花蓮地震 (2018年)
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花蓮地震(2018年) | |
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地震の震央の位置を示した地図 | |
本震 | |
発生日 | 2018年2月6日 |
発生時刻 |
23時50分42.6秒 (現地時間 台湾標準時 UTC+8) |
震央 |
中華民国(台湾) 花蓮県近海 北緯24度08分 東経121度41分 / 北緯24.14度 東経121.69度座標: 北緯24度08分 東経121度41分 / 北緯24.14度 東経121.69度 |
震源の深さ | 10.0 km |
規模 | マグニチュード注16.4 |
最大震度 | 震度7:花蓮市、太魯閣、南澳 |
津波 | なし |
地震の種類 | 横ずれ断層型[1] |
前震 | |
最大前震 | 2018年2月4日21時56分(現地時間)、Mw6.1、最大震度5級[2][3] |
被害 | |
死傷者数 | 死者17人 |
被害地域 | 花蓮市 |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
花蓮地震(かれんじしん、ホゥアリェンじしん)は、2018年2月6日23時50分(台湾標準時、UTC+8。以下同じ)に中華民国(台湾)東部の花蓮県近海を震源として発生した地震[5]。地震の規模はMw 6.4 (USGS)[1]、Ml 6.2 (CWB)[4]、Ms 6.5 (CENC)[6]、Mj 6.7 (JMA) [7]。花蓮県花蓮市、太魯閣、宜蘭県南澳郷で最大震度7級(中央気象局震度階級)を計測した[4]。
概要
[編集]各地の震度
[編集]台湾内における各地の震度(中央気象局震度階級)は以下の通り[4]。
最大震度 | 県市地区 |
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7級 | 花蓮県、宜蘭県 |
5級 | 南投県 |
4級 | 台中市、雲林県 |
3級 | 桃園市、新竹県、台東県、台北市、新北市、南投県、嘉義県、嘉義市、彰化県、雲林県、苗栗県、台南市 |
2級 | 新竹市、台中市、基隆市、高雄市、台南市、屏東県、澎湖県 |
この他、日本でも気象庁の観測により、沖縄県で震度1から2の揺れを観測した[8]。
前震
[編集]2018年2月4日3時30分のMw4.8の地震[9]を皮切りに、同じ地域で連続して地震が発生していた[1]。2月4日21時56分にはMw6.1の地震が発生していた[3][1]。
被害
[編集]この地震で17人が死亡した[10]。 花蓮市内では、7階建てのマーシャルホテル(統帥大飯店)や、12階建ての雲門翠堤ビル、そのほかに民家41棟が倒壊する被害が発生した[11][12]。ライフラインでは停電1,336戸、断水100戸の被害となっている[13]。大きな被害は花蓮市にある米崙断層沿いに多い[14]。
交通機関
[編集]鉄道
[編集]道路
[編集]各地で路面の隆起などによる通行規制が実施された。
- 台11線 - 花蓮大橋(北緯23度55分25.2秒 東経121度35分52.0秒 / 北緯23.923667度 東経121.597778度)の路面に亀裂と隆起が生じ[16]、翌7日より片側対面通行となっている[17]。
- 県道193号 (台湾) - 七星潭大橋(北緯24度01分33.9秒 東経121度37分46.3秒 / 北緯24.026083度 東経121.629528度)が橋脚に亀裂が生じ通行止[18][16]。
- 郷道花19線 - 美崙渓に架かる尚志橋(北緯23度59分4.6秒 東経121度36分36.4秒 / 北緯23.984611度 東経121.610111度)が通行止。2月15日に3.5トン以下の小型車の通行規制を解除[19]。
- 三号橋(国盛四街。北緯23度59分31.8秒 東経121度36分31.6秒 / 北緯23.992167度 東経121.608778度) - 2/15に3.5トン以下の小型車両の通行規制解除[19]
など。
対応
[編集]- 中華民国外交部は、63カ国と欧州連合、東カリブ諸国機構、中央アメリカ議会、中米統合機構から慰問の意が寄せられたことを明らかにし、謝意を表明した[20]。
- 日本政府は、内閣総理大臣の安倍晋三が手書きで応援メッセージを寄せ、激励する動画を公開した他、外国で唯一、国際緊急援助隊専門家チームを派遣した。2月12日に行われた世論調査では、台湾に最も思いを寄せた国はどこだと思うかという設問で、日本との回答が75.8%に達し、2位の中国(同1.8%)を大きく引き離した[21]。
- 中華人民共和国政府は、救援の申し出を行なったが、台湾政府は「高度な機材がある」日本以外の救援は受け入れない姿勢を示した。環球時報など中国メディアは、「政治的な判断」であるとして批判的に報道した[22]。
- シンガポール軍(SAF)は、C-130輸送機を派遣し、医薬品やテント、懐中電灯などの緊急物資を輸送した[23]。外国の支援としては、日本に次いで2カ国目であり、また台湾に外国の軍用機が入るのも異例のことであった[24]。
出典
[編集]- ^ a b c d e “M 6.4 - 21km NNE of Hualian, Taiwan”. アメリカ地質調査所 (2018年2月7日). 2018年2月6日閲覧。
- ^ “中央氣象局地震報告 編號第107008號” (中国語). 中央氣象局 (2018年2月4日). 2018年2月7日閲覧。
- ^ a b “M 6.1 - 21km NNE of Hualian, Taiwan”. アメリカ地質調査所 (2018年2月4日). 2018年2月10日閲覧。
- ^ a b c d “中央氣象局地震報告 編號第107022號” (中国語). 中央氣象局 (2018年2月6日). 2018年5月5日閲覧。
- ^ “動画:台湾東部でM6.4の地震、2人死亡 200人超負傷”. AFPBB News. AFP (2018年2月7日). 2020年10月1日閲覧。
- ^ “台湾花莲县附近海域6.5级地震” (中国語) (2018年2月6日). 2018年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月7日閲覧。
- ^ “震度データベース検索 (地震別検索結果)”. 気象庁. 2018年2月17日閲覧。
- ^ “2/7 台湾付近でM6.3の地震 津波被害の心配なし 現地は激しい揺れ”. ウェザーニューズ (2018年2月7日). 2018年2月13日閲覧。
- ^ “M 4.8 - 22km NNE of Hualian, Taiwan”. アメリカ地質調査所 (2018年2月3日). 2018年2月10日閲覧。
- ^ “【台湾地震】死者17人に、捜索終了へ 日本の支援チームが会見「温かい言葉かけてもらった」”. 産経ニュース. (2018年2月10日) 2018年2月17日閲覧。
- ^ “【不斷更新】花蓮強震多人受困1無生命跡象 今天全縣停班課”. 蘋果日報. (2016年2月7日) 2018年2月7日閲覧。
- ^ “花蓮強震釀多樓塌 雲門翠堤大樓已知2死20重傷”. 自由時報. (2016年2月7日) 2018年2月7日閲覧。
- ^ “花蓮強震 中央災害應變中心:已造成2死202傷”. 自由時報. (2016年2月7日) 2018年2月7日閲覧。
- ^ “台湾のM6地震、断層原因か…建物倒壊集中”. 読売新聞. (2018年2月13日) 2018年2月8日閲覧。
- ^ “災情統計”. 東方網. (2018年2月9日)
- ^ a b Ver 7.2 February 6, 2018 (local time) ML-6.0 Hualien Earthquake, Taiwan” (PDF). 国家実験研究院 (2018年2月8日). 2018年2月17日閲覧。 “
- ^ “花蓮大橋一度封閉 重啟「單側雙向通行」”. 東森新聞. (2018年2月7日)
- ^ “七星潭大橋搶修確定未能於春節前完成! 警啟交管”. 101傳媒. (2018年2月13日)
- ^ a b “震後重啟 花蓮市尚志橋、三號橋午後開放小型車通行”. 自由時報. (2018年2月15日)
- ^ “外交部、63カ国からの関心や支援に感謝=台湾東部地震”. フォーカス台湾. (2018年2月11日)
- ^ “台湾に思い寄せてくれた国、「日本」75・8%”. 読売新聞. (2018年2月12日). オリジナルの2018年2月13日時点におけるアーカイブ。
- ^ “台湾地震、中国の支援断る 日本は受け入れ「機材高度」”. 朝日新聞. (2018年2月9日)
- ^ “The SAF Sends Humanitarian Aid to Taiwan” (英語). シンガポール国防省 (2018年2月9日). 2018年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月12日閲覧。
- ^ “シンガポールが救援物資=地震被災地に軍用機で-台湾”. 時事通信. (2018年2月9日). オリジナルの2018年2月12日時点におけるアーカイブ。