リア・ミシェル
リア・ミシェル Lea Michele | |
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2022年 | |
本名 | Lea Michele Sarfati |
生年月日 | 1986年8月29日(38歳) |
出生地 | ニューヨーク州ニューヨーク市 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | 俳優、歌手 |
活動期間 | 1995年 - |
主な作品 | |
『glee/グリー』 『スクリーム・クイーンズ』 |
リア・ミシェル(Lea Michele, 1986年8月29日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、歌手。名前は『リー』と表記されることもある。主にミュージカルに出演しており、近年ではテレビドラマ『glee/グリー』のレイチェル・ベリー役としても知られている。
2022年9月6日、ミシェルはブロードウェイに復帰し、ミュージカル『ファニー・ガール』再演でファニー・ブライス役を演じて批評家らから広く称賛された。
生い立ち
[編集]ニューヨーク市ブロンクス区生まれ。イタリアとアイルランドの血を引く母とスペイン系セファルディムの血を引く父との間に生まれた[1][2]。
キャリア
[編集]生い立ちとミュージカルでの活躍
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
幼い頃から舞台に立っており、1995年に『レ・ミゼラブル』でデビューを飾った[3][4]。その後も継続的に出演し続け、1998年に『Ragtime』[4][5]、2004年には『屋根の上のバイオリン弾き』[4][6]に出演、2007年にはスティーブン・セイターとダンカン・シークによる『春のめざめ』[7]でドラマ・デスク賞ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされた。このときの共演者ジョナサン・グロフとは今でも親友同士である。
『glee/グリー』への出演とブレイク
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2009年に『glee/グリー』出演をきっかけにブレイクし、数々の賞にノミネートされる。その美声は5オクターブ出るとも言われ、第45回スーパーボウルで『ゴッド・ブレス・アメリカ』を歌唱した。
2011年2月、ロサンゼルスにてグラミー賞ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーをバーブラ・ストライサンドが受賞し、ミシェルはストライサンド主演映画『ファニー・ガール』より『マイ・マン』を歌った[8]。
2014年3月5日、ファーストアルバム『ラウダー』をリリースした[9]。
ブロードウェイへの復帰
[編集]2022年7月11日、ミュージカル『ファニー・ガール』でブロードウェイに復帰することが発表された。当時主役のファニー・ブライス役を演じていたビーニー・フェルドスタインが予定より2ヶ月早く降板することが発表され、9月6日よりミシェルがファニー役を後継することとなった[10][11][12]。木曜夜以外の週7回公演に出演することとなっている[13]。ミシェルがファニー役に配役されたことと、『glee/グリー』でレイチェル・ベリー役が『ファニー・ガール』第1回ブロードウェイ再演で夢にまで見た役を獲得するというストーリーの類似性がメディアで広く話題となっている[14]。レイチェル役の『ファニー・ガール』への執念は、2007年にミシェルが映画『ファニー・ガール』を初めて観た時の感動からドラマに取り入れられた[12]。2022年9月11日、ファニー役を演じ始めてから4日、ミシェルはコロナウィルス感染症で陽性となり、少なくとも10日間隔離されなければならないことを発表した[15]。9月20日、復帰した[16]。
批評家らはミシェルの演技を広く称賛した。初日公演にて期待が高かったミシェルの演技に対し、スタンディングオベーションが何度も起こった[17]。『Vulture』誌のジャクソン・マクヘンリーは「ミシェルの観客に向ける視線は素晴らしいだけでなく偉大でなければならないというプレッシャーに直面しているようだ。これはスターの舞台というより剣闘士の戦いのようだ。ミシェルは必死でやり遂げるだろう」と記した[18][19]。『ニューヨーク・タイムズ』紙のジェシー・グリーンはフェルドスタインが出演していた時は低評価を与えていたが、ミシェルの舞台を観劇すると作品全体への批判は残しつつミシェルの演技を称賛し「弱さと強さ、狂気と輝きを兼ね備え、ミシェルは作品を再度観劇する価値を作り出す。作品全体を向上させることはできないが。マイケル・メイヤーが演出するこの公演は派手で押しつけがましく、観客の過剰反応に迎合している」と記した[20]。
私生活
[編集]身長160cm。
LGBTの権利[21][22]や動物愛護などの運動に積極的に参加。PETAのメンバーでもある。[23][24]
俳優のテオ・ストックマンと交際していたが、2011年9月に破局。
その後、『glee/グリー』の共演者コリー・モンティスと交際していたが、2013年7月にモンティスがバンクーバーのホテルにてヘロインとアルコールの過剰摂取で死去。
2019年3月、2017年7月から交際していたアパレル会社「AYR」の社長ザンディ・リーチと結婚。カリフォルニア州で式を執り行った。
差別行動の発覚・批判
[編集]2020年ミネアポリス反人種差別デモなどの発端となった事件(ジョージ・フロイドの死)に関して、ミシェルは人種差別反対運動「ブラック・ライヴス・マター(Black Lives Matter)」への支持を表明するツイートを行った。それに対し、「glee/グリー」で共演した俳優サマンサ・ウェアがミシェルからいわれなき様々な差別行為を受けたことをツイートで告発した。引き続き、俳優のアレックス・ニューウェル、アンバー・ライリー、ダビア・スネルらがミシェルから受けた差別行為を告発するツイートを行い、共演者メリッサ・ブノワはこれらのツイートにいいねをしてミシェルの行為を暗に認めた[25]。このことから、食材宅配サービスのハローフレッシュは、ミシェルとのパートナーシップ契約を解除[26][27][28][29]。
ミシェルは6月3日にInstagramで謝罪と弁明の声明を出したが、「指摘されたようなことをした覚えはなく、私は人を生まれや肌の色で判断したことはありません」「私の特権的な立場や視点が無神経な、もしくは不適切なものだと受け止められたのか、それとも私が未熟で、不必要なまでに気難しい人間だったのが原因だったのかはわかりません」などと差別された側の受け止め方の問題でもあるとした。このことから、舞台での共演者の俳優ジェラルド・カノニコが記事へのコメントでミシェルとの共演を「悪夢だった」と告発、削除されたことも含めて非難している[30][31][32]ほか、「glee/グリー」で共演したヘザー・モリスが「ずいぶん長いこと周りの人たちを蔑んできたことに対して、リアは報いを受けるべきだと思う。けれど、それを黙って見過ごしてきた私たちにも責任はある」とツイートしている[33][34]。一方、アンバー・ライリーは2年ぶりにミシェルと連絡を取ったという。そもそもハリウッド文化の中では白人以外の人種は使い捨てであった背景があり、ミシェルは今の現実世界で発生したこととリンクする過去の言行があったために人種差別主義者と仮定されただけであり、ライリーはミシェルが成長したことを願っているという[35][36]。
フィルモグラフィー
[編集]映画
[編集]年 | 邦題/原題 | 役名 | 備考 |
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1998 | バスターとチョーンシーのきよしこの夜 Buster & Chauncey's Silent Night |
クリスティーナ | |
2011 | glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー Glee: The 3D Concert Movie |
レイチェル・ベリー | |
ニューイヤーズ・イブ New Year's Eve |
エリース | ||
2014 | オズ めざせ!エメラルドの国へ Legends of Oz: Dorothy's Return |
ドロシー・ゲイル | 声の出演 |
テレビ
[編集]年 | 邦題/原題 | 役名 | 備考 |
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1998 | サード・ウォッチ Third Watch |
サミー | 1エピソード |
2009-2015 | glee/グリー Glee |
レイチェル・ベリー | メインキャスト 118エピソード
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2010 | ザ・シンプソンズ The Simpsons |
サラ | 声の出演 1エピソード |
2014 | サンズ・オブ・アナーキー Sons of Anarchy |
ガーティ | 第7シーズン第6話「有効活用」 |
2015-2016 | スクリーム・クイーンズ Scream Queens |
ヘスター・ウールリッチ / シャネル6番 | メインキャスト |
2017 | The Mayor | ヴァレンティーナ・“ヴァル”・バレッラ | メインキャスト |
ディスコグラフィー
[編集]アルバム
[編集]年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | ||||||||||
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US [37] |
AUS [38] |
AUT [39] |
CAN [40] |
FRA [41] |
IRE [42] |
ITA [43] |
JPN [44] |
NZ [45] |
SWI [46] |
UK [47] | ||||
2014 | Louder |
|
4 | 4 | 25 | 4 | 15 | 11 | 8 | 29 | 6 | 18 | 16 | |
2017 | Places |
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28 | 25 | — | 21 | 148 | 82 | 34 | — | — | 38 | 37 | |
2019 | Christmas in the City |
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2021 | Forever: A Lullaby Album |
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"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
脚注
[編集]- ^ “Little Miss Big-Time”. Glamour. (2010年9月3日). オリジナルの2010年11月6日時点におけるアーカイブ。 2010年10月2日閲覧。
- ^ Yuan, Jada (2009年8月23日). “Choir Girl”. NY Magazine 2010年11月1日閲覧。
- ^ Waterman, Lauren."High School Musical: Glee's Lea Michele" teenvogue.com, October 12, 2009
- ^ a b c "Lea Michelle listing Internet Broadway Database, accessed October 8, 2011
- ^ Viagas, Robert."Entire Toronto 'Ragtime' Cast Headed for B'way" playbill.com, May 8, 1997
- ^ Jones, Kenneth."Not Your Zayde's 'Fiddler on the Roof': Leveaux's Fresh Revival Opens on Broadway Feb. 26" Archived 2013年5月23日, at the Wayback Machine. playbill.com, February 26, 2004
- ^ “Drama Desk Official website”. Dramadesk.com. 2012年2月13日閲覧。
- ^ “2011 MusiCares Person of the Year Tribute to Barbra Streisand Pictures – Lea Michele”. Rolling Stone. (February 11, 2011). オリジナルのMarch 21, 2014時点におけるアーカイブ。 March 3, 2014閲覧。.
- ^ イン・ロック第363(2014年3月)号29ページ
- ^ Quinn, Dave (July 11, 2022). “Lea Michele Will Join Broadway's Funny Girl as Fanny Brice After Beanie Feldstein's Early Exit” (英語). people.com. 2022年7月11日閲覧。
- ^ Rubin, Rebecca (2022年7月11日). “Lea Michele Replaces Beanie Feldstein as Fanny Brice in Broadway's 'Funny Girl'”. Variety. 2022年7月11日閲覧。
- ^ a b Jacobs, Julia (1 September 2022). “Lea Michele Is Well Aware That the Pressure Is On”. The New York Times 1 September 2022閲覧。
- ^ Saad, Nardine (1 September 2022). “With 'Funny Girl' looming, Lea Michele is still addressing those bullying claims”. Los Angeles Times. オリジナルの8 September 2022時点におけるアーカイブ。 8 September 2022閲覧。
- ^ Ruiz, Michelle (6 September 2022). “Lea Michele Is Back on Broadway—and Ignoring the Rumors”. Vogue 8 September 2022閲覧。
- ^ “Lea Michele missing more 'Funny Girl' shows due to COVID-19 test result” (英語). EW.com. 2022年9月11日閲覧。
- ^ Culwell-Block, Logan (20 September 2022). “Lea Michele Returns to Broadway's Funny Girl September 20” 5 October 2022閲覧。
- ^ Ramírez, Juan A. (7 September 2022). “Lea Michele's Funny Girl Debut Slays the Day” (英語). The Cut 5 October 2022閲覧。
- ^ Schimkowitz, Matt (4 October 2022). “According to critics, Lea Michele gives theater kids a real Funny Girl” (英語). The A.V. Club 5 October 2022閲覧。
- ^ McHenry, Jackson (2 October 2022). “In Funny Girl, Lea Michele Does Exactly What You Thought She Could” (英語). Vulture
- ^ Green, Jesse (29 September 2022). “Review: In Lea Michele, 'Funny Girl' Has Finally Found Its Fanny”. The New York Times 5 October 2022閲覧。
- ^ "Lea Michele Sings 'On My Own' at the Human Rights Campaign Dinner" November 24, 2009, Broadwayworld.com
- ^ "STAGE TUBE: Lea Michele Sings 'On My Own' at the Human Rights Campaign Dinner", broadwayworld.com, November 29, 2009.
- ^ "Spring Awakening Actress Lea Michele Joins PETA Campaign" Broadway World
- ^ "Lea Michele And Alec Baldwin Team Up For The Animals" September 01, 2010, Radar Online
- ^ “リア・ミシェル、『glee』共演女優への「人種差別疑惑」にメリッサ・ブノワが“いいね”で反応 - フロントロウ -海外セレブ情報を発信”. front-row.jp(2020年6月3日). 2020年6月5日閲覧。
- ^ “リア・ミシェル、「glee/グリー」の共演者から過去の差別行動を告発される。”. VOGUE JAPAN(2020年6月3日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Lea Michele and HelloFresh End Partnership After Glee Costar Accuses Her of Making Set 'a Living Hell'” (英語). www.yahoo.com(2020年6月3日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “リア・ミシェル、人種差別行為に対する謝罪と弁解声明を発表”. ELLE girl(2020年6月4日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/hellofresh/status/1267893729127530497”. Twitter. 2020年6月5日閲覧。
- ^ Wagmeister, Elizabeth (2020年6月4日). “Lea Michele Controversy: ‘Glee’ Actors and Other Co-Stars Speak Out” (英語). Variety. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “リア・ミシェルとブロードウェイで共演の俳優、「悪夢でしかなかった」! 謝罪文に対しても「責任転嫁せずきちんと謝るべき」”. tvgroove (2020年6月4日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ Stark, George (2020年6月3日). “Lea Michele's apology is SLAMMED by fans and Broadway actor”. Mail Online. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “『glee』共演者に「人種差別主義」を暴露されたリア・ミシェルにブリトニー役が辛辣なコメント - フロントロウ -海外セレブ情報を発信”. front-row.jp(2020年6月4日). 2020年6月5日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/heathermorristv/status/1268283724774268928”. Twitter. 2020年6月5日閲覧。
- ^ Japan, ELLE (2020年6月4日). “アンバー・ライリー、リア・ミシェルの謝罪声明にコメント「私たち有色人種の女の子は使い捨て」”. ELLE. 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Amber Riley Addresses Lea Michele Controversy: ‘I’m Not Going to Say That She’s Racist’” (英語). PEOPLE.com(2020年6月4日). 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Lea Michele Album & Song Chart History - Billboard 200”. Billboard. March 7, 2014閲覧。
- ^ “Discography Lea Michele”. ARIA Charts Portal. Hung Medien. March 7, 2014閲覧。
- ^ “Discographie Lea Michele”. Austrian Charts Portal. Hung Medien. March 7, 2014閲覧。
- ^ “Lea Michele Album & Song Chart History - Canadian Albums”. Billboard. March 7, 2014閲覧。
- ^ Hung, Steffen. “Discographie Lea Michele”. French Charts Portal. Hung Medien (Steffen Hung). March 7, 2014閲覧。
- ^ “Irish Charts – Lea Michele”. Irish Charts. March 7, 2014閲覧。
- ^ “Italian Charts – Lea Michele”. FIMI. March 7, 2014閲覧。
- ^ “Oricon Charts - Lea Michele”. Oricon. March 22, 2014閲覧。
- ^ “Discography Lea Michele”. New Zealand Charts Portal. Hung Medien. March 7, 2014閲覧。
- ^ “Discographie Lea Michele” (Swiss German). Hung Medien. SwissCharts.com. March 7, 2014閲覧。
- ^ “LEA MICHELE Official Chart UK Archive 22nd March 2014”. Official Charts UK. March 7, 2014閲覧。
- ^ Lynch, Joe (December 9, 2014). “9 Albums That Flopped in 2014 (Or Did They?)”. Billboard. Prometheus Global Media. December 9, 2014閲覧。