日和見主義
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日和見主義(ひよりみしゅぎ)とは、「ある定まった考えに基づいて行動するのではなく、形勢を見て有利な側方に追従しよう」という考え方のことである。日和見とは、江戸時代頃の日本の天気観察のことである[1]。
概要
[編集]日和、つまり天気を観て行動を決めるかのようであるのでこの名がついた。政治的な場で他者を批判する時にも使われる言葉である。機会主義(きかいしゅぎ)、投機主義(とうきしゅぎ)、オポチュニズム(opportunism)とも言う。
長期的な趨勢を踏まえた上で有利な側に追従すれば、時には望ましい結果を得ることできる。一方で、短期的な利益のために立ち位置を変え続ければ、信用を喪失させるリスクを抱えることになる。
日和見主義に陥ることを、1960年代の日本で大学闘争の現場においては“日和(ひよ)る”と批判した。中核派などセクト(政治的な党派)からオルグ(加入への勧誘)を受けて、同調しない場合にも言われることがあった。
歴史
[編集]19世紀フランスの政治家レオン・ガンベッタが盟友に対し、共和主義的政策から中道路線を取るよう説得した。この路線は、後に共和派オポチュニスト党と呼ばれ、この言葉の語源となったとされる[2]。
経済学における機会主義
[編集]→詳細は「契約理論」を参照
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フランスの政治用語
[編集]フランスでOpportunismeは、王政打倒の後、第三共和政を確立したレオン・ガンベタのような、穏健的共和主義者のことを指す場合がある。
脚注
[編集]関連項目
[編集]- コウモリ - イソップ寓話の鳥と獣とコウモリの話から、日和見主義者の意味として使われることがある。
- 風見鶏 - 風向きによって方向を変えることから同様の意味で使われる。
- 洞ヶ峠 - 山崎の戦いでの筒井順慶の「故事」から同様の意味で使われる。実際には順慶は日和見をしていない。
- バルカン政治家
- 戦略投票
- 御都合主義
- 二重規範
- デュヴェルジェの法則
- バンドワゴン効果
- 権威主義