コンテンツにスキップ

レジャイナ (フリゲート)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レジャイナ
「キティホーク」右舷を航行する本艦(2008年)
キティホーク」右舷を航行する本艦(2008年)
基本情報
建造所 MIL デイビー造船英語版ローゾン造船所
運用者  カナダ海軍
艦種 フリゲート
級名 ハリファックス級フリゲート
モットー Floreat Regina
母港 エスクィマルト基地英語版
艦歴
起工 1989年10月6日
進水 1992年1月15日
就役 1994年9月30日
現況 就役中
要目
基準排水量 4,795 トン
満載排水量 5,032 トン
全長 134.2 m
16.5 m
吃水 7.1 m
機関 CODOG
主機 GE LM2500(23,750 shp) 2基
SEMT ピルスティク 20 PA6 V280(11,780 bhp) 1基
推進器 2軸
速力 30 ノット
航続距離 9,500海里
乗員 225名(航空要員含む)
搭載機 CH-124 シーキング 1機
テンプレートを表示
RIMPAC2020に参加中の「レジャイナ」
RIMPAC2020でのハープーン発射訓練

レジャイナ(HMCS Regina, FFH 334)は、カナダ海軍フリゲートカナダ哨戒フリゲート計画英語版により建造されたハリファックス級フリゲートの5番艦で、1994年に就役した。

概要

[編集]

カナダ海軍の太平洋海上軍(MARPAC)に配備されており、エスクィマルト基地英語版を母港とする。

カナダ海軍の同名の艦艇としては、第二次世界大戦中に就役したフラワー級コルベットレジャイナ」(HMCS Regina, K234)[1]に続いて2隻目である。

艦歴

[編集]

ケベック州ローゾン英語版MIL デイビー造船英語版ローゾン造船所で1989年10月6日に起工され、1992年1月15日に進水。その後、1994年9月30日に就役した。

2012年7月3日アラビア海へ展開するためエスクィマルト基地を出港、8月21日第150合同任務部隊に合流した[2]。 その後、2013年3月14日に帰投した[3]

2013年2月12日、中東からの帰路、フィリピンとの防衛パートナー関係を強化するため同国を親善訪問し、マニラに寄港した。歓迎式典が開催され、カナダ太平洋海上軍司令官のウィリアム・トゥルーラヴ英語版少将は、フィリピン軍参謀長のエマーヌル・T・ボティースター英語版大将とケソンキャンプ・アギナルド英語版で会談した。乗員の一部は、チャリティーイベントでスポーツ競技に参加、マニラのスラムコミュニティで貧困層の子供たちへ教育や栄養を提供する活動を行っている地元団体と子どもたちが、本艦に招かれ特別な見学ツアーが行われた[4]

2014年4月30日、カナダ政府は2014年クリミア危機に対する北大西洋条約機構(NATO)の作戦を支援するため、本艦を派遣すると発表した[5]

2015年5月からHCM/FELEX(Halifax Class modernisation programme / frigate life extension)計画に基づいた中間寿命改修および近代化が行われた。2016年4月29日にエスクィマルト基地に戻り、任務に復帰した[6]

2019年6月、ベトナムに寄港。北東アジア海域への移動で、補給艦アステリックス」とともに台湾海峡を通過[7]東シナ海朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)向けへの瀬取りを監視した後、同月26日に日本沖縄県にある在日米軍ホワイトビーチ基地へ入港した[8]

脚注

[編集]
  1. ^ 1942年1月22日就役、1944年8月8日戦没。
  2. ^ Operation ARTEMIS”. Canadian Joint Operations Command. 2013年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月3日閲覧。
  3. ^ Hartland, Louise (14 March 2013). “Emotional homecoming for HMCS Regina after eight months at sea”. CTV News Vancouver Island. http://www.ctvvancouverisland.ca/2013/03/emotional-homecoming-for-hmcs-regina-after-eight-months-at-sea/ 17 March 2013閲覧。 
  4. ^ Tarra Quismundo (2013年2月13日). “Canada’s HMCS Regina in Manila on goodwill visit”. Philippine Daily Inquirer (INQUIRER.net). http://globalnation.inquirer.net/64285/canadas-hmcs-regina-in-manila-on-goodwill-visit 2016年7月29日閲覧。 
  5. ^ Cudmore, James (30 April 2014). “HMCS Regina to join NATO's Ukraine "reassurance" mission”. CBC News. http://www.cbc.ca/news/politics/hmcs-regina-to-join-nato-s-ukraine-reassurance-mission-1.2627537 31 May 2014閲覧。 
  6. ^ Bell, Jeff (29 April 2016). “[Gallery HMCS Regina back in service after $70-million refit”]. Times Colonist. http://www.timescolonist.com/news/local/gallery-hmcs-regina-back-in-service-after-70-million-refit-1.2243636 6 May 2016閲覧。 
  7. ^ 「カナダ軍、台湾海峡を通過/対中関係、緊張激化も」『朝日新聞』朝刊2019年6月21日(国際面)。
  8. ^ 「北の瀬取り監視網強化/東シナ海 日米など7カ国」読売新聞』朝刊2019年7月14日(国際面)2019年7月19日閲覧。

外部リンク

[編集]