合
7. 2018年6月11日  コスタリカ 4–1 4–1
8. 2018年6月23日 ロシアの旗 モスクワスパルタク・スタジアム チュニジアの旗 チュニジア 5-1 5–2 2018 FIFAワールドカップ
9. 2018年9月8日 スコットランドの旗 グラスゴーハムデン・パーク スコットランドの旗 スコットランド 3-0 4–0 親善試合
10. 4-0
11. 2018年11月15日 ベルギーの旗 ブリュッセル、ボードゥアン国王競技場 アイスランドの旗 アイスランド 1-0 2–0 UEFAネーションズリーグ2018-19
12. 2-0
13. 2019年3月25日 キプロスの旗 ニコシアGSPスタジアム キプロスの旗 キプロス 2-0 2–0 UEFA EURO 2020予選
14. 2019年6月7日 サンマリノの旗 サンマリノサンマリノ・スタジアム サンマリノの旗 サンマリノ 0-1 0–4
15. 0-4
16. 2019年10月13日 カザフスタンの旗 アスタナアスタナ・アリーナ  カザフスタン 1–0 2–0
17. 2020年9月8日 ベルギーの旗 ブリュッセル、ボードゥアン国王競技場  アイスランド
2–1
5–1
UEFAネーションズリーグ2020-21
18.
4–1
19. 2020年10月8日  コートジボワール 1–0 1–1 親善試合
20. 2020年11月11日 ベルギーの旗 ルーヴェンデン・ドレーフ  スイス
1–1
2–1
21.
2–1
22. 2021年3月30日  ベラルーシ 1–0 8–0 2022 FIFAワールドカップ予選

タイトル

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チーム

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チェルシーFC

個人

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  • 2012年1月 - ベルギーリーグ月間最優秀選手

脚注

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  1. ^ “OM : cinq choses à savoir sur Aaron Leya Iseka, le petit frère de Michy Batshuayi [OM: five things to know about Aaron Leya Iseka, Michy Batshuayi's little brother]” (French). BFM. (27 August 2016). https://rmcsport.bfmtv.com/football/om-cinq-choses-a-savoir-sur-aaron-leya-iseka-le-petit-frere-de-michy-1030312.html 11 August 2018閲覧。 
  2. ^ KAA Gent 4 Liege 1 - ESPN 2011年2月20日
  3. ^ Solid Standard march on unbeaten after FCK win - UEFA.com 2011年12月15日
  4. ^ ビエルサ率いる新生マルセイユが若手ベルギー人ストライカーを獲得 - 超ワールドサッカー 2014年6月27日
  5. ^ a b “Chelsea sign striker Michy Batshuayi from Marseille for £33m” (英語). The Guardian. (2016年7月3日). https://www.theguardian.com/football/2016/jul/03/chelsea-announce-signing-michy-batshuayi 2020年5月24日閲覧。 
  6. ^ バチュアイが出られない理由を語るチェルシー指揮官「D・コスタの調子が…」”. フットボールチャンネル (2016年12月26日). 2020年5月24日閲覧。
  7. ^ West Bromwich Albion 0-1 Chelsea”. BBC Sport (12 May 2017). May 12 2017閲覧。
  8. ^ チェルシー優勝決めたのは今季先発「ゼロ」の控えFW。9ヶ月ぶり得点が決勝弾に”. フットボールチャンネル (2017年5月13日). 2020年5月24日閲覧。
  9. ^ Chelsea vs. Sunderland - 21 May 2017”. Soccerway.com. 2020年5月24日閲覧。
  10. ^ Batshuayi's unerring eye for goal is earning young charge a second chance”. ESPNFC (22 May 2017). 23 May 2017閲覧。
  11. ^ Borussia Dortmund leiht Michy Batshuayi bis Saisonende vom FC Chelsea aus”. bvb.de (31 January 2018). 1 February 2018閲覧。
  12. ^ バチュアイが“オーバメヤン以来”の初陣2発! 香川もフル出場でドルトムント4戦ぶり勝利 - Footbool ZONE 2018年2月3日
  13. ^ ドルト新エース、2ゴールでMOMに選出。「ファンのおかげで逆転する事が出来た」”. フットボールチャンネル (2018年2月16日). 2020年5月24日閲覧。
  14. ^ ドルトムントがダービーで負傷したバチュアイのシーズン終了の可能性を発表、骨折は回避”. 超ワールドサッカー (2018年4月17日). 2020年5月24日閲覧。
  15. ^ バレンシア、チェルシーからバチュアイをレンタルで獲得!”. 超ワールドサッカー (2018年8月11日). 2018年8月11日閲覧。
  16. ^ バチュアイが今世紀初の4リーグでのゴール記録者に!”. 超ワールドサッカー (2018年9月29日). 2020年5月24日閲覧。
  17. ^ バチュアイがクリスタルパレスにローン移籍”. Chelsea Football Club Official Website (2019年2月1日). 2019年2月1日閲覧。
  18. ^ バチュアイ、一足先にプレミア復帰…C・パレスにレンタル移籍で加入”. サッカーキング (2019年2月1日). 2020年5月24日閲覧。
  19. ^ チェルシー、途中出場バチュアイの決勝弾で勝利…アヤックスは今季18戦目で初黒星”. サッカーキング (2019年10月24日). 2020年5月24日閲覧。
  20. ^ チェルシー、バチュアイを再びクリスタル・パレスにレンタル?”. キッカー日本語版 (2020年9月8日). 2020年9月9日閲覧。
  21. ^ Batshuayi returns to Crystal Palace”. cpfc.co.uk (2020年9月10日). 2020年9月11日閲覧。
  22. ^ バチュアイが契約延長後レンタル移籍へ”. チェルシーFC (2021年8月18日). 2021年8月18日閲覧。
  23. ^ Ailemize hoş geldin Michy Batshuayi #SahneBizim”. www.fenerbahce.org (2022年9月2日). 2022年9月10日閲覧。
  24. ^ フェライニが2得点の活躍…ベルギーが5発大勝でグループ首位に迫る”. サッカーキング (2015年3月29日). 2020年5月24日閲覧。
  25. ^ FIFAランク2位ベルギー、ユーロに臨む23名発表…デ・ブライネら選出”. サッカーキング (2016年6月1日). 2020年5月24日閲覧。
  26. ^ アザールが圧巻の1ゴール1アシスト…ベルギー、好調ハンガリーを破り準々決勝へ”. サッカーキング (2016年6月27日). 2021年7月15日閲覧。
  27. ^ ベルギー代表、W杯メンバー23名を発表…アザールやルカクらが選出”. サッカーキング (2018年6月4日). 2020年5月24日閲覧。
  28. ^ ベルギーが圧巻5得点でチュニジアに大勝!ルカク、アザール共に2ゴールの活躍”. サッカーキング (2018年6月23日). 2020年5月24日閲覧。
  29. ^ 日本がドイツを破る大金星、スペインがコスタリカに7発圧勝…23日の結果”. 読売新聞. 2022年11月25日閲覧。
  30. ^ バチュアイが物申す! ゲームの数値に納得いかず「説明してくれ」”. サッカーキング (2017年9月14日). 2020年5月24日閲覧。
  31. ^ 『FIFA』能力値に不満のバチュアイにメーカーが返答「ゴールを取り続けてから話しましょうか…」”. 超ワールドサッカー (2017年9月15日). 2020年5月24日閲覧。
  32. ^ ベルギーFWバチュアイ“誤爆祝福”に大反響 同僚のイジリに応戦「別に気にしてない」”. www.football-zone.net (2018年6月30日). 2020年5月24日閲覧。
  33. ^ ボール顔面ヒットのバチュアイ、SNSで「僕は“ゴールデンポスト”に値するね」と自虐”. Goal.com (2018年7月15日). 2020年5月24日閲覧。

外部リンク

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