ローブティサージュ
ローブティサージュ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
欧字表記 | Robe Tissage | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牝 | ||||||||
毛色 | 青毛 | ||||||||
生誕 | 2010年1月28日(14歳) | ||||||||
抹消日 | 2015年11月11日[1] | ||||||||
父 | ウォーエンブレム | ||||||||
母 | プチノワール | ||||||||
母の父 | Singspiel | ||||||||
生国 | 日本(北海道安平町) | ||||||||
生産者 | ノーザンファーム | ||||||||
馬主 | (有)シルクレーシング | ||||||||
調教師 | 須貝尚介(栗東) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 20戦3勝 | ||||||||
獲得賞金 | 1億7231万6000円 | ||||||||
|
ローブティサージュは、日本の競走馬。馬名の由来は、フランス語でドレスを紡ぐ。おもな勝ち鞍は2012年阪神ジュベナイルフィリーズ。
経歴
[編集]2歳(2012年)
[編集]デビューは7月15日の函館競馬場の芝1800mの2歳新馬戦。道中後方から35.8秒の上がりで直線差しきってデビュー戦を飾った。このあと3ヶ月間隔を空けて迎えたファンタジーステークスは先に抜け出したサウンドリアーナを捕らえきれず、2着惜敗した。阪神ジュベナイルフィリーズは中団からクロフネサプライズを差しきって、重賞初制覇をGIで飾った。馬主のシルクにとっては2000年のオークスのシルクプリマドンナ以来のGI制覇。須貝調教師にとってはゴールドシップの2勝に次ぐ年間GI3勝を達成。生産牧場のノーザンファームは阪神ジュベナイルフィリーズ6連覇を達成した。
3歳(2013年)
[編集]3月2日のチューリップ賞は良いところなく9着に敗れた。桜花賞は直線一時は先頭に立ちそうになるも5着に敗れた。そしてオークスは直線追い上げるも9着に敗れた。
秋はローズステークスから始動、前目につけるも6着に敗れた。秋華賞は11着に終わった。
4歳(2014年)
[編集]4歳初戦の京都牝馬ステークスは7着。距離短縮で復活を期して臨んだ[2]阪神牝馬ステークスは3着に着けた。ヴィクトリアマイルは11着に終わった。
引き続き出走した短距離重賞・函館スプリントステークスは2着。さらに続いて出走した短距離重賞のキーンランドカップでは、直線での接戦を制して優勝し、2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の勝利となる3勝目を収めた[3]。
11月30日に京都競馬場で行われた京阪杯のレース前に、ゲートに誘導していたJRAの発走委員が同馬を早くゲートインさせるため鞭で執拗に殴打し、そのトラウマから2か月レースに出られない状態が続き、競馬雑誌でも問題が取り上げられた[4]。この時は枠入り不良と判定され、発走を4分遅らせたため、発走調教再審査となった。
5歳(2015年)
[編集]3月1日の阪急杯で復帰し3着と好走する。しかしその後は惨敗が続いた。10月31日のスワンステークスに出走したが最後の直線で落馬、競走中止となった。その後、11月9日に所有するシルクホースクラブのホームページで現役を引退することが発表され、11月11日付で競走馬登録を抹消された[5]。引退後は生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となる[6]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[7]およびnetkeiba.com[8]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012. 7.15 | 函館 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 10 | 7 | 7 | 4.6 (2人) | 1着 | 1:53.2(35.8) | -0.2 | 秋山真一郎 | 54 | (アドマイヤゼファー) | 450 | |
11.10 | 京都 | ファンタジーS | GIII | 芝1400m(良) | 14 | 8 | 14 | 6.9 (4人) | 2着 | 1:21.3(34.2) | 0.5 | 秋山真一郎 | 54 | サウンドリアーナ | 446 |
12. 9 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 1 | 8.1 (5人) | 1着 | 1:34.2(35.9) | -0.0 | 秋山真一郎 | 54 | (クロフネサプライズ) | 442 |
2013. 3. 2 | 阪神 | チューリップ賞 | GIII | 芝1600m(良) | 15 | 8 | 14 | 3.5 (2人) | 9着 | 1:36.0(34.8) | 1.1 | 秋山真一郎 | 54 | クロフネサプライズ | 448 |
4. 7 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 6 | 20.8 (8人) | 5着 | 1:35.6(36.2) | 0.6 | 秋山真一郎 | 55 | アユサン | 436 |
5.19 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 5 | 9 | 13.4 (7人) | 9着 | 2:26.7(35.6) | 1.5 | 岩田康誠 | 55 | メイショウマンボ | 440 |
9.15 | 阪神 | ローズS | GII | 芝1800m(重) | 18 | 4 | 8 | 12.9 (5人) | 6着 | 1:48.1(37.1) | 0.4 | 岩田康誠 | 54 | デニムアンドルビー | 452 |
10.13 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 17 | 15.1 (5人) | 11着 | 1:59.1(34.9) | 0.5 | 岩田康誠 | 55 | メイショウマンボ | 448 |
2014. 1.25 | 京都 | 京都牝馬S | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 16 | 24.3 (9人) | 7着 | 1:33.6(34.7) | 0.6 | 岩田康誠 | 54 | ウリウリ | 458 |
4.12 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1400m(良) | 13 | 7 | 10 | 24.6 (9人) | 3着 | 1:20.3(34.2) | 0.0 | A.シュタルケ | 54 | スマートレイアー | 456 |
5.18 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 16 | 86.4(15人) | 11着 | 1:32.9(34.3) | 0.6 | 横山典弘 | 55 | ヴィルシーナ | 452 |
6.22 | 函館 | 函館スプリントS | GIII | 芝1200m(良) | 14 | 6 | 10 | 21.0 (6人) | 2着 | 1:08.5(34.0) | 0.0 | 三浦皇成 | 54 | ガルボ | 458 |
8.31 | 札幌 | キーンランドC | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 4 | 7 | 6.4 (3人) | 1着 | 1:09.0(34.4) | -0.0 | 三浦皇成 | 54 | (レッドオーヴァル) | 460 |
10. 5 | 新潟 | スプリンターズS | GI | 芝1200m(良) | 18 | 1 | 2 | 20.2 (7人) | 11着 | 1:09.1(34.4) | 0.3 | 秋山真一郎 | 55 | スノードラゴン | 458 |
11.30 | 京都 | 京阪杯 | GIII | 芝1200m(良) | 18 | 7 | 15 | 7.5 (4人) | 14着 | 1:09.4(33.8) | 1.1 | 三浦皇成 | 54 | アンバルブライベン | 454 |
2015. 3. 1 | 阪神 | 阪急杯 | GIII | 芝1400m(不) | 16 | 3 | 6 | 44.0( 9人) | 3着 | 1:23.8(36.3) | 0.0 | 池添謙一 | 54 | ダイワマッジョーレ | 462 |
3.29 | 中京 | 高松宮記念 | GI | 芝1200m(稍) | 18 | 2 | 3 | 20.7 (9人) | 17着 | 1:10.4(35.6) | 1.9 | 池添謙一 | 55 | エアロヴェロシティ | 464 |
6.21 | 函館 | 函館スプリントS | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 3 | 6 | 4.8 (3人) | 15着 | 1:09.5(36.0) | 1.2 | 三浦皇成 | 54 | ティーハーフ | 466 |
8.30 | 札幌 | キーンランドC | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 6 | 11 | 9.0 (5人) | 7着 | 1:08.9(34.4) | 0.3 | 三浦皇成 | 55 | ウキヨノカゼ | 464 |
10.31 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 15 | 5 | 8 | 39.9(11人) | 競走中止 | 福永祐一 | 54 | アルビアーノ | 454 |
繁殖成績
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | 主な勝利競走 | 供用 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初仔 | 2017年 | リアンティサージュ | 牡 | 栗毛 | オルフェーヴル | (有)シルクレーシング | 栗東・須貝尚介 | 14戦4勝 | フリーウェイステークス(3勝クラス) | (引退) | [9] |
2番仔 | 2018年 | レゾンドゥスリール | 騸 | 黒鹿毛 | ハーツクライ | 栗東・須貝尚介 →栗東・辻野泰之 |
23戦2勝 | (現役) | [10] | ||
3番仔 | 2019年 | ローブエリタージュ | 牝 | 青鹿毛 | ディープインパクト | 美浦・手塚貴久 | 14戦1勝 | (現役) | [11] | ||
4番仔 | 2020年 | ロキエ | 牝 | 黒鹿毛 | ロードカナロア | 未出走 | (繁殖) | [12] | |||
2021年 | (流産) | レイデオロ | |||||||||
5番仔 | 2022年 | ラトラース | 牡 | 青鹿毛 | キズナ | (有)シルクレーシング | 栗東・中内田充正 | 2戦0勝 | (現役) | [13] | |
6番仔 | 2023年 | ローブティサージュの2023 | 牡 | 鹿毛 | エピファネイア | (デビュー前) | [14] | ||||
7番仔 | 2024年 | ローブティサージュの2024 | 牡 | 栗毛 | オルフェーヴル | [15] |
- 2024年9月29日現在
血統表
[編集]ローブティサージュの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 *ウォーエンブレム War Emblem 1999 青鹿毛 |
父の父 Our Emblem1991 黒鹿毛 |
Mr.Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Personal Ensign | Private Account | |||
Grecian Banner | ||||
父の母 Sweetest Lady1990 鹿毛 |
Lord at War | General | ||
Luna de Miel | ||||
Sweetest Roman | The Pruner | |||
I Also | ||||
母 プチノワール 2005 青毛 |
Singspiel 1992 鹿毛 |
In the Wings | Sadler's Wells | |
High Hawk | ||||
Glorious Song | Halo | |||
Ballade | ||||
母の母 *リッチアフェアーRich Affair 2000 青毛 |
Machiavellian | Mr. Prospector | ||
Coup de Folie | ||||
Much Too Risky | Bustino | |||
Short Rations | ||||
母系(F-No.) | 8号族(FN:8-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 18.75% 3x4、Halo 9.38% 4x5、Herbager 6.25% 5x5 | [§ 4] | ||
出典 |
|
- 祖母の全姉ホワイトウォーターアフェアの仔に皐月賞、有馬記念、ドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサ、安田記念勝ちのアサクサデンエン、2007年サマー2000シリーズチャンピオンスウィフトカレントの兄弟がいる。
- 同じく祖母の半妹Short Skirtの孫にレベルスロマンス(BCターフほか)とデュープロセス(兵庫ゴールドトロフィー)がいる。
出典
[編集]- ^ “ローブティサージュが引退、繁殖へ”. netkeiba.com. 2022年7月16日閲覧。
- ^ “復活を期すヴィルシーナなどがエントリー/阪神牝馬Sの見どころ”. netkeiba.comニュース (2014年4月7日). 2014年9月1日閲覧。
- ^ “2歳女王ローブティサージュがスプリント戦で久々の勝利!/キーンランドC”. netkeiba.comニュース (2014年8月31日). 2014年9月1日閲覧。
- ^ レース前のむち、トラウマ? 京都競馬場での職員誘導、波紋 2カ月、今も出走できず 朝日新聞 2015年2月15日
- ^ ローブティサージュ号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2015年11月12日閲覧
- ^ ローブティサージュが引退 繁殖入りサンケイスポーツ、2015年11月10日閲覧
- ^ “ローブティサージュ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “ローブティサージュの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “リアンティサージュ”. JBISサーチ. 2020年11月20日閲覧。
- ^ “レゾンドゥスリール”. JBISサーチ. 2020年11月20日閲覧。
- ^ “ローブエリタージュ”. JBISサーチ. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “ロキエ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “ラトラース|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “_________”. JBISサーチ. 2023年7月29日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月1日閲覧。
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post