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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴールドバー

(とみ、:Wealth)は、価値ある資源または物的な財産が豊富にあること、またはそのような資産を支配することである。そのような財産または資源を豊富に持つ個人、コミュニティ、地域または国は、富んでいる(豊かである)とされる。

富の概念はすべての経済学、特に開発経済学の領域で重要である。しかし、富の意味はコンテクストに依存し、明確な一般的合意は存在しない。通常、経済学者は富を、「価値がある全てのもの」と定義し、それはこの観念の主観的な性質、およびそれが固定的ないし静的な概念でないというイメージに合致している。富のいろいろな定義と概念は、いろいろな個人によって、そして、異なるコンテクストで言及されている[1]。富を定義することは、いろいろな倫理的な含意をもつ規範形成的なプロセスでありうる。というのも、しばしば富の最大化が、目標とみなされたり、それ自体が規範的な原則であると考えられたりするためである[2]

正確なデータが利用できないものの、世界の全家庭の富の総計は2000年に125兆ドルと見積もられた。この富の90%は北アメリカ、ヨーロッパと高所得のアジア諸国の人々によって生産される、そして、成人の1%が世界の富の40%(購買力平価で調節すると、32%)を持つと見積もられる[3]

関連項目

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脚注

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  1. ^ Denis "Authentic Development: Is it Sustainable?", pp. 189-205 in Building Sustainable Societies, Dennis Pirages, ed., M.E. Sharpe, ISBN 1-56324-738-0, 9781563247385. (1996)
  2. ^ Anthony T. Kronman, "Wealth Maximization as a Normative Principle", The Journal of Legal Studies, vol. 9 (March 1980)
  3. ^ James B. Davies, Susanna Sandström, Anthony Shorrocks, and Edward N. Wolff. (2008). The World Distribution of Household Wealth. UNU-WIDER.