銀メダル
銀メダル(ぎんメダル)は、スポーツや音楽などの競技会・競演会(コンクール)において、各部門中、2番目の成績をあげた個人または団体に対し、その栄誉を称えて授与される賞牌である。二等賞メダル(にとうしょうメダル)、シルバーメダルなどともいう。[1][2][3]
ただし、第1回近代オリンピックにあたる1896年アテネオリンピックでは、優勝者に銀メダル、準優勝者に銅メダルが贈られた。
二番の常連
[編集]無冠の帝王
[編集]一等賞や優勝という最高成績を一度も収めることなく、それでいて二等賞や準優勝という好成績を何度も記録する者がいる。
普段の実力・底力を優勝者以上に評価されているにかかわらず、極めて評価の高い競技大会に限っては一等賞や優勝に輝くことができない、そのような者を指して、月桂冠のような勝利者に授けられる「冠」を被ったことがない最高実力者という意味合いで、スポーツの分野などでは、日本語で「無冠の帝王(むかんのていおう)」という[4][注 1]。同じ漢字文化圏でも中国語では「無冕之王(簡体字:无冕之王)」という[5][注 2]。英語では "uncrowned king" という[注 3]。
万年二位
[編集]万年二位(まんねん にい)という表現もあるが、最高実力者と認められていてこそ呼ばれる「無冠の帝王」と違って、こちらは「最高実力者に勝つことができない、二番手の実力者」という含みがあり、すなわち、揶揄する表現である。
シルバーコレクター
[編集]貴金属の社会的価値に準じた金・銀・銅に象徴される順位付けにおける、「銀」ばかりをコレクションしている者という意味で、「シルバーコレクター(和製英語:silver collector)[8]」という表現もある。この表現で呼ばれる者は、「無冠の帝王」と違ってその分野の最高実力者とは限らない一方で、「万年二位」と呼ばれる者のように完全に二番手に甘んじているわけでもない。優勝するだけの能力を持ちながらも運に恵まれない者もいれば、底力を発揮しさえずれば優勝できるのに肝心のところで精神的脆弱さを露呈してしまう者もいる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “銀メダル”. コトバンク. 2020年4月5日閲覧。
- ^ 三省堂『大辞林』第3版. “銀メダル”. コトバンク. 2020年4月5日閲覧。
- ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “銀メダル”. コトバンク. 2020年4月5日閲覧。
- ^ a b “無冠の帝王”. コトバンク. 2020年4月5日閲覧。
- ^ a b “無冠の帝王”. EDR日中対訳辞書. ウェブリオ株式会社. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “無冠の帝王”. Weblio和英辞書. ウェブリオ株式会社. 2020年4月5日閲覧。
- ^ “uncrowned king”. Weblio英和辞書. ウェブリオ株式会社. 2020年4月5日閲覧。
- ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “シルバーコレクター”. コトバンク. 2020年4月5日閲覧。