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(しん)

地名・王朝

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中国本土華北の地域名、国名、王朝名。黄土高原の東端に位置し、太行山脈呂梁山脈に挟まれた汾水流域の河谷盆地を中核とし、現在の山西省一帯に広がる地方にあたる。そのため山西省の雅称としても用いられる。

  • 晋 (春秋)(紀元前11世紀 - 紀元前376年) - 西周時代に汾水の支流晋水流域唐の地に封ぜられた唐叔虞を始祖とし、春秋時代に現在の山西省一帯に勢力を広げた国。
  • 晋 (王朝)(265年 - 316年・317年 - 419年) - 曹魏から晋王に封ぜられた司馬昭の長男司馬炎が曹魏からの禅譲により建てた王朝。永嘉の乱を境に中国本土全体を治めた西晋と、華北を放棄して江南に依った東晋の2期に分けられる。
    • 西晋(265年 - 316年) - 司馬炎が265年に魏から禅譲を受けて建てた王朝。
    • 東晋(317年 - 419年) - 西晋が匈奴の建国したに滅ぼされた後、王族の司馬睿が江南で再興した王朝。
  • 五代時代に汾水上流の太原を本拠地とした沙陀族軍閥河東節度使の建てた王朝
    • 前晋(883年 - 923年) - 沙陀族長李存勗の建てた政権。華北を統一した李存勗が皇帝に就き、の正統継承者を称して後唐(923年 - 936年)と改めるまでの旧称。
    • 後晋(936年 - 946年) - 沙陀族軍閥のソグド系の将石敬瑭が後唐から自立して皇帝に即位し、そのまま後唐を滅ぼして建てた国。

その他

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関連項目

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