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国道353号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道
国道353号標識
国道353号
地図
地図
総延長 182.2 km
実延長 157.7 km
現道 149.6 km
制定年 1975年昭和50年)
起点 群馬県桐生市
広沢町字姥沢(四丁目交差点)(北緯36度23分14.04秒 東経139度20分3.76秒 / 北緯36.3872333度 東経139.3343778度 / 36.3872333; 139.3343778 (広沢町四丁目交差点)
主な
経由都市
群馬県みどり市渋川市
新潟県南魚沼市十日町市
終点 新潟県柏崎市
関町字大浦(柳橋町交差点)(北緯37度21分37.33秒 東経138度33分5.73秒 / 北緯37.3603694度 東経138.5515917度 / 37.3603694; 138.5515917 (柳橋町交差点)
接続する
主な道路
記法
国道122号標識 国道122号
国道17号標識 国道17号
国道145号標識 国道145号
国道117号標識 国道117号
国道253号標識 国道253号
国道8号標識 国道8号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
群馬県渋川市 大正橋付近

国道353号(こくどう353ごう)は、群馬県桐生市から新潟県柏崎市に至る一般国道である。

概要

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群馬県桐生市広沢町の国道50号との交点を起点に赤城山南斜面を通り、新潟県柏崎市柳橋町の国道8号との交点へと至る路線である。途中の群馬県吾妻郡中之条町四万と新潟県南魚沼郡湯沢町三国との群馬・新潟県境が不通となっている。

群馬県吾妻郡中之条町の四万温泉四万川ダム)から新潟県南魚沼郡湯沢町の旧三国スキー場[注釈 1]にかけて、不通区間が存在する。また、新潟県十日町市宮中ダム付近から同県中魚沼郡津南町にかけての信濃川左岸沿いも乗用車の離合が難しい1車線程度の隘路が続く箇所があり、冬期間は通行止となる。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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路線状況

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バイパス

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  • 市之木場バイパス(群馬県)
  • 山口バイパス(群馬県)
  • 渋川市 - 中之条町間 現道・旧道沿い区間
    • 鯉沢バイパス(群馬県)
      起点は、桐生方面へは直結されておらず、桐生方面現道と中之条方面旧道の境界である下郷交差点から国道17号に重複して、当BP白井上宿交差点まで接続する経路が国道353号現道に指定されている。
    • 中之条バイパス(群馬県吾妻郡中之条町大字伊勢町 松見橋交差点 - 大字中之条町 長岡交差点)
      終点は国道145号との交点であり、四万方面へは接続しておらず、中之条市街経由の従来経路も引き続き、国道353号に指定されている(一部国道145号と重複)。
  • 渋川市 - 中之条町間 地域高規格道路上信自動車道区間(群馬県)
    渋川市から中之条町まで、現道と吾妻川を挟んで対岸の東吾妻町内を群馬県道35号渋川東吾妻線と並走する原動機付自転車・軽車両・歩行者は通行不可の高規格道路。上信自動車道の中之条町以西区間は除く。
    • 金井バイパス(渋川市金井) : 2020年令和2年)6月7日開通[8]
      2005年(平成17年)度より2018年(平成30年)度完成予定だった。延長約1.0 km。地域振興と東京方面・他地域との高速交通確保を目的に整備が行われ、渋川市金井地区内の主要地方道渋川吾妻線に並行して、南端は渋川西バイパス(国道17号)、北端は川島バイパスと結ぶ道路として整備された。道路幅員10.5 m(車道部3.5 m×2車線)で計画[9]
      渋川市の南部から前述のとおり渋川西バイパスを通じて接続される予定の道路の一部であるため、現道桐生方面からは接続しない。
    • 川島バイパス(渋川市金井 - 川島) : 2020年(令和2年)6月7日開通[8]
      2009年(平成21年)度より2019年(平成31年)度完成予定だった。延長約2.2 km。地域振興と東京方面・他地域との高速交通確保を目的に整備が行われた。東吾妻町内の主要地方道渋川吾妻線に並行して、東端は金井バイパス、西端は祖母島バイパスと結ばれ、下川島IC - (名称未定IC) - 大輪川橋梁(橋梁、各ICは仮称)が整備された。道路幅員10.5 m(車道部3.5 m×2車線)で計画[10]
    • 祖母島 - 箱島バイパス(渋川市祖母島 - 東吾妻町大字箱島) : 2020年(令和2年)6月7日開通[8]
      2007年(平成19年)度より2019年(平成31年)度完成予定だった。延長約2.0 km。地域振興と高速交通空白地という交通弱点を克服することを目的に整備が行われた。東吾妻町内の主要地方道渋川吾妻線に並行して、東端は川島バイパス、西端は吾妻東バイパスと結ばれ、大輪川橋梁 - 沼尾川橋梁 - 岡崎IC - 箱島IC(橋梁、各ICは仮称)が整備されている。渋川市祖母島地区で延長2.0 km、東吾妻町箱島地区で延長2.0 km、道路幅員10.5 m(車道部3.5 m×2車線)で計画[11]
    • 吾妻東バイパス(吾妻郡東吾妻町大字箱島 - 大字植栗):事業中
      2014年(平成26年)度より整備事業が行われている。吾妻東バイパス全体のうち東側半分の6.7 km区間が国道353号のバイパス事業としている。渋滞が断続的に発生する東吾妻町内の主要地方道渋川吾妻線に並行して、東端は箱島バイパス、西端は吾妻東バイパスの国道145号指定部と結ばれ、箱島IC - 新巻IC - 植栗IC(各ICは仮称)が整備される予定で、道路幅員10.5 m(車道部3.5 m×2車線)が計画されている[12]
      植栗ICから中之条バイパスおよび現道への接続道路が整備される計画だが、これは既存の群馬県道232号植栗伊勢線の拡幅事業として行われている。
  • 二居道路(国道17号重複)(新潟県湯沢町)
  • 小原バイパス(延長1.9 km、新潟県十日町市)
    2016年(平成28年)11月に全線開通[13]
  • 松之山バイパス(延長3.4 km、新潟県十日町市)
    高館トンネル(延長1.2 km)を含む約1.6 kmの区間が2008年(平成20年)11月に部分開通し[14][15]、その後2014年(平成26年)11月に全線開通した[16]
  • 小谷バイパス(延長1.1 km、新潟県十日町市)
    2本のトンネル(子安、小谷)とスノーシェッド、スノーシェルターを含む区間であり、1996年(平成8年)11月に開通した[17]
  • 石黒バイパス(延長1.6 km、新潟県柏崎市)
    2004年(平成16年)度に事業着手[18]。2020年(令和2年)現在事業中である。
  • 小岩道路(新潟県柏崎市)
    1992年(平成4年)11月に開通。この区間の冬季通行止めが解消した[19]

重複区間

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  • 国道122号(群馬県みどり市大間々町大間々・大間々六丁目中交差点 - 桐生市広沢町四丁目・広沢町四丁目交差点)
  • 国道17号(群馬県渋川市・渋川下郷交差点 - 渋川市・吹屋白井上宿交差点)
  • 国道145号(群馬県中之条町伊勢町)
  • 国道17号(新潟県南魚沼郡湯沢町・浅貝交差点 - 南魚沼市・国道353号入口交差点)
  • 国道253号(新潟県十日町市)

道路施設

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橋梁

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トンネル

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  • 十二峠トンネル(南魚沼市 - 十日町市)
  • 清津峡トンネル(十日町市)
  • 豊原トンネル(津南町 - 十日町市)
  • 高館トンネル(十日町市・松之山バイパス
  • 小岩トンネル(柏崎市)

道の駅

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交通量

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平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

地点 台数
みどり市大間々町桐原245-1 10,583
渋川市赤城町溝呂木955-13 04,923
渋川市吹屋1113 15,750

地理

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通過する自治体

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交差する道路

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主な峠

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  • 火打峠
  • 三坂峠(木ノ根宿峠) :群馬県吾妻郡中之条町-新潟県南魚沼郡湯沢町(通行不能区間。湯沢側は三国スキー場まで狭隘区間)
  • 二居峠(標高1028 m): 新潟県南魚沼郡湯沢町(二居トンネルで迂回可能)
  • 芝原峠(標高735 m) : 新潟県南魚沼郡湯沢町(芝原トンネルで迂回可能)
  • 十二峠(標高720 m) : 新潟県南魚沼郡湯沢町 - 新潟県十日町市(1981年(昭和56年)に開通した[20]十二峠トンネルで迂回可能)
  • 豊原峠(標高320 m) : 新潟県中魚沼郡津南町 - 新潟県十日町市(豊原トンネルで迂回可能)
  • 小岩峠(標高310 m) : 新潟県柏崎市(小岩トンネルで迂回可能)
  • 中山峠(標高200 m) : 新潟県柏崎市

脚注

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注釈

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  1. ^ 2004年閉鎖
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  3. ^ 2006年3月27日に2町1村が合併してみどり市発足。
  4. ^ 2006年2月20日に1市1町4村が合併して渋川市発足。
  5. ^ 2005年10月1日に南魚沼市へ編入。
  6. ^ a b 2005年4月1日に1市3町1村が合併して十日町市発足。
  7. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在

出典

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
  2. ^ a b 平成5年群馬県告示第345号 道路の区域決定(群馬県報 号外(第1号)、1993年4月1日、p. 2、群馬県立図書館所蔵)
  3. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月19日閲覧。
  4. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年4月5日閲覧。
  5. ^ 平成23年群馬県告示第381号(群馬県報第8951号 (PDF) 、2011年12月13日発行)
  6. ^ 国道353号葎沢地内の夜間通行止めを解除します(12月2日)”. 新潟県 (2014年10月3日). 2014年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月12日閲覧。
  7. ^ 要 望 書(一般国道353号十二峠土砂災害の早期復旧と 十二峠新トンネルの着工について)” (PDF). 一般国道353号十二峠新トンネル開削期成同盟会. 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月12日閲覧。
  8. ^ a b c 上信自動車道金井IC(渋川市)〜箱島IC(東吾妻町)が開通” (PDF). 群馬県 (2020年5月29日). 2020年6月2日閲覧。
  9. ^ 県土整備部道路整備課 (2017年6月1日). “国道353号(上信自動車道(金井バイパス)) バイパス事業” (PDF). 群馬県ホームページ. 群馬県. 2017年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月10日閲覧。
  10. ^ 県土整備部道路整備課 (2017年6月1日). “国道353号(上信自動車道(川島バイパス)) バイパス事業” (PDF). 群馬県ホームページ. 群馬県. 2017年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月10日閲覧。
  11. ^ 県土整備部道路整備課 (2017年6月1日). “国道353号(上信自動車道 祖母島〜箱島バイパス) バイパス事業” (PDF). 群馬県ホームページ. 群馬県. 2017年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月10日閲覧。
  12. ^ 県土整備部道路整備課 (2017年6月1日). “国道353号(上信自動車道 吾妻東バイパス 2期)バイパス事業” (PDF). 群馬県ホームページ. 群馬県. 2017年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月10日閲覧。
  13. ^ 一般国道353号小原バイパスが11月25日(金曜日)に全線開通しました。”. 新潟県十日町地域振興局 地域整備部. 2020年5月26日閲覧。
  14. ^ 『広報まつのやま』第252号 1997年2月 p.5 高館トンネルが着工 - 松之山町
  15. ^ 『市報とおかまち』第88号 2008年11月25日 p.12 待ちに待った14年間 松之山バイパス開通式 - 十日町市
  16. ^ 国道353号松之山バイパス 道路改良竣工式”. エフエムとおかまち (2014年11月13日). 2020年5月26日閲覧。[リンク切れ]
  17. ^ 『広報まつのやま』第250号 1996年12月 p.4 小谷バイパスが開通 - 松之山町
  18. ^ 一般国道353号 石黒バイパス(柏崎市高柳町石黒)”. 新潟県柏崎地域振興局 地域整備部. 2020年5月26日閲覧。
  19. ^ 2004道路整備効果事例集:国道353号小岩道路”. 国土交通省. 2020年5月26日閲覧。
  20. ^ 『広報なかさと』第310号 1981年8月10日 pp.2-3 首都圏にぐんと近ずく 国道353号線12峠トンネル開通 - 中里村

関連項目

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外部リンク

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