日系スペイン人
Japonés Español | |
---|---|
総人口 | |
7,046人~(日本国籍)[1] | |
居住地域 | |
マドリッド、 バルセロナ、 コリア・デル・リオ グラン・カナリア島 | |
言語 | |
スペイン語、日本語 | |
宗教 | |
キリスト教、大乗仏教、仏教、神道 | |
関連する民族 | |
日本人、日系アルゼンチン人、日系パラグアイ人、日系ボリビア人、日系コロンビア人、日系ペルー人、日系エクアドル人、日系チリ人、日系ウルグアイ人、日系キューバ人、日系ドミニカ人、日系メキシコ人、日系コスタリカ人 |
日系スペイン人(にっけいスペインじん、スペイン語: Japonés Español)とは日本人のルーツを持つスペイン国民、及び日本に生まれスペインに移民した人々である。日本国籍保持者(外務省によると2009年時点で7,046人)に加えて、中南米出身の日系人やハポン姓などを含めると総数は1万人以上に上ると見られる。
歴史
[編集]最初のスペインへの移民は17世紀の支倉常長による慶長遣欧使節がスペイン南西の都市セビリア近辺にあるコリア・デル・リオに長期滞在したことに始まる。この町には現在、ハポン(Japón=日本)姓もしくはXapón姓の人が約700住んでおり、この使節団の中で日本に帰らず現地に留まり移住したキリスト教徒の日本人や使節の現地人水夫、その支援者の子孫であると言われている。ハポンの表記は、スペイン北方のガリシア州におけるガリシア語では現在もXapónである。1996年、駐スペイン日本国大使の坂本重太郎がラジオで呼びかけ、ハポン姓を持つ650人や、使節ゆかりの東北地方の裏千家メンバーなどを集めた「ハポン・パーティー」を、セビリアで開催した[1]。
スペインと日本の間の接触は、1854年に福岡大名黒田長広が推進した安政遠征隊がフィリピンに到着するまで再開されなかった。フィリピンのスペイン政府による日本との貿易協定への署名は、臆病な試みでした。しかし、この考えはすぐに放棄された。
スペインを訪れた最初の日本人女性は、1872年にハエン州に到着した。この結婚の結果、3人の子供が生まれ、現在の子孫が何人かいる。1970年代以降は中南米のスペイン語圏の日系人がスペインへ移住する傾向も強くなっている。
大西洋に浮かぶカナリア諸島のグラン・カナリア島は日本の遠洋漁業の基地として賑わっていたために、最盛期には数千人の日本人が定住し、日本人学校も設置されていた(2001年に閉校)が、1975年にモロッコが西サハラで西サハラ戦争を開始すると、漁業は衰退した。
日本人学校
[編集]- マドリッド日本人学校
- バルセロナ日本人学校
- ラス・パルマス日本人学校(2001年3月閉校)
著名な日系スペイン人
[編集]- ケンジ・ウエマツ - 柔道家。2004年のアテネ五輪60kg級にスペイン代表として出場して5位となった。
- キヨシ・ウエマツ - 柔道家。2004年のアテネ五輪73kg級にスペイン代表として出場したが初戦で敗れた。2005年の世界選手権では3位になった。
- 城田優 - 俳優。スペイン国籍。東京都出身。
- ヘスス・サンチェス・ハポン - コリア・デル・リオ出身のサッカー選手。
- ダビド・シルバ - グラン・カナリア島出身のサッカー選手。
- ペドロ・シモセ - 作家。ボリビア出身で現在スペイン在住。
- マリア・ホセ・スアレス - タレント。1996年のミス・スペイン受賞。[2]
- アイ・ツノダ・ロウスタント - 柔道家。
脚注
[編集]- ^ 1994年12月02日,朝日新聞
- ^ “日本人の末裔「ハポン」さん” (日本語), スペイン好きですか?, (2011-06-25) 2012年3月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Inmigración japonesa e interculturalidad en España: el caso de la 'Sociedad Tanpopo' (Archive). Boletín de la Real Sociedad Geográfica [2], CXLIV, p.144-171. Avila Tàpies, Rosalia (2008)
- 甲南大学). "Building friendship networks and intercultural spaces: the case of Japanese women in Spain" (Archive). Migracijske i Etničke Teme /Migration and Ethnic Themes (Profile page) , 24-4, p.341-352. Available at Academia.edu. Avila Tàpies, Rosalia (2008) (
- 京都大学) and Josefina Domínguez Mujica (Universidad de Las Palmas). "The Canary Islands in the Japanese Imaginary: The Analysis of Three Contemporary Narratives" (スペイン語: Canarias en el imaginario japonés: el análisis de tres narrativas contemporáneas; Page archive, PDF archive). Anuario de Estudios Atlánticos ISSN 0570-4065, Las Palmas de Gran Canaria (2011), no. 57, pp. 525-56. Received 26 May 2010. Accepted 30 June 2010. English abstract available. Ávila Tàpies, Rosalía (
- コリア・デル・リオの「ハポン」姓の起源についてのページ(スペイン語)