【バレー新時代〈2〉】大阪ブルテオンは西田有志だけじゃない アクシデントの収穫
世界最高峰を目指す新トップリーグ「大同生命SVリーグ」。11月2日、大阪を本拠地とする日本製鉄堺ブレイザースと大阪ブルテオンが初対決を迎えた。大雨警報が発令された試合当日、大阪ブルテオンは今季最多動員を記録した敵地で強さを見せつけた。エース西田有志がアクシデントで途中交代する中で、西山大翔らが輝きを放った。
バレーボール
大阪対決「大雨の中立ち見の方まで」感謝
大阪湾に臨む大阪・堺市の大浜公園。その中にある収容人数4000人以上の大浜だいしんアリーナは、日本製鉄堺ブレイザーズの本拠地だが、主役を奪ったのはアウェーの大阪ブルテオンだった。
大同生命SVリーグの第4節第1日が11月2日、日鉄堺と大阪Bという大阪対決が行われた。結果は大阪Bが3-1で快勝し、試合後のコートでは勝利者インタビューの声が響いた。
「懐かしい気持ち。大勢の観客の前で勝利ができてうれしい。今日は大雨警報が出ている中、立ち見の方までいた。ありがとうございます」
21年東京、24年パリと2大会連続五輪に出場した大阪Bの守備職人、29歳の山本智大だった。23年5月まで日鉄堺の前身堺ブレイザーズに所属した171、69キロのリベロは、敵や味方に関係なく会場の拍手を浴びた。
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大阪府池田市生まれ。1991年入社。
93年Jリーグ発足時からサッカー担当で、当時担当していた出世頭は日本代表監督になった広島MF森保一。アジアの大砲こと広島FW高木琢也の当時生まれた長男(利弥)を記者は抱っこしたが、その赤ちゃんがJ3愛媛のDFで今秋30歳に。
96年アトランタ五輪、98年W杯フランス大会などの取材を経て約13年のデスクワークに。19年から再びサッカーの現場へ。