歌え!ロレッタ愛のために
歌え!ロレッタ愛のために | |
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Coal Miner's Daughter | |
監督 | マイケル・アプテッド |
脚本 | トム・リックマン |
原案 |
ロレッタ・リン ジョージ・ヴェクシー |
製作 | バーナード・シュワルツ |
製作総指揮 | ボブ・ラーソン |
出演者 | シシー・スペイセク |
音楽 | オウエン・ブラッドリー |
撮影 | ラルフ・D・ボード |
編集 | アーサー・シュミット |
配給 |
ユニバーサル CIC |
公開 |
1980年3月7日 1981年6月6日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $67,182,787[1] |
『歌え!ロレッタ愛のために』(原題: Coal Miner's Daughter=炭坑夫の娘)は、1980年のアメリカ映画。カントリー歌手ロレッタ・リンの半生を描いた伝記映画。
第53回アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、シシー・スペイセクが主演女優賞を受賞[2][3]。劇中の歌を吹き替えなしでみごとに歌っている[4]。
AFIが2006年に選出した「感動の映画ベスト100」において、本作が70位にランクインしている。
ストーリー
[編集]ケンタッキー州のブッチャー・ホーラーで、貧しい炭鉱夫の家に生まれたロレッタ(シシー・スペーセク)は、13歳で結婚した。夫のドゥーリトル・リン(トミー・リー・ジョーンズ )が炭鉱の仕事を嫌ったために、愛する親兄弟と別れて村を出たが、貧乏暮しは相変わらずで、結婚指輪さえ持っていなかった。 18歳で4人の子持ちとなったロレッタは、結婚記念日に指輪をねだった。だが、夫が買ってきたのは、なぜか中古のギターだった。独学でギターを学んだロレッタは、身近な愛や葛藤を題材に、家でオリジナルのカントリー・ウエスタンを歌うようになった。
妻の才能に気づいたドゥーリトルは、ロレッタの歌をレコードに吹き込み、田舎町のラジオ局を回って売り込みを開始した。ロレッタの歌は評判を呼び、やがて、カントリー界の女王パッツィ・クラインと組んでツアーを行うまでになる。しかし、スタッフを引き連れたパッツィのツアーに、夫ドゥーリトルの居場所はなかった。
酒に溺れたドゥーリトルは、ロレッタと距離を置き、郊外の屋敷で子供たちと暮らす道を選んだ。ロレッタも、あえて夫を引き留めようとはしなかった。女王パッツィの事故死によって、カントリー界の頂点に立つロレッタ。だが、孤独で過酷なツアーの日々はロレッタの神経をすり減らして行った。舞台に立っても歌えなくなるロレッタ。そんな彼女を救ったのは、不器用だが心優しい夫ドゥーリトルだった。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹き替え
- ロレッタ・リン - シシー・スペイセク(佐藤あかり)
- ドゥーリトル・“ムーニー”・リン - トミー・リー・ジョーンズ(大塚明夫)
- パッツィ・クライン - ビヴァリー・ダンジェロ(高島雅羅)
- テッド・ウェブ(ロレッタの父) - レヴォン・ヘルム(伊藤昌一)
- クララ・ウェブ(ロレッタの母) - フィリス・ボーエンズ(羽鳥靖子)
- アーネスト・タブ - アーネスト・タブ本人(en)
- チャーリー・ディック - ボブ・ハンナ(楠大典)
- スピーディー・ウェスト - ビリー・ストレンジ(福田信昭)
サウンド・トラック
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 歌 | |
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1. | 「Walking The Floor Over You」 | Ernest Tubb | Ernest Tubb | |
2. | 「Blue Moon of Kentucky」 | Bill Monroe | Levon Helm | |
3. | 「It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels」 | J.D. Miller | Kitty Wells | |
4. | 「Satisfied Mind」 | Jack Rhodes | Red Foley | |
5. | 「The Titanic」 | Mother Maybelle Carter, Sara Carter and A.P. Carter | シシー・スペイセク | |
6. | 「There He Goes」 | Durwood Haddock, Eddie Miller and W.S. Stevenson | シシー・スペイセク | |
7. | 「I'm a Honky Tonk Girl」 | ロレッタ・リン | シシー・スペイセク | |
8. | 「Walking After Midnight」 | Alan Block and Don Hecht | シシー・スペイセク | |
9. | 「Crazy」 | ウィリー・ネルソン | ビヴァリー・ダンジェロ | |
10. | 「I Fall to Pieces」 | Hank Cochran & Harlan Howard | シシー・スペイセク | |
11. | 「Sweet Dreams」 | Don Gibson | ビヴァリー・ダンジェロ | |
12. | 「Back in Baby's Arms」 | Bob Montgomery | ビヴァリー・ダンジェロ | |
13. | 「One's on the Way」 | Shel Silverstein | シシー・スペイセク | |
14. | 「You Ain't Woman Enough (To Take My Man)」 | ロレッタ・リン | シシー・スペイセク | |
15. | 「You're Lookin' at Country」 | ロレッタ・リン | シシー・スペイセク | |
16. | 「Coal Miner's Daughter」 | ロレッタ・リン | シシー・スペイセク |
- In the Pines シシー・スペイセク (劇中歌補遺)
受賞/ノミネート
[編集]映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
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アカデミー賞[6] | 作品賞 | ノミネート | |
主演女優賞 | シシー・スペイセク | 受賞 | |
脚色賞 | トム・リックマン | ノミネート | |
撮影賞 | ラルフ・デトラー・ボード | ノミネート | |
美術監督・装置賞 | ジョン・W・コーソ ジョン・M・ドワイヤー |
ノミネート | |
音響賞 | ノミネート | ||
編集 | ノミネート | ||
全米映画批評家協会賞[7] | 主演女優賞 | シシー・スペイセク | 受賞 |
ニューヨーク映画批評家協会賞[8] | 主演女優賞 | シシー・スペイセク | 受賞 |
ロサンゼルス映画批評家協会賞[9] | 主演女優賞 | シシー・スペイセク | 受賞 |
ゴールデングローブ賞[10] | 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) | 受賞 | |
主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) | シシー・スペイセク | 受賞 |
脚注
[編集]- ^ “Coal Miner's Daughter (1980)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月14日閲覧。
- ^ “Sissy Spacek Wins Best Actress: 1981 Oscars”. Oscars. 2020年12月17日閲覧。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 358頁、共同通信社、2007年。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 201頁。
- ^ Coal Miner's Daughter#Soundtracks IMDb 2017年9月9日閲覧。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 358頁。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 390頁。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 393頁。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 396頁。
- ^ 『アカデミー賞のすべて』 389頁。