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第67回ヴェネツィア国際映画祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第67回ヴェネツィア国際映画祭
会場 イタリアの旗 イタリアヴェネツィア
創設 1932年
賞名 金獅子賞
銀獅子賞
期間 2010年9月1日-10日
ウェブサイト http://www.labiennale.org/en/cinema/

第67回ヴェネツィア国際映画祭は、2010年9月1日から10日にかけて開催された[1]。審査委員長はアメリカ合衆国の映画監督のクエンティン・タランティーノが務め[2]、金獅子功労賞はジョン・ウーが受賞する[3]。オープニング作品はダーレン・アロノフスキーの『ブラック・スワン』である[4]

ラインナップ

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日本語題 原題 監督 製作国
オープニング ブラック・スワン Black Swan ダーレン・アロノフスキー アメリカ合衆国の旗 アメリカ
クロージング テンペスト The Tempest ジュリー・テイモア アメリカ合衆国の旗 アメリカ

コンペティション部門

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以下の作品が金獅子賞を争った[5]

日本語題 原題 監督 製作国
ブラック・スワン Black Swan ダーレン・アロノフスキー アメリカ合衆国の旗 アメリカ
La pecora nera アスカニオ・チェレスティーニ イタリアの旗 イタリア
SOMEWHERE Somewhere ソフィア・コッポラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ
Happy Few アントニー・コルディエ フランスの旗 フランス
素数たちの孤独 La solitudine dei numeri primi サヴェリオ・コスタンツォ イタリアの旗 イタリアドイツの旗 ドイツフランスの旗 フランス
Овсянки アリェクセイ・フョードルチェンコ ロシアの旗 ロシア
Promises Written in Water ヴィンセント・ギャロ アメリカ合衆国の旗 アメリカ
果てなき路 Road to Nowhere モンテ・ヘルマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ
気狂いピエロの決闘 Balada triste de trompeta アレックス・デ・ラ・イグレシア スペインの旗 スペインフランスの旗 フランス
Vénus noire アブデラティフ・ケシシュ フランスの旗 フランス
Post Mortem パブロ・ラライン チリの旗 チリメキシコの旗 メキシコドイツの旗 ドイツ
バーニーズ・バージョン ローマと共に Barney's Version リチャード・J・ルイス カナダの旗 カナダイタリアの旗 イタリア
われわれは信じていた Noi credevamo マリオ・マルトーネ イタリアの旗 イタリアフランスの旗 フランス
ラ・パッショーネ La passione カルロ・マッツァクラティ イタリアの旗 イタリア
十三人の刺客 三池崇史 日本の旗 日本イギリスの旗 イギリス
しあわせの雨傘 Potiche フランソワ・オゾン フランスの旗 フランス
ミークス・カットオフ Meek's Cutoff ケリー・ライヒャルト アメリカ合衆国の旗 アメリカ
ミラル Miral ジュリアン・シュナーベル アメリカ合衆国の旗 アメリカフランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリアイスラエルの旗 イスラエル
エッセンシャル・キリング Essential Killing イエジー・スコリモフスキ ポーランドの旗 ポーランドノルウェーの旗 ノルウェーハンガリーの旗 ハンガリーアイルランドの旗 アイルランド
ノルウェイの森 トラン・アン・ユン 日本の旗 日本
アッテンバーグ Attenberg アティーナ・レイチェル・トサンガリ ギリシャの旗 ギリシャ
王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件 狄仁傑之通天帝國 ツイ・ハーク 中華人民共和国の旗 中国
無言歌 夾辺溝 ワン・ビン 香港の旗 香港フランスの旗 フランスベルギーの旗 ベルギー
3/スリー Drei トム・ティクヴァ ドイツの旗 ドイツ

コンペティション外

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コンペティション外では以下の作品が上映された[6]

日本語題 原題 監督 製作国
ザ・タウン The Town ベン・アフレック アメリカ合衆国の旗 アメリカ
容疑者、ホアキン・フェニックス I’m Still Here: The Lost Year of Joaquin Phoenix ケイシー・アフレック アメリカ合衆国の旗 アメリカ
Sorelle mai マルコ・ベロッキオ イタリアの旗 イタリア
Niente paura ピエルジョルジョ・ガイ (Piergiorgio Gay) イタリアの旗 イタリア
Dante Ferretti: production designer ジャンフランコ・ジャーニ (Gianfranco Giagni) イタリアの旗 イタリア
Notizie degli scavi エミディオ・グレコ (Emidio Greco) イタリアの旗 イタリア
Gorbaciof - Il cassiere col vizio del gioco ステファーノ・インチェルティ (Stefano Incerti) イタリアの旗 イタリア
That Girl in Yellow Boots アヌラーグ・カシャップ インドの旗 インド
用心跳 スタンリー・クワン 中華人民共和国の旗 中国
レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳 精武風雲・陳真 アンドリュー・ラウ 中華人民共和国の旗 中国香港の旗 香港
Sei Venezia カルロ・マッツァクラティ イタリアの旗 イタリア
ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲- 三池崇史 日本の旗 日本
童眼 3D オキサイド・パン
ダニー・パン
中華人民共和国の旗 中国香港の旗 香港
Vallanzasca - Gli angeli del male ミケーレ・プラチド イタリアの旗 イタリア
All Inclusive 3D ナディア・ラノッキ (Nadia Ranocchi)
ダヴィード・ツァマーニ (David Zamagni)
イタリアの旗 イタリア
रावण マニラトナム インドの旗 インド
マチェーテ Machete ロバート・ロドリゲス アメリカ合衆国の旗 アメリカ
1960 ガブリエレ・サルヴァトレス イタリアの旗 イタリア
La prima volta e Venezia アントネッロ・サールノ (Antonello Sarno) イタリアの旗 イタリア
Vittorio racconta Gassman, una vita da Mattatore ジャンカルロ・スカルキッリ (Giancarlo Scarchilli) イタリアの旗 イタリア
A Letter to Elia マーティン・スコセッシ
ケント・ジョーンズ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH 清水崇 日本の旗 日本
サヴァイヴィング・ライフ-夢は第二の人生- Přežít svůj život ヤン・シュヴァンクマイエル チェコの旗 チェコ
テンペスト The Tempest ジュリー・テイモア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
L’ultimo gattopardo: ritratto di Goffredo Lombardo ジュゼッペ・トルナトーレ イタリアの旗 イタリア
Passione ジョン・タトゥーロ イタリアの旗 イタリア
Lope アンドルーシャ・ワディントン スペインの旗 スペイン / ブラジルの旗 ブラジル
レイン・オブ・アサシン 劍雨 ジョン・ウー
蘇照彬
中華人民共和国の旗 中国 / 香港の旗 香港
太空侠 3D チャン・ユアン 中華人民共和国の旗 中国

イタリアコメディ回顧展

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1937年から1988年のイタリアのコメディ映画が上映された[7]

日本語題 原題 監督 公開年
Le quattro verità アレッサンドロ・ブラゼッティ 1962
Non ti pago! カルロ・ルドヴィコ・ブラガリア 1942
I cuori infranti ヴィットリオ・カプリオーリ 1963
Casotto フランコ・チッティ 1977
Io non spezzo... rompo ブルーノ・コルブッチ 1971
Il domestico ルイジ・フィリッポ・ダミーコ 1974
Allegri masnadieri マルコ・エルテール (Marco Elter) 1937
街のみんなが歌う Tutta la città canta リッカルド・フレーダ 1945
Lo scatenato フランコ・インドヴィナ 1967
Imputato, alzatevi! マリオ・マットリ 1939
È arrivato il cavaliere マリオ・モニチェリ
ステーノ
1950
Guardie e ladri マリオ・モニチェリ
ステーノ
1951
Fracchia la belva umana ネーリ・パレンティ 1981
L'onorata società リッカルド・パッツァリア (Riccardo Pazzaglia) 1961
Lo scapolo アントニオ・ピエトランジェリ 1955
Il ragazzo di campagna フランコ・カステッラーノ 1984
あきれた刑事 南の島へ行く Il commissario Lo Gatto ディーノ・リージ 1987
木曜日 Il giovedì ディーノ・リージ 1963
Le pillole di Ercole ルチアーノ・サルチェ 1962
Botta e risposta マリオ・ソルダーティ 1950
無常なるかな人生 Un giorno in pretura ステーノ 1954
Febbre da cavallo ステーノ 1976
Il mantenuto ウーゴ・トニャッツィ 1961
Eccezzziunale... veramente カルロ・ヴァンツィーナ 1982
Vacanze di Natale カルロ・ヴァンツィーナ 1983
Compagni di scuola カルロ・ヴェルドーネ 1988

審査員

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審査員は以下の人物が勤める[8]

受賞

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出典

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  1. ^ 67th Venice International Film Festival”. labiennale.org (2010年5月7日). 2010年5月7日閲覧。
  2. ^ BBC News: Quentin Tarantino to lead Venice film jury”. BBC News (2010年5月7日). 2010年5月7日閲覧。
  3. ^ John Woo to receive Golden Lion award in Sept. 2010”. labiennale.org (2010年5月7日). 2010年6月17日閲覧。
  4. ^ Lyman, Eric J. (2010-07-22). “Aronofsky's 'Black Swan' to open Venice fest”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/hr/content_display/film/news/e3i4c15c030a696fa142f87203f980fdbe3 2010年8月18日閲覧。. 
  5. ^ Venezia 67”. labiennale.org (2010年7月29日). 2010年7月29日閲覧。
  6. ^ Out of Competition”. labiennale.org (2010年7月29日). 2010年7月29日閲覧。
  7. ^ Italian Comedy - The State of Things”. labiennale.org (2010年8月1日). 2010年8月1日閲覧。
  8. ^ Tarantino, Arriaga, Dapkunaite, Desplechin, Elfman, Guadagnino, Salvatores in the International Jury of Venezia 67”. labiennale.org (2010年7月29日). 2010年7月30日閲覧。

外部リンク

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