友禅染とは? わかりやすく解説

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ゆうぜん‐ぞめ〔イウゼン‐〕【友禅染】

読み方:ゆうぜんぞめ

染め物の手法の一。糊置(のりお)き防染法の染めで、人物花鳥などの華麗な模様特色とする。近世初期から発達し元禄期(1688〜1704)の京都絵師宮崎友禅斎描いた文様人気博し、その名から友禅染といわれるようになった京友禅加賀友禅とがある。本来はすべて手描(てが)きであるが、明治以降型紙用いた型友禅ができ、量産されるようになった


友禅染

読み方:ユウゼンゾメ(yuuzenzome)

初演 宝暦13(大坂竹田座)


友禅染

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/27 13:54 UTC 版)

友禅染(ゆうぜんぞめ)は、以下のものを指すことができる:




「友禅染」の続きの解説一覧

友禅染

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)

日本の染織工芸」の記事における「友禅染」の解説

江戸時代中期京都始められた友禅染の技法は、限りなく絵画に近い文様表現可能にし、日本染織史に新たな時代画すものとなった友禅技法元禄(1688 - 1704年)頃に完成した友禅という名称は、京都知恩院門前通りで扇の絵付けをしていた絵師宮崎友禅という人物にちなむものだが、友禅生没年不明伝記はっきりしない天和2年1682年刊行井原西鶴好色一代男』など、当時著作物に、友禅絵付けした扇が当時流行であったことが記され友禅実在画工であったことは確かである。貞享3年1686年刊行の『諸国ひいながた』という小袖雛形本衣装デザイン見本帳)には「ゆふぜんもよう」(友禅模様)の文字がある。こうしたことから、友禅染とは、宮崎友禅という一人人物発明したものではなく染料染色技術の進歩によって生み出され新し技法新しデザイン染物に、当時評判絵師であった宮崎友禅の名を冠したものと考えられている。友禅染の技術的特色は、糊防染と色挿しにある。古い時代染物は、布自体染料の液に漬けて染め漬け染めであったが、江戸時代になって刷毛で布面に色を塗る、引き染め可能な染料開発されたことにより、絵画的模様染めが可能となった伝統技法による手描き友禅の製作は、下絵描き糸目糊、地入れ、色挿し蒸し伏せ糊置き引き染めという複雑な工程を経る。まずは仮縫いした布地青花という、水洗いすれば完全に落ち青色色素模様下描きをする。この下描き線に沿って糸目糊を置く。糸目糊とは、もち米主材料とした糊を、渋紙作り口金付けた細い筒の先から絞り出して線を描くことで、これによって模様区切り染料が隣の区画流れ出ないようにする。次の入れとは、布海苔豆汁(ごじる)を混ぜたものを布面に塗って染料定着良くし、色のにじみを防止する作業である。そのあと、色挿しといって模様染料色付けをする。色挿しした布を高温蒸した後、今度伏せといってさきほど挿しした模様面に糊を置く。これは後ほど地の部分染める際に模様部分防染するためである。地色は以上の作業終わった後、刷毛引き染めとする。生地は、江戸時代中期になると、綸子地に替わって、友禅染に適した縮緬地が多く用いられるうになる

※この「友禅染」の解説は、「日本の染織工芸」の解説の一部です。
「友禅染」を含む「日本の染織工芸」の記事については、「日本の染織工芸」の概要を参照ください。

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