酸化タリウム(I)
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Thallium(I) oxide | |
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別称 Thallous oxide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1314-12-1 |
PubChem | 16684203 |
EC番号 | 215-220-4 |
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特性 | |
化学式 | Tl2O |
モル質量 | 424.77 g/mol |
外観 | 黒色の直方晶 吸湿性 |
密度 | 10.45 g/cm3 |
融点 |
596 °C, 869 K, 1105 °F |
沸点 |
1080 °C, 1353 K, 1976 °F (分解) |
水への溶解度 | 可溶 |
溶解度 | アルコールと酸に可溶 |
構造 | |
結晶構造 | 菱面体, hR18[1] |
空間群 | R-3m, No. 166 |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 酸化タリウム(III) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酸化タリウム(I)はタリウムと酸素からなる無機化合物。化学式はTl2Oでタリウムの酸化数は+1である。黒色で水に溶けると水酸化タリウム(I)(TlOH)の塩基性で黄色の溶液を生成する。空気がない中で固体TlOHまたはTl2CO3を加熱することで形成される。特殊な高い屈折率を持つガラスを作るために使われる。いくつかの高温超伝導体の成分である。酸と反応してタリウム塩(I)を生じる。
Tl2Oは固体状態で反ヨウ化カドミウム構造をとる[1]。このようにTl(I)中心はピラミッド型であり、酸化物中心は八面体型になる。
全てのタリウム化合物と同様非常に毒性が高い。
脚注
[編集]- ^ a b Sabrowsky H. (1971). “Zur Darstellung und Kristallstruktur von Tl2O”. Zeitschrift für anorganische und allgemeine Chemie 381 (3): 266. doi:10.1002/zaac.19713810305.