北京
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楊幂(ヤン・ミー)は1986年9月北京生まれで、現在の中国を代表する女優の一人。出身校は趙薇(ヴィッキー・チャオ)、陳坤(チェン・クン)らを輩出した北京電影学院です。
小さい頃、おてんばだった楊幂は4歳のときに、両親のすすめで受けたドラマのオーディションに合格して子役デビューを果たしました。当時出演したのは時代劇ドラマの『唐明皇』でした。以降、映画『武状元蘇乞児』やドラマ『猴娃』などにも子役として出演していきます。
2002年、中学校卒業後、日系ファッション誌『RAY』 の専属モデルとして起用され、芸能活動を全面的に始めましたが、成龍(ジャッキー・チェン)や周傑倫(ジェイ・チョウ)ら大物とCMで共演。2003年9月、初の大人役でドラマ『紅粉世家』に出演。2004年6月、当時高校生だった楊幂は、テレビドラマのヒットメーカー張紀中がプロデューサーを手がけた『神雕侠侶』への出演が決まりました。これをきっかけに、2005年に、北京電影学院に入学し、専門的な女優養成訓練を受けることに。2006年、テレビドラマのヒットメーカー張紀中がプロデューサーを手がけた『神雕侠侶』で脇役ながらも印象的な演技を見せ、一躍注目されるようになりました。同年、李少紅監督のサスペンスホラー映画『門』で人気俳優の陳坤(チェン・クン)と共演しましたが、これは彼女の初主演映画にもなりました。2009年4月、100万人のネットユーザーと100人の芸能リポーターが参加したインターネット投票で、楊幂は黄聖依(ホァン・シェンイ)、王珞丹(ワン・ルオダン)、劉亦菲(リウ・イーフェイ)と共に、見事「新・四小花旦」(若手女優における有望な4人)に選ばれます。その後、中国の人気PCゲームをドラマ化した『仙剣奇侠伝3』に抜擢され、人気が急上昇。2011年1月、楊幂主演の穿越劇(タイムスリップの要素を取り入れたドラマや映画のこと、中国で大人気)『宮鎖心玉』が高視聴率を記録するなど大ヒット、彼女自身もドラマ効果で遂にトップ女優への仲間入りを果たしました。同年、本人が歌った同ドラマの主題歌「愛的供養」もロングヒットとなり、その後アルバムをリリースするなど歌手としても活躍を見せました。
2014年に香港の俳優・劉愷威(ハウィック・ラウ)と結婚し、同年に女児を出産したあと、すぐに女優に復帰。
そんな楊幂は今年、アクション映画『逆時営救(Fatal Countdown: Reset)』によってサンフランシスコ国際映画祭とニューヨーク映画祭に次ぐ北米第三の映画祭である第50回ヒューストン国際映画祭で最優秀主演女優を獲得しました。子役出身でキャリアの長い彼女ですが、海外の映画祭で受賞するのはこれが初めてで、国内メディアでは大いに取り上げられました。また、彼女主演の注目の時代劇映画『三生三世十里桃花(To the Sky Kingdom)』もいよいよこの8月に封切られる予定です。