北京
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張雨綺(キティ・チャン)は1987年8月8日、山東省徳州市生まれ。周星馳(チャウ・シンチー)に見出され、2006年に『ミラクル7号(原題:長江7号)』のヒロインに抜てきされて鮮烈な女優デビューを果たしました。
2008年には柴咲コウ主演の日本映画『少林少女』に出演したほか、徐克(ツイ・ハーク)監督のラブコメ『女人不壊(All About Woman)』のメインキャストにも選ばれています。翌年、『女人不壊 (All About Woman)』により、2009年香港電影金像奨の最優秀新人賞にノミネートされました。
2010年には陳忠実の長編小説『白鹿原』を原案にした同名映画のヒロイン・田小娥役を好演して注目を集め、同作をきっかけに監督の王全安(ワン・チュエンアン)と2011年に結婚。ところが、2015年7月2日にSNSの微博(Weibo)で離婚を発表します。その後、2016年10月26日に、知り合ってから70日で実業家の袁巴元(ユエン・バーユエン)との結婚を発表。翌年10月に男女の双子を出産しますが、2018年9月24日に、夫とのトラブルで警察に通報する事件が発生し、その直後に二度目の離婚を発表しました。
プライベートに関する注目度の高い張雨綺ですが、この話題続きの時期にも2017年に陳凱歌(チェン・カイコー)監督の中日合作映画『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎(原題:「妖猫伝」)』に「春琴役」を好演したことで2018年3月17日に第12回アジア・フィルム・アワード最優秀助演女優賞を受賞するなど、女優としての輝かしいキャリアを歩み続けます。
そんな張雨綺は今年6月12日から放送中のリアリティ番組『乗風破浪的姐姐』に出演し、一躍注目を集めました。この番組は30人の女性がダンスや歌などを競い合う勝ち抜き戦を通して、最終的に女性アイドルグループとしてのデビューを目指すという公開オーディション番組。アジア圏でも大人気の『PRODUCE 101』を思わせるスタイルですが、あちらとの決定的な違いは、参加者が10代前後の練習生ではなく、全員が30代前半~40代後半の「お姉さん有名人」だということ。練習生の初々しさとは対照的に、すでにスターとしてのオーラを放つ「お姉様」たちが、いかに数々のステージをクリアし、最終的に10代に匹敵する「往年系アイドルグループ」を結成していくかが、この番組の見どころです。30人のラインナップには、アイドル出身で中華圏芸能界のさまざまなシーンで活躍してきた伊能静(いのう・しずか)や、『太陽の少年』などで知られる個性派女優・寧静(ニン・チン)、アラフィフながらも完璧なボディーをキープする人気女優、鍾麗緹(クリスティ・チョン)といったビッグネームが上がっています。30人の一人に選ばれた張雨綺は、ド天然キャラの持ち主としてすでに番組開始から大きな存在感を放っています。彼女は最後まで勝ち抜き、アイドルグループの一員に選ばれることができるのでしょうか。今から楽しみです。(ミン・イヒョウ 謙)