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100分de名著

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

100分de名著』(ひゃっぷんでめいちょ)とは、NHK Eテレ2011年3月30日に放送を開始した教養番組である。

概要

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2010年9月に4日連続で放送した特集番組『一週間de資本論』を基にした番組である[注釈 1]。毎回古今東西の名著にスポットライトをあて、その作品の奥深さを、「噛み砕いて解説したらこの人の右に出る人はいない」というプレゼンターがわかりやすく、かつ楽しく解説するというものである。題名の「100分」とは毎週25分間、4回で100分間に亘ってその作品の背景他を詳しく解説するという狙いで付けられた。

『一週間』は定時再放送以外に3度再放送が行われた。また、『一週間』では司会の堀尾正明と解説以外にゲスト解説を招く格好で放送したが、『100分』では最終回(週)のみゲストが出演する(出演しない月もある)。

理解を促すため朗読のほかに、アダチマサヒコ、ケシュ#203(仲井陽・仲井希代子)[1]、高橋昂也[2]、ブリュッケ(川口恵里・塚原菜緒)[3]などが制作したイラストとアニメーションが多用されている。

番組のNHKテキストとともに「100分de名著ブックス」がシリーズで刊行されている。

放送日時

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同じ月に初回放送が5週ある場合は、第5週は第4週の再放送となる。

2011年度
  • 初回放送:水曜 22:00 - 22:25
  • 再放送:翌週水曜 5:35 - 6:00、11:30 - 11:55
2012年度 - 2014年度
  • 初回放送:水曜 23:00 - 23:25
  • 再放送:翌週水曜 5:30 - 5:55、12:25 - 12:50
2015年度
  • 初回放送:水曜 22:00 - 22:25
  • 再放送:翌週水曜 6:00 - 6:25、12:00 - 12:25
2016年度 - 2021年度
  • 初回放送:月曜 22:25 - 22:50
  • 再放送:同週水曜 5:30 - 5:55、12:00 - 12:25
2022年度 - 2023年度
  • 初回放送:月曜 22:25 - 22:50
  • 再放送:同週火曜 5:30 - 5:55、翌週月曜 13:05 - 13:30
2024年度 -
  • 初回放送:月曜 22:25 - 22:50
  • 再放送:同週金曜 15:05 - 15:30

出演者

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司会

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2011年度
2012年度
2013年度
  • 伊集院光
  • 武内陶子 4月 - 11月、2014年1月分担当
  • 礒野佑子(NHKアナウンサー)12月分担当
2014年度・2015年度
  • 伊集院光
  • 武内陶子
2016年度
  • 伊集院光
  • 礒野佑子
2017年度
  • 伊集院光
  • 島津有理子
2018年度
  • 伊集院光(8月度を除く)
    • 齋藤孝(8月度)
  • 島津有理子(4月 - 9月)
  • 安部みちこ(NHKアナウンサー) 10月 -
2019年度 - 2021年度
  • 伊集院光
  • 安部みちこ
2022年度
2023年度
  • 伊集院光
  • 安部みちこ
2024年度
  • 伊集院光
    • 加藤シゲアキ(3月度)
  • 安部みちこ

テーマ音楽

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  • 2011・2012年度:「100分 de 名著 -Theme-」(作曲・横山克
  • 2013年度からは椎名邦仁作曲のテーマ音楽が使われている。

内容

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レギュラー放送

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2010年代

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2010年
2010年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
9 堀尾正明 マルクス資本論 的場昭弘
2011年
2011年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 堀尾正明 瀧口友里奈 ニーチェツァラトゥストラ 西研 甲斐田裕子 2011年8月に再放送。
5 孔子論語 佐久協 平野哲史
6 ドラッカーマネジメント 上田惇生 鹿沼健介
7 福澤諭吉学問のすゝめ 齋藤孝 大野済也
8 2011年4月 ニーチェ「ツァラトゥストラ」再放送
9 堀尾正明 瀧口友里奈 ブッダ真理のことば 佐々木閑 小野卓司 2012年3月に再放送。
10 マキャベリ君主論 武田好 鈴木桂一郎
11 アラン幸福論 合田正人 大野済也
12 宮沢賢治銀河鉄道の夜 ロジャー・パルバース 柘植恵水
2012年
2012年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 堀尾正明 瀧口友里奈 兼好法師徒然草 荻野文子 伊藤健三
2 新渡戸稲造武士道 山本博文
3 2011年9月 ブッダ「真理のことば」再放送
4 伊集院光 島津有理子 紫式部源氏物語 三田村雅子 朗読:原田裕和
朗読:安部みちこ
紫式部役:江口のりこ
2012年7月に再放送。2024年1月13日未明に総合テレビで再放送。2024年4月7日 0:40(6日深夜)総合テレビで再放送。
5 フランツ・カフカ変身 川島隆 糸井羊司 2022年4月27日 0:55(26日深夜)再放送。
6 パスカルパンセ 鹿島茂 片山智彦
7 2012年4月 紫式部「源氏物語」再放送
8 伊集院光 伊東敏恵 ヴィクトール・フランクル夜と霧 諸富祥彦 2012年12月22日にEテレセレクション枠、2013年3月度で再放送。
9 チェーホフかもめ 沼野充義 朗読:小澤征悦小島聖川口覚岸井ゆきの
10 島津有理子 鴨長明方丈記 小林一彦 中川緑
11 アインシュタイン相対性理論 佐藤勝彦 山口勝
佐伯桃子
12 サン・テグジュペリ星の王子さま 水本弘文 声の出演:浦和めぐみ寺元勲仲井陽
2013年
2013年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 島津有理子 般若心経 佐々木閑 小野卓司 2014年9月度で再放送。
2 武内陶子 デュマモンテ・クリスト伯 佐藤賢一 中川緑
3 2012年8月 ヴィクトール・フランクル「夜と霧」再放送
4 伊集院光 武内陶子 夏目漱石こころ 姜尚中 平田満
5 老子 蜂屋邦夫 老子役:きたろう 2013年8月度で再放送。
6 トルストイ戦争と平和 川端香男里 岩槻里子
杉本哲太
7 プラトン饗宴 納富信留 三輪秀香
8 2013年5月 「老子」再放送
9 伊集院光 武内陶子 古事記 三浦佑之 語り:久保田祐佳
朗読:イッセー尾形
10 松尾芭蕉おくのほそ道 長谷川櫂 旅の出演:内山理名 2013年11月のEテレセレクション枠で再放送。
11 アラビアンナイト 西尾哲夫 シェヘラザード役:東加奈子
12 礒野佑子 ドストエフスキー罪と罰 亀山郁夫 語り:岩槻里子
朗読:金井勇太
2014年
2014年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 武内陶子 世阿弥風姿花伝 土屋惠一郎 小山茉美
再現VTR出演:中本白洲
2 フロム愛するということ 鈴木晶 フロム役:斉木しげる
3 孫子 湯浅邦弘 孫武役:斉木しげる
4 万葉集 佐佐木幸綱 語り:徳山靖彦
朗読:檀ふみ
同年5月4日、2019年4月21日にアンコール再放送。
5 旧約聖書 加藤隆 湯浅真由美
松重豊
6 柳田國男遠野物語 石井正己 語り:平野正人
朗読:柄本佑
7 アンリ・ファーブルファーブル昆虫記 奥本大三郎 語り:斎藤英津子
朗読:池水通洋
8 アンネ・フランクアンネの日記 小川洋子 満島ひかり 2015年3月度で再放送。
9 2013年1月 「般若心経」再放送
10 伊集院光 武内陶子 清少納言枕草子 山口仲美 清少納言役:山田真歩
11 洪自誠菜根譚 湯浅邦弘 語り:小野卓司
平泉成(言葉売りの男役)
高野アツシオ(第1回の客)
碧戸結香(第2回の客)
森塚一真(第3回の客)
松田慎也(第4回の客)
2015年10月度で再放送。
12 シェイクスピアハムレット 河合祥一郎 川口覚
2015年
2015年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 武内陶子 岡倉天心茶の本 大久保喬樹 語り:斎藤英津子
岡倉天心役:山中崇
2 メアリ・シェリーフランケンシュタイン 廣野由美子 語り:水島裕
朗読:柳楽優弥
2018年10月14日 0:00再放送。
3 2014年8月 アンネ・フランク「アンネの日記」再放送
4 伊集院光 武内陶子 ブッダ「最期のことば 佐々木閑 朗読:小野卓司
シッダルタ(ブッダ)役:大杉漣
アーナンダ(アッシジ)役:音尾琢真
同年6月13日にアンコール再放送。
2018年11月17日のEテレセレクション枠で再放送[4]
5 荘子 玄侑宗久 語り:細谷みこ
動物専門の整体師役:古舘寛治
OL役:安藤輪子
6 ソポクレスオイディプス王 島田雅彦 語り:加藤有生子
7 小泉八雲日本の面影 池田雅之 語り:好本恵
朗読:佐野史郎
8 チャールズ・ダーウィン種の起源 長谷川眞理子
9 太宰治斜陽 高橋源一郎
第4回ゲスト:又吉直樹
語り:加藤有生子
10 2014年11月 洪自誠「菜根譚」再放送
11 伊集院光 武内陶子 サルトル実存主義とは何か 海老坂武 朗読:川口覚
12 良寛「良寛詩歌集」 中野東禅 語り:高山久美子
活動弁士:升毅
2016年
2016年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 武内陶子 内村鑑三代表的日本人 若松英輔 語り:小口貴子
朗読:筧利夫
2 アルフレッド・アドラー人生の意味の心理学 岸見一郎 語り:細谷みこ
安土羅診療所の医師役:岩松了
女子高生役(第一回):三浦透子
2016年10月度で再放送。
2020年3月1日 0:30再放送。
3 司馬遼太郎スペシャル
第1回「国盗り物語
第2回「花神
第3回「『明治』という国家
第4回「この国のかたち
磯田道史 朗読:中村蒼 同年4月10日にアンコール再放送。
4 礒野佑子 唯円歎異抄 釈徹宗 語り:小口貴子
朗読:志賀廣太郎
唯円役:岩崎う大
2017年10月度で再放送。
5 宮本武蔵五輪書 魚住孝至 語り:山本美穂
朗読:チョウヨンホ
6 ルソーエミール 西研 語り:加藤有生子
朗読:要潤
2017年2月19日にEテレセレクション枠で再放送。
7 坂口安吾堕落論 大久保喬樹
第4回ゲスト:町田康
朗読:青木崇高
8 カント永遠平和のために 萱野稔人 語り:加藤有生子
カント役:斉木しげる[5]
2022年4月9日0:00(8日深夜)再放送。
9 石牟礼道子苦海浄土 若松英輔 語り:夏川結衣
10 2016年2月 アルフレッド・アドラー「人生の意味の心理学」再放送
11 伊集院光 礒野佑子 道元正法眼蔵 ひろさちや 出演:きたろう
12 レヴィ=ストロース野生の思考 中沢新一 語り: 加藤有生子
2017年
2017年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 礒野佑子 中原中也詩集 太田治子 語り:山根基世
朗読:森山未來
2 ガンディー獄中からの手紙 中島岳志 ムロツヨシ
3 宮沢賢治スペシャル 山下聖美 原田郁子
塚本晋也
4 島津有理子 三木清人生論ノート 岸見一郎 2018年11月に再放送。
5 陳寿三国志 渡邉義浩
6 維摩経 釈徹宗 語り:加藤有生子
7 ジェイン・オースティン高慢と偏見 廣野由美子 川口覚
ミムラ(美村理江)
8 大岡昇平野火 島田雅彦 加藤有生子
9 ハンナ・アーレント全体主義の起源 仲正昌樹 田中美里
10 2016年4月 唯円「歎異抄」再放送
11 伊集院光 島津有理子 ラッセル幸福論 小川仁志
12 スタニスワフ・レムソラリス 沼野充義
第4回ゲスト:瀬名秀明
クリス役:田中哲司
ハリー役:中村優子
2018年
2018年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 島津有理子 西郷隆盛南洲翁遺訓 先崎彰容 津田寛治
2 ユゴーノートル=ダム・ド・パリ 鹿島茂 語り:加藤有生子
朗読:石丸幹二
3 松本清張スペシャル
第1回「点と線
第2回「砂の器
第3回「昭和史発掘
第4回「神々の乱心
原武史 朗読:長塚圭史
4 法華経 植木雅俊 語り:三宅民夫
朗読:余貴美子
声の出演:仲井陽
5 神谷美恵子生きがいについて 若松英輔 朗読:美村里江
6 アルベール・カミュペスト 中条省平 朗読:川口覚 2020年4月11日 15:00再放送。
7 河合隼雄スペシャル
第1回 こころの問題に寄りそう「ユング心理学入門」前半
第2回 人間の根源とイメージ「ユング心理学入門」後半
第3回 昔話と神話の深層「昔話と日本人の心」、「神話と日本人の心」
第4回 「私」とは何か「ユング心理学と仏教」
河合俊雄 朗読:要潤
8 齋藤孝 夏休みスペシャル for ティーンズ 朗読:谷原章介
朗読:小芝風花
生徒役:鈴木福
生徒役:鈴木梨央
サン=テグジュペリ星の王子さま ヤマザキマリ
ローレンツ「ソロモンの指環 瀬名秀明
太宰治「走れメロス 若松英輔
百人一首 木ノ下裕一
9 伊集院光 ウンベルト・エーコ薔薇の名前 和田忠彦 語り:小口貴子
朗読:三上博史
10 安部みちこ モンゴメリ赤毛のアン 茂木健一郎 上白石萌音
11 2017年4月 三木清「人生論ノート」再放送
12 伊集院光 安部みちこ スピノザエチカ 國分功一郎 語り:加藤有生子
朗読:白井晃
2019年
2019年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 安部みちこ マーガレット・ミッチェル風と共に去りぬ 鴻巣友季子 語り:小口貴子
朗読:龍真咲
2 オルテガ=イ=ガセット大衆の反逆 中島岳志 朗読:田中泯
3 夏目漱石スペシャル
第1回「三四郎
第2回「夢十夜
第3回「道草
第4回「明暗
阿部公彦 語り:加藤有生子
朗読:藤井美菜
4 マルクス・アウレリウス自省録 岸見一郎 朗読:渡辺大
5 平家物語 安田登 語り:小口貴子
琵琶塩高和之
2020年5月に再放送。
6 ヨハンナ・シュピリアルプスの少女ハイジ 松永美穂 語り:目黒泉
朗読:安達祐実
7 小松左京スペシャル
第1回 原点は“戦争”にあり「地には平和を
第2回 滅びとアイデンティティ「日本沈没
第3回 深層意識と宇宙をつなぐ「ゴルディアスの結び目
第4回 宇宙にとって知性とは何か「虚無回廊
宮崎哲弥
第4回ゲスト:瀬名秀明
田中哲司
中村優子
8 ロジェ・カイヨワ戦争論 西谷修 語り:小坂由里子
朗読:古舘寛治
2022年4月4日 0:45(3日深夜)再放送。
9 大江健三郎燃えあがる緑の木 小野正嗣 語り:加藤有生子
朗読:寺島しのぶ
同年11月10日にEテレセレクション枠で再放送。
2023年5月8日 0:45(7日深夜)再放送。
10 西田幾多郎善の研究 若松英輔 語り:小口貴子
朗読:長塚圭史
11 2018年4月「法華経」再放送
12 伊集院光 安部みちこ ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 亀山郁夫 語り:加藤有生子
朗読:津田寛治
2021年11月、レギュラー枠で再放送。

2020年代

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2020年
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2020年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 安部みちこ 呉兢貞観政要 出口治明 語り:目黒泉
朗読:渡辺徹
出演:小松利昌
2 ハヴェル「力なき者たちの力」 阿部賢一 朗読:池内万作
3 アーサー・C・クラークスペシャル
第1回 知的好奇心が未来をつくる「太陽系最後の日
第2回 人類にとって「進化」とは何か「幼年期の終わり
第3回 科学はユートピアをつくれるか「都市と星
第4回 技術者への讃歌「楽園の泉
瀬名秀明 朗読:銀河万丈
4 コッローディピノッキオの冒険 和田忠彦 朗読:伊藤沙莉
語り:加藤有生子(第1-2回)、藤井彩子(第3-4回)
5 2019年5月「平家物語」再放送
6 伊集院光 安部みちこ カント純粋理性批判 西研 語り:小坂由里子
7 吉本隆明共同幻想論 先崎彰容 朗読:柄本明
語り:小口貴子
8 ミヒャエル・エンデモモ 河合俊雄 朗読:のん
語り:加藤有生子
同年8月30日 14:30再放送。
9 デフォーペストの記憶 武田将明 朗読:福士誠治
語り:内藤裕子
10 谷崎潤一郎スペシャル
第1回 エロティシズムを凝視する「痴人の愛
第2回 「母なるもの」を探す旅「吉野葛
第3回 闇が生み出す物語「春琴抄
第4回 光と陰が織りなす美「陰翳礼讃
島田雅彦 朗読:吹越満
語り:小口貴子
同年10月31日 15:10再放送。
11 伊勢物語 高樹のぶ子 朗読:野村萬斎
語り:墨屋那津子
12 ブルデューディスタンクシオン 岸政彦 朗読:国村隼
語り:加藤有生子
2021年
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2021年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 安部みちこ マルクス資本論 斎藤幸平 朗読:岡山天音
語り:目黒泉
同年12月、レギュラー枠で再放送。
2 ファノン黒い皮膚・白い仮面 小野正嗣 朗読:北村有起哉
語り:小口貴子
3 100分de災害を考える
第1回 「自然」と対話する 寺田寅彦「天災と日本人」
第2回 見えざる隣人としての「死者」 柳田國男「先祖の話」
第3回 「明日の不確かさ」を胸に刻む セネカ生の短さについて
第4回 「生きる意味」を問いなおす 池田晶子「14歳からの哲学」
若松英輔 朗読:滝藤賢一
語り:加藤有生子
4 渋沢栄一「論語と算盤」 守屋淳 朗読:小野武彦
語り:内藤裕子
5 三島由紀夫金閣寺 平野啓一郎 朗読:山田裕貴
語り:小口貴子
6 ブラッドベリ華氏451度 戸田山和久 朗読:玉置玲央朝倉あき
語り:加藤有生子
2021年6月期の題材だが、
第1回の本放映は2021年5月31日。
7 ボーヴォワール「老い」 上野千鶴子 朗読:筒井真理子
語り:目黒泉
2021年7月期の題材だが、
第1回の本放映は2021年6月28日。
同年8月14日 1:00再放送。
8 アレクシエーヴィチ戦争は女の顔をしていない 沼野恭子 朗読:
語り:加藤有生子
東京オリンピック放送のため第一週は休止し、
第二週(8月9日)から放送。
2022年4月23日 1:00(22日深夜)再放送。
9 ル・ボン「群衆心理」 武田砂鉄 朗読:長塚圭史
語り:藤井千夏
2022年11月に再放送。
10 ヘミングウェイスペシャル
第1回 大いなる自然との対峙「老人と海」(1)
第2回 死闘から持ち帰った不屈の塊「老人と海」(2)
第3回 交錯する「生」と「死」「敗れざる者」
作家ヘミングウェイ誕生の軌跡「移動祝祭日」
都甲幸治 朗読:寺脇康文
語り:小口貴子
11 2019年12月「カラマーゾフの兄弟」再放送
12 2021年1月「マルクス「資本論」」再放送
2022年
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2022年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 安部みちこ 金子みすゞ詩集」 松本侑子 朗読:石橋静河
語り:加藤有生子
2 日蓮の手紙 植木雅俊 朗読:山内圭哉
語り:目黒泉
2023年3月に再放送。
3 エドガー・アラン・ポースペシャル
第1回 「ページの彼方」への旅「アーサー・ゴードン・ピムの冒険
第2回 作家はジャンルを横断する「アッシャー家の崩壊
第3回 「狩るもの」と「狩られるもの」「黒猫
第4回 ミステリはここから生まれた「モルグ街の殺人
巽孝之 朗読:北村一輝
語り:よしいよしこ
声:羽室満田丸裕臣
4 ハイデガー存在と時間 戸谷洋志 朗読:野間口徹
語り:加藤有生子
5 アリストテレスニコマコス倫理学 山本芳久 朗読:小林聡美
語り:小坂由里子
声:羽室満
2023年10月に再放送。
6 安部公房砂の女 ヤマザキマリ 朗読:町田啓太
語り:小口貴子
7 太平記 安田登 朗読:安田登、玉川奈々福
語り:加藤有生子
8 加藤シゲアキ 夏休みスペシャル for ティーンズ 朗読:花澤香菜下野紘
語り:目黒泉
生徒役(1・2回):鈴木福
生徒役(3・4回):本田望結
トルストイ「人は何で生きるか 若松英輔
ポール・ナース「生命とは何か」 竹内薫
バルファキス「父が娘に語る経済の話。」 中山智香子
竹取物語 木ノ下裕一
9 伊集院光 知里幸恵アイヌ神謡集 中川裕 語り:宇梶剛士
10 折口信夫「古代研究」 上野誠 朗読:渡辺いっけい
語り:小坂由里子
11 2021年9月 ル・ボン「群集心理」再放送
12 伊集院光 安部みちこ 中井久夫スペシャル
第1回 「心の生ぶ毛」を守り育てる「最終講義」
第2回 「病」は能力である「分裂病と人類」
第3回 多層的な文化が「病」を包む 「治療文化論」
第4回 精神科医が読み解く「昭和」と「戦争」 「『昭和』を送る」「戦争と平和 ある考察」
斎藤環 朗読:寺田農
語り:小口貴子
2023年
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2023年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 伊集院光 安部みちこ シャープ独裁体制から民主主義へ英語版 中見真理 朗読:西村まさ彦
語り:加藤有生子
2024年1月に再放送。
2 北條民雄いのちの初夜 中江有里 朗読:本郷奏多
語り:島津有理子
3 2022年2月 日蓮の手紙 再放送
4 伊集院光 安部みちこ 新約聖書 福音書 若松英輔 朗読:占部房子
語り:小口貴子
2024年8月に再放送。
5 ヘーゲル精神現象学 斎藤幸平 朗読:八嶋智人
語り:目黒泉
6 ナオミ・クラインショック・ドクトリン 堤未果 朗読:板谷由夏
語り:藤井千夏
7 林芙美子放浪記 柚木麻子 朗読:山田真歩
語り:内藤裕子
8 司馬遼太郎覇王の家 安部龍太郎 朗読:小手伸也
語り:加藤有生子
2023年12月16日 1:20(15日深夜)再放送。
9 シャーロック・ホームズ スペシャル
第1回 名探偵の誕生「緋色の研究
第2回 事件の表層と真相「赤毛組合」、「唇のねじれた男
第3回 ホームズと女性「ボヘミアの醜聞」、「サセックスの吸血鬼
第4回 人間性の闇と光「ボール箱」、「ボスコム谷の謎
廣野由美子 朗読:山寺宏一
語り:小口貴子
2024年1月1日23時から再放送予定だったが、同日夕方に発生した能登半島地震により休止。1月13日14時から急遽放送された[注釈 2]
10 2022年5月 アリストテレス「ニコマコス倫理学」再放送
11 伊集院光 安部みちこ 古今和歌集 渡部泰明 朗読:篠井英介
語り:加藤有生子
ゲスト:高樹のぶ子(第4回)
12 中江兆民三酔人経綸問答 平田オリザ 朗読:岡部たかし
語り:武内陶子
2024年
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2024年
司会 内容 解説
ゲスト
語り手
その他出演者
備考
1 2023年1月 シャープ「独裁体制から民主主義へ」 再放送
2 伊集院光 安部みちこ ローティ「偶然性・アイロニー・連帯」 朱喜哲 朗読:戸田恵子
語り:八田知大
3 加藤シゲアキ 100分de名著 for ユース 朗読:藤間爽子
語り:矢野香
同年5月19日 14:30(第1、2回)、5月26日 14:30(第3、4回)再放送。
シュリーマン「古代への情熱」 齋藤孝
松下幸之助道をひらく 土井英司
ロビンソン思い出のマーニー 河合俊雄
石垣りん詩集 文月悠光
4 伊集院光 フロイト夢判断 立木康介 朗読:羽室満
語り:加藤有生子
5 トーマス・マン魔の山 小黒康正 朗読:玉置玲央
語り:小坂由里子
5月27日放送の第4回はJアラート発令で約4分を残し放送中断。31日に再放送される予定(未明1:56と15:05の二回)。
6 宮本常一忘れられた日本人 畑中章宏 朗読:立川志らく
語り:武内陶子
7 キャンベル千の顔を持つ英雄 佐宗邦威 朗読:吹越満
語り:墨屋那津子
8 2023年4月 新約聖書 福音書 再放送
9 伊集院光 安部みちこ ウェイリー版・源氏物語 安田登 朗読:松永玲子
語り:加藤有生子
10 ロフティングドリトル先生航海記 福岡伸一 朗読:溝端淳平
語り:目黒泉
11 「百人一首」 ピーター・J・マクミラン 朗読:八木亜希子
語り:内藤裕子
2018年8月期forティーンズ第4週とは異なる

スペシャル放送

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100分間拡大スペシャルで、司会の武内(2013年度 - 2015年度)・礒野(2016年度)・島津(2017年度)・安部(2019年度 - 2022年度)と伊集院(2013 - 2019、2021 - 2022年度8月)・稲垣吾郎(2019年度)・カズレーザー(2020年度)・バービー(2022年度1月)に加えて4名の指南役が出演、指南役が原則1作品ずつ取り上げた。

ラジオ番組「101分目からの100分de名著」

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番組の舞台裏や過去紹介された名著と近々の世界情勢について番組関係者が語る特別番組が、NHKラジオ第1放送にて2023年5月4日に放送された[6]。前後編に分かれた50分ずつ=計100分のスタイルを採り、安田登、中江有里、斎藤幸平がゲスト出演。若松英輔、島津有理子と番組プロデューサーの秋満吉彦が進行役を務めた。2024年3月17日に第2回を同じく前後編に分けて放送。植木雅俊、沼野恭子と若松英輔をゲストに迎え、秋満、島津と中江有里が進行役を務めた。

受賞歴

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100分de平和論(2016年1月2日放送)
(NHKエデュケーショナル/テレコムスタッフ/日本放送協会)
ギャラクシー賞・2016年1月度月間賞[7]
第42回放送文化基金賞[8]
テレビエンターテインメント番組部門優秀賞
演出賞(羽根井信英)
100分deメディア論(2018年3月17日放送)
(NHKエデュケーショナル/テレコムスタッフ/日本放送協会)
ギャラクシー賞
2018年3月度月間賞
第55回ギャラクシー賞優秀賞
ATP賞
第34回ATP賞奨励賞
100分deパンデミック論(2022年1月3日放送)
(NHKエデュケーショナル/テレコムスタッフ/日本放送協会)
第48回放送文化基金賞
テレビエンターテインメント番組部門優秀賞

エピソード

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  • 2013年4月から2014年8月にかけ、背景の書棚文鮮明統一教会教祖)の自叙伝『平和を愛する世界人として』が2か所排架されていた。NHKは取材に対し、スタジオセットのための古書大量購入の結果と回答した[9]
  • 司会を務めていた島津は、2018年5月に取り上げた『生きがいについて』(神谷美恵子)に啓発を受けて医師になることを決意、同年9月限りでNHKを退職し、医大生となった。
  • 2020年のCOVID-19パンデミックに伴い、4月の「ピノッキオの冒険」第3回から声優の招聘は断念され、園部啓一の音声解説は付かずナレーターも交替。解説者を交えたスタジオ収録も不可能となり、当初5月に採り上げる予定だった「純粋理性批判」は4月初旬に2週分収録を終えた時点で中断が決まり、放送は6月に延期。4月中にはパンデミックとパニックを描く内容からリクエストが多く寄せられた「ペスト」、報道の危うさを訴え当時のNHK会長への批判がそのまま放送された「100分deメディア論」の再放送が行われ、5月のレギュラー枠には「平家物語」の再放送が充てられた。また5月11日から6月25日まではEテレサブチャンネルでも、休校や分散登校で自宅待機となった小中学生向けに「夏目漱石スペシャル」、「ファーブル昆虫記」などの再放送が行われた。

脚注

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注釈

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  1. ^ 「資本論」自体は2021年1月に再び採り上げられる。
  2. ^ 当初13日14時からは『100分de宗教論』が再放送される予定だった。
  3. ^ 2016年3月12日のEテレセレクション枠で再放送。
  4. ^ ドイツ語原題『Warum Krieg?』、英語題『Why War?』。アルベルト・アインシュタインとの共著(往復書簡)。
  5. ^ 2019年6月22日のEテレセレクション枠で再放送。
  6. ^ 2020年4月19日 0:30再放送。
  7. ^ 2019年1月2日 1:00再放送。
  8. ^ 2021年10月17日 2:14総合テレビで再放送。
  9. ^ 2023年4月8日 0:45総合テレビで再放送。
  10. ^ 2021年1月16日 15:00再放送。
  11. ^ 2022年2月5日 14:00再放送。
  12. ^ 2022年9月2日 0:30再放送。
  13. ^ 2023年2月5日 0:00再放送。

出典

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  1. ^ ケシュ#203|Kesyuroom203 Official Website.” (2024年3月26日). 2024年5月3日閲覧。
  2. ^ KOYA TAKAHASHI | 高橋昂也”. koya-takahashi. 2024年5月3日閲覧。
  3. ^ ブリュッケ (BRÜCKE) | 「映像で心に届けたい」アニメーション作家が集う映像制作会社です。”. brucke.tokyo. 2024年5月3日閲覧。
  4. ^ 再放送決定!「100分de名著」”. Eテレ お願い!編集長. NHK (2018年). 2018年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月17日閲覧。
  5. ^ シティボーイズ斉木しげる、カントに扮して「永遠平和のために」朗読”. お笑いナタリー. ナターシャ (2016年8月1日). 2021年4月27日閲覧。
  6. ^ ラジオ特番「101分目からの100分de名著」 - 100分de名著 - NHK”. 日本放送協会 (2023年4月24日). 2023年5月5日閲覧。
  7. ^ ドラマ「赤めだか」ギャラクシー賞1月度月間賞、たけしの演技に評価”. お笑いナタリー. ナターシャ (2016年2月22日). 2021年4月27日閲覧。
  8. ^ 第42回「放送文化基金賞」表彰対象について』(PDF)(プレスリリース)公益財団法人 放送文化基金、2016年6月8日http://www.hbf.or.jp/upload/42kisha.pdf2021年4月27日閲覧 
  9. ^ 鈴木エイト (2015年11月19日). “「NHKの番組セットに統一教会(家庭連合)教祖の自叙伝が陳列」”. やや日刊カルト新聞. 2022年8月2日閲覧。

外部リンク

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前番組 番組名 次番組
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100分de名著
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100分de名著
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