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小文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小文字(こもじ、: small letter, minuscule, lower case)は、ギリシア文字やそこから派生した文字体系で、文頭や固有名詞の最初など以外に使う小ぶりの字形の文字である。もともとこれらの文字では文章を大文字のみで記述してきたが、筆記を簡単にするために角を丸めたりした文字から小文字が現れると、大文字と小文字がひとつの単語の中で混在して用いられるようになった。

大文字・小文字の区別がある文字体系は、ギリシア文字・ラテン文字キリル文字アルメニア文字デザレット文字などである。国際音声記号 (IPA) には小文字のみがある。

大文字に比べて副次的なイメージがあるが、実際には文章のほとんどは小文字で書かれる。大文字と小文字の使い分けについては大文字を参照のこと。

スモールキャピタルは、大文字と同じ字形で大きさがxハイト(小文字のxの高さ)の活字である。小文字と同様に使われるが、分野や用途によっては特別の意味があることがある。

大文字 スモールキャピタル 小文字
ラテン文字 ABCDEZHKLM abcdezhklm abcdezhklm
ギリシャ文字 ΑΒΓΔΕΖΗΚΛΜ αβγδεζηκλμ αβγδεζηκλμ
キリル文字 АВГДЕЗИКЛМ авгдезиклм авгдезиклм

ひらがなカタカナ拗音促音などを表す「」「」は「小書き(文字)」もしくは「捨て仮名」と呼ばれるが、これも小文字ということがある[1]。英語では small letter という。

脚注

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  1. ^ 厳密には「ヶ」は仮名ではなく漢字「」の略体の一種。「ヵ」「ゖ」「ゕ」は仮名に分類されるが、本来「ヶ」から派生した特定の用途のための文字である。

関連項目

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外部リンク

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