中高生鮎友釣り選手権 岐阜・郡上吉田川
2024年8月10日 10時19分
中3 村野選手(東京)圧巻V
「中高生鮎(あゆ)友釣り選手権」(郡上鮎の会主催)が4日、岐阜県郡上市の吉田川(郡上漁協管内)で開催された。第9回を迎えた今大会は県外や台湾からの選手を含む全国大会となった。猛暑で渇水の吉田川は、中高生にとって過酷な状況。それでも大会史上まれにみるハイレベルな戦いが繰り広げられ、東京から参戦した中学3年生の村野亮司選手が圧巻の21匹をたたき出して優勝した。 (中日釣ペン・餌取春義)
大会初の決勝20匹超
大会会場は郡上市八幡町尾崎の中河原公園前。岐阜、愛知、福井、東京の1都3県の中高生に加え、台湾からも2人がエントリーして総勢30人が吉田川に集結。そのうち初出場は21人だった。試合は予選、決勝方式で行われた。
予選は午前8時半~11時半の3時間。何度も参加している生徒もおり、技術面は毎年レベルが上がってきている。渇水のため全体的にムラはあったが、トップは岐阜県恵那市の近藤燦(さん)選手(高1)で、17匹をマークした。台湾の安振瑄(アン・シンセン)選手(中1)は9匹で予選を突破。ボーダーは7匹で8人の選手が決勝に駒を進めた。
決勝は午後1時半~3時半の2時間。水温上昇でアユの活性が良くなったのか、開始早々から掛かりだした。えん堤下流側で予選トップの近藤選手がコンスタントに掛けていく。泳がせ釣りのレベルが高く、掛けてからの取り込みも早い。釣り技術は高校生とは思えないほどだ。
エリア最下流では連覇を狙う郡上市の山田陽介選手(高3)、同市の森健心選手(高3)が順調のよう。エリア中央の荒瀬でオモリを付けて果敢に攻めていたのは福井から参戦した和田栄都選手(高3)。次々に良型アユを取り込んで入れ掛かりだ。
台湾選手含め30人腕競う
その上流の瀬肩に入っていたのが東京の村野選手。引き釣りで小澤剛名人をほうふつとさせる独特のスタイルを披露していた。竿はテンビン持ちで、掛けてからの動作も素早い。後半は怒濤(どとう)の入れ掛かりショーで、ギャラリーからも歓声が上がっていた。最後のアユは終了のホーンが鳴ると同時に掛けて玉網キャッチ。優勝を確信したのか、ガッツポーズが飛び出した。
検量の結果、村野選手の釣果は圧巻の21匹。決勝での20匹超えは大会史上初の快挙だった。友釣り歴は2年目で、父親と一緒に山梨県の桂川で釣りをするという。すでに現役バリバリのトーナメンターを思わせる雰囲気で、将来のスター誕生となった。タックルは竿9メートル、水中糸・複合0・05号、オーナー一角8号4本イカリ、8~8・5号2本チラシ。
準優勝は予選トップの近藤選手。レベルの高い泳がせ釣りで15匹をマークした。3位は森選手の14匹。森選手は中学時代の第5回大会で準優勝して以来の出場。今回は高校3年最後の大会ということで結果を出した。来年は第10回大会ということでワールドカップを開催。中高生の熱き戦いが始まる。
※YouTube「えとチャン!TV」でも配信予定。
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