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武者アレスタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
武者アレスタ
ジャンル 縦スクロールシューティング
対応機種 メガドライブ (MD)
開発元 コンパイル
発売元 東亜プラン
プロデューサー 仁井谷正充
デザイナー コンパイル
プログラマー 外山雄一
弓恭羅
音楽 迫田敏明
美術 中島和之
人数 1人
メディア 4メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199012211990年12月21日
アメリカ合衆国 1990年
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI7
ニュージーランドの旗OFLC:G
コンテンツアイコン アメリカ合衆国 Mild Fantasy Violence
ヨーロッパ Violence
その他 型式:日本 T-35013
アメリカ合衆国 35046
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武者アレスタ』は、1990年12月21日に日本の東亜プランから発売されたメガドライブ縦スクロールシューティングゲーム。日本国外では『M.U.S.H.A.』のタイトルで発売された。

同社の『アレスタシリーズ』(1988年 - 1993年)の第3作目。天暦91年を舞台に主人公の「MUSHA部隊」が搭乗する自機を操作し、暴走した環境制御システムの中枢である「大亜51」を倒して地球を救出する事を目的としている。未来を舞台としながらも、鎧武者や瓦屋根などの純和風の世界観を持つ事を特徴としている。

開発はコンパイルが行い、プロデューサーはアレスタシリーズを手掛けた仁井谷正充、プログラムはテクノソフトから発売されたパソコン用ソフト『ヘルツォーク』(1988年)を手掛けた外山雄一とケイ・アミューズメントリースから発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『タッチダウンフィーバー』(1988年)を手掛けた弓恭羅、音楽はナグザットから発売されたPCエンジン用ソフト『エイリアンクラッシュ』(1988年)を手掛けた迫田敏明が担当している。

2008年にはWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。

当初は『重殻装甲アレスタ』のタイトルで、エーワンという会社から発売予定だったが、その後発売元が東亜プランになり、タイトルも変更された。

後年、他のゲーム機用ソフトとして移植した事例については、#移植版を参照。

ゲーム内容

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システム

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方向ボタンで自機移動、Cボタンで通常弾を発射する。特殊兵器のアイテムを取っている場合、その発射はBボタンで行う。Aボタンで自機に随伴するオプションのフォーメーションが変更可能。スタートボタンでポーズ中は、方向ボタンで自機のスピード調整が可能。

メガドライブ標準パッド・ジョイスティックの他、電波新聞社が当時発売していたアナログコントロール操作が可能なジョイパッドにも対応している。

ステージは全7ラウンド構成。プレイ前には「オプション」から、「EASY」・「NORMAL」・「HARD」の3つの難易度を選べる。それぞれの難易度はゲームクリア後に表示されるエンディングのグラフィック枚数に連動(数枚程度の差だが)、「HARD」が一番多い。

武器

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武器は、スタート時から装備されている通常弾(SEAL CLUSTER BEAM)とアイテム取得によって得られる特殊兵器(SUB WEAPON UNIT)、そしてオプション(OFFENSIVE OPTION)の3種類に大分される。

特殊兵器はさらに、BLAZING BEAM(ビーム兵器)とVANISHING BUSTER(爆弾)、そしてDEFENSIVE DETONATOR(バリア)の3種類に分かれる。

オプションはパワーチップを3つ取得するごとに1機装備され、最大2機まで装備できる。それ以上取得した場合はストックされ、一定回数被弾して破壊された場合に再装備される。自機がやられてもストック数は減らない。また、このオプションは、弾丸の発射方向やオプション自体の移動方向によって6種類に分かれる。

ストーリー

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天暦91年、人類は宇宙に進出し、スペースコロニーも建造されていた。

ある日、月の裏側にあるコロニー群「リトル・ジャパン」の環境制御システムならびにその中枢である「大亜51」が暴走し、他のコロニー群を襲撃しただけでなく、その残骸を取り込んで自己強化に及んだ。

人類側が原因究明に奔走する中、「大亜51」は強力な機動兵器を用いて地球に攻撃を開始する。

そんな中、宇宙空間での作業用スーツを祖とするアームドアーマーの最新版「M.U.S.H.A」(Metalic Uniframe Super Hybrid Armor)を運用する部隊(以下:MUSHA部隊)は出撃命令を受け、さっそく敵の要塞に向けて攻撃を開始するも、敵からの猛攻によって主人公・エリノアを除く4機は戦闘不能になってしまう。

エリノアは敵の前線基地・怒駆絽(どくろ)の動きを止めて中に侵入し、維乃上(いのうえ)を倒す。

その後、別の前線基地で新兵器が製造されていることが判明し、指令を受けた彼女はその敵基地へ移動し、過武器Ζ(かぶきぜーた)を撃破する。

そうこうしているうちに、日本上空に多数の敵機が来襲し、エリノアは日本上空で敵との壮絶な戦いがくり広げた末、由騎悪mk5(ゆきおまーくふぁいぶ)を撃破する。

日本上空の敵を撃退し、帰還しようとした矢先、鬱之宮(うつのみや)率いる敵補給部隊を発見し、戦闘に持ち込む。また、彼女は敵戦艦・霧羅鮫(むらさめ)をキャッチした。アレスタは勇躍、敵の巨大戦艦に追撃をかける。 次いで現れた「大亜51」を撃破したところでエリノアの前にある空間が突然ゆがみ、別の空間に出てしまう。そこで、彼女は胎児玉「亜矢乃麹」(あやのこうじ)と対峙する。

「亜矢乃麹」を撃破して満身創痍の彼女のもとに、シャトルとのドッギング命令が下り、生き延びていた「大亜51」の妨害を退け、シャトルとのドッギングを果たして帰還する。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 日本 武者アレスタ
アメリカ合衆国 M.U.S.H.A.
ヨーロッパ M.U.S.H.A.
日本 2008年4月1日[2]
アメリカ合衆国 200901192009年1月19日
ヨーロッパ 200907172009年7月17日
Wii 不明 ナグザット ダウンロード
バーチャルコンソール
- 日本では2019年1月31日 配信・販売終了。
2 武者アレスタ 日本 201909192019年9月19日
メガドライブ ミニ エムツー セガゲームス プリインストール - 本体にあらかじめ収録されている42タイトルの中の一つ。
※ 本機は欧米圏でも販売されるが、日本で販売される版にのみ収録。
3 セガ メガドライブ for
Nintendo Switch Online
日本 2021年10月26日[3]
アメリカ合衆国 2021年10月26日
Nintendo Switch 任天堂
エムツー
任天堂 ダウンロード -
Wii版
  • 難易度「Hard」クリア時にのみ表示されるエンディングビジュアルにおいて、オリジナルでは描かれている極一部の特定人体部位が無い(ゲーム本編・ストーリーには全く影響しない)。

スタッフ

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  • ゲーム・デザイン:コンパイル
  • スーパーバイザー:広野隆行
  • プログラマー:外山雄一 (68000 SIDE)、弓恭羅 (Z80 SIDE)
  • アート・ディレクター:中島和之
  • ビジュアル協力:寺本耕二、佐藤典司、山田晶二、MASHIRA FX-3
  • ミュージック・コンポーザー:WASHIJA(迫田敏明)
  • サウンド・エフェクト:MATS(塚本雅信)
  • スペシャル・サンクス:水田浩司
  • テスト・プレイヤー:BOBMITSU、MIKEO(末永勝治)、ZENCHI、渡辺康成
  • プロデューサー:仁井谷正充

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games70% (MD)[4]
Eurogamer7/10点 (Wii)[5]
ファミ通27/40点 (MD)[6]
IGN8.5/10点 (MD)[7]
NintendoLife9/10stars (Wii)[5]
メガドライブFAN24.74/30点 (MD)[1]
MegaTech71% (MD)[8]
Raze80% (MD)[9]
Sega Pro80% (MD)[10]
Sega Force70% (MD)[11]
Aktueller Software Markt9.6/12点 (MD)[7]
メガドライブ大全肯定的 (MD)[12]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.74点(満30点)となっている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.28 4.18 3.92 4.28 4.18 3.90 24.74
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、最強状態でも集めたアイテムが無駄にならない事や、ミスになりにくい自機などに関して「シューティングの根っことでも言うべき部分を大切にしたもの」と高く評価されているTemplate:R\megadrivetaizen57。また本作が「大量破壊による快感とアドリブ主体のバランス」で成立しているとした上で、「『シンプル・イズ・ベスト』の味わい」と肯定的に評価した[12]

脚注

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  1. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、64頁。 
  2. ^ 土本学 (2008年3月31日). “「バーチャルコンソール」4月配信開始タイトルが公開に、MSXは5月” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年3月11日閲覧。
  3. ^ “Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
  4. ^ Leadbetter, Richard (February 1991). “Megadrive Review: MUSHA”. Computer and Video Games (111): 39. 
  5. ^ a b M.U.S.H.A. for Wii (2009)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月27日閲覧。
  6. ^ a b 武者アレスタ まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月30日閲覧。
  7. ^ a b M.U.S.H.A. for Genesis (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月27日閲覧。
  8. ^ “MUSHA”. MegaTech (1): 79. (December 1991). 
  9. ^ “Musha Aleste”. Raze (7): 66. (May 1991). 
  10. ^ “Aleste”. Sega Pro (1): 18. (November 1991). 
  11. ^ “MUSHA”. Sega Force (10): 68-69. (October 1992). 
  12. ^ a b 「Chapter 03 1990年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、57頁。ISBN 9784872338805 

関連項目

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外部リンク

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