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出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

字源

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  • 会意。「禾」(穀物)+「少」(わずかなもの)。もとは、稲の先の「のぎ」(穂先の固い毛)を意味していたが、近世になって、「秒」概念が認識されるようになって、「わずかなもの」の意で採用されたものと思われる。

意義

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  1. のぎ
  2. 時間の単位。
  3. ほんのわずかの時間。
  4. 角度の単位。

日本語

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発音

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助数詞

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(びょう)

  1. (時間, 単位) 時間単位SI単位系の基本単位であり、記号では s で表す。計量単位令において「セシウム133の原子基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に対応する放射周期の91億9263万1770倍に等しい時間」(原文は漢数字)と定義される。
    • 1957年、中谷宇吉郎「自由と進歩」[1]
      ものを整頓されたところへ戻すには、三十もあればよいが、それを怠ると、探すときには、十分も二十分もかかる。
    • 1965年、梅崎春生「幻化」[2]
      学校では水泳部に入り、二百米平泳を三分十台で泳いでいた。早い方ではなかったが、当時としてはそれでインターハイの予選ぐらいには出場出来た。
  2. (幾何学, 単位) 弧度法における角度の単位。1秒は1/3600度に等しい。

語源

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(時間、角度の単位) マテオ・リッチの訳語[3]

翻訳

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名詞

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(びょう)

  1. (俗語) ごく短い時間。一瞬
    • 頼んでみたが、秒で断られた。

熟語

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中国語

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*

名詞

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  1. (日本語に同じ)秒。

熟語

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朝鮮語

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*

依存名詞

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  1. (日本語に同じ)秒。

熟語

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コード等

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  1. 青空文庫、2021年11月27日作成(底本:「中谷宇吉郎随筆選集第三巻」朝日新聞社、1966(昭和41)年10月30日第2刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/59783_74617.html
  2. 青空文庫、2016年1月1日作成(底本:「桜島・日の果て・幻化」講談社文芸文庫、講談社、1989(平成元)年6月10日第1刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001798/files/56634_58211.html
  3. 黃河清, 利玛窦对汉语的贡献, 2003