梅林駅 (広島県)
梅林駅 | |
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駅舎(2008年7月) | |
ばいりん Bairin | |
◄JR-B10 七軒茶屋 (1.6 km) (1.6 km) 上八木 JR-B12► | |
所在地 | 広島市安佐南区八木三丁目2-37 |
駅番号 | JR-B11 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■可部線 |
キロ程 |
9.6 km(横川起点) 広島から12.6 km |
電報略号 | ハリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,013人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)12月25日[1] |
備考 |
梅林駅(ばいりんえき)は、広島県広島市安佐南区八木三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅である。駅番号はJR-B11。
駅名は、以前「八木梅林」があったことに由来する。
歴史
[編集]- 1910年(明治43年)12月25日:大日本軌道広島支社線(当時)古市橋駅 - 太田川橋停留場(現・上八木駅)間延伸時に梅林停留場として開設(旅客駅)[1]。
- 1919年(大正8年)3月11日:大日本軌道広島支社線が可部軌道へ譲渡、同社の駅となる。
- 1926年(大正15年)5月1日:可部軌道が広島電気に合併、同社の駅となる。
- 1931年(昭和6年)7月1日:広島電気線が広浜鉄道へ譲渡、同社の駅となる。
- 1935年(昭和10年)12月1日:梅林駅に昇格[1]。
- 1936年(昭和11年)9月1日:広浜鉄道国有化、国有鉄道可部線の駅となる[2]。
- 1973年(昭和48年)5月1日:国鉄(→JR)特定都区市内制度における「広島市内」の駅となる[3][注釈 1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 1991年(平成3年)
- 1996年(平成8年)9月2日:当駅折返し列車運行開始。
- 2004年(平成16年)10月:窓口営業時間変更、平日のみ営業となる。また、窓口営業時間中の一部時間帯で窓口閉鎖を開始。
- 2005年(平成17年)10月1日:4両編成列車広島側1両でドアカット開始。
- 2006年(平成18年)7月1日:可部鉄道部廃止に伴い、管轄が広島支社直轄に変更。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月15日:4両編成列車ドアカット解消。
- 2014年(平成26年)8月20日:平成26年8月豪雨に伴い、広島市で土砂災害発生。緑井駅 - 可部駅間で8月31日まで運転を見合わせた[6][7][8][9]。
- 2020年(令和2年)10月1日:無人駅化。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅。駅舎は線路西側可部寄りにあり、ホームとは構内踏切で連絡している。
無人駅。ICOCA(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)が利用可能。JR特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。
のりば
[編集]のりばは駅舎反対側から以下の通り 。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 可部線 | 上り | 緑井・横川方面[10] | 一部2番のりば |
2 | 下り | あき亀山方面[10] |
- 朝の時間帯に当駅で広島方面へ折返す列車が設定されており、2番のりばから発車する。
利用状況
[編集]以下の情報は、「広島市統計書」及び「広島市勢要覧」に基づいたデータである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
年度毎 総数 |
定期券 総数 |
普通券 総数 |
---|---|---|---|---|
1968年(昭和43年) | 551.1 | 402,321 | 344,486 | 57,835 |
1969年(昭和44年) | 530.8 | 387,509 | 313,430 | 74,079 |
1970年(昭和45年) | 499.3 | 364,504 | 300,660 | 63,844 |
1971年(昭和46年) | 455.3 | 333,252 | 274,542 | 58,710 |
1972年(昭和47年) | 407.2 | 297,265 | 244,290 | 52,975 |
1973年(昭和48年) | 453.6 | 331,125 | 246,700 | 84,425 |
1974年(昭和49年) | 471.3 | 344,066 | 254,842 | 89,224 |
1975年(昭和50年) | 618.2 | 452,499 | 351,386 | 101,113 |
1976年(昭和51年) | 488.1 | 356,296 | 242,034 | 114,262 |
1977年(昭和52年) | 470.0 | 343,119 | 225,676 | 117,443 |
1978年(昭和53年) | 461.6 | 336,946 | 206,572 | 130,374 |
以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後、更に2で割った値を、小数点第2位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1979年(昭和54年) | 383 |
1980年(昭和55年) | 375 |
1981年(昭和56年) | 398 |
1982年(昭和57年) | 405 |
1983年(昭和58年) | 401 |
1984年(昭和59年) | 396 |
1985年(昭和60年) | 397 |
1986年(昭和61年) | 423 |
1987年(昭和62年) | 496 |
1988年(昭和63年) | 639 |
1989年(平成 元年) | 540 |
1990年(平成 2年) | 631 |
1991年(平成 3年) | 939 |
1992年(平成 4年) | 956 |
1993年(平成 5年) | 932 |
1994年(平成 6年) | 911 |
1995年(平成 7年) | 939 |
1996年(平成 8年) | 997 |
1997年(平成 9年) | 1,011 |
1998年(平成10年) | 1,087 |
1999年(平成11年) | 1,130 |
2000年(平成12年) | 1,150 |
2001年(平成13年) | 1,065 |
2002年(平成14年) | 1,080 |
2003年(平成15年) | 1,123 |
2004年(平成16年) | 1,157 |
2005年(平成17年) | 1,160 |
2006年(平成18年) | 1,166 |
2007年(平成19年) | 1,247 |
2008年(平成20年) | 1,228 |
2009年(平成21年) | 1,259 |
2010年(平成22年) | 1,211 |
2011年(平成23年) | 1,216 |
2012年(平成24年) | 1,211 |
2013年(平成25年) | 1,173 |
2014年(平成26年) | 1,138 |
2015年(平成27年) | 1,204 |
2016年(平成28年) | 1,263 |
2017年(平成29年) | 1,316 |
2018年(平成30年) | 1,306 |
2019年(令和 元年) | 1,327 |
2020年(令和 2年) | 1,101 |
2021年(令和 3年) | 1,013 |
2022年(令和 4年) | 1,140[11] |
- 乗車数グラフ
駅周辺
[編集]駅舎は太田川の右岸(西岸)に位置する。西側には権現山(標高397 m)から阿武山(標高586 m)へと続く山地が迫っており駅周辺に平野部は少ない。駅西側の住宅地は山に向かって斜面上に立ち並んでいるが、この斜面は過去の土石流による土砂の堆積が繰返されて形成された扇状地だと見られている[12]。駅東側には可部線に並行して県道及び国道が通過している。特に国道沿いはロードサイド型店舗が立地しており主たる商業地となっている。
2014年8月の豪雨災害時には西側の山地の多くの谷で土石流が発生し、危険な扇状地上に建つ住宅地に流入し大破させた。特に当駅前後の被害が最も著しく、土砂は線路を超えて県道付近まで達した。この災害を受けて見直された広島市のハザードマップでは可部線より西側ほぼすべての地域が「土砂災害防止法における土砂災害警戒区域」に指定され、山際の一部はさらに厳しい特別警戒区域に指定された[13]。危険区域の住宅は一部が解体撤去され、複数の砂防ダムや流路工などの施設が建設された。また、太田川氾濫時には駅周辺が浸水することが想定されている[14]。避難場所として梅林小学校等が指定されており、2014年の災害時にも避難所として活用された。
-
最大の被害が出た八木三丁目の県営緑が丘住宅付近(2014年8月)
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住宅の撤去と砂防ダムが建設された緑が丘住宅の沢(2017年)
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土砂が流入した梅林駅南側の可部線と県道(2014年8月)
-
国道沿いが主たる商業地となっている(八木二丁目)
バス路線
[編集]広島県道270号八木緑井線沿いに「八木梅林」停留所があり、広電バス[15]と広島交通[16]が発着している。
- 八木梅林 バス停(可部駅前方面)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、280頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 大蔵省印刷局, ed (1936-08-28). “鉄道省告示 第254号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2898) .
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987 - 1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.372
- ^ 『JR西日本広島支社10年史 : 次なる10年に向かって : 1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.183
- ^ 8月16日から続く大雨等による被害状況について(第6報) (PDF) - 国土交通省 災害情報、2014年8月20日 15:00現在
- ^ 広島大規模土砂災害で可部線など不通 - レスポンス 2014年8月20日
- ^ 『可部線 路線バスによる代行輸送のお知らせ』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年8月22日 。
- ^ 『可部線(緑井〜可部駅間)の運転再開について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年8月29日 。
- ^ a b 梅林駅時刻表 - JR西日本公式HP
- ^ 広島市統計書(令和5年版)
- ^ 千木良雅弘・松四雄騎・鄒青穎・渡壁卓磨 (2015) 2014年広島豪雨による土砂災害の地質規制. 自然災害研究協議会中国地区部会研究論文集1, pp39-42.
- ^ 梅林小学校区土砂災害ハザードマップ 広島市危機管理室 災害予防課 2022年9月8日閲覧
- ^ (梅林・緑井・川内小学校区)太田川が氾濫した場合 広島市危機管理室 災害予防課. 2022年9月8日閲覧
- ^ バス情報 路線バス 広電バス
- ^ 広島市内路線バスのご案内 広島交通
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 梅林駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道