廃油
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廃油(はいゆ、英: Waste oil)は、廃棄物のうち鉱物油や動植物油などの油脂および油状の物質を指す。このうち、産業廃棄物として排出される引火点70℃未満の廃油は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第二条の四第一号により特別管理産業廃棄物に分類される[1]
- ^ 廃棄物情報の提供に関するガイドライン参考資料3:特別管理産業廃棄物の種類及び判定基準等 (PDF) (環境省)
- ^ 特集記事「使用済み潤滑油の最近の動向」2005年12月、潤滑通信社
- ^ 『増補改訂・廃棄物のやさしい化学 第2巻』p52-61
- ^ バイオディーゼル燃料(彦中産業)
- ^ 旅客ビルの食用油を再利用 羽田空港で作業車燃料に[1]
- ^ コスモ石油 FAQ
- 1 廃油とは
- 2 廃油の概要
廃油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 04:03 UTC 版)
使い終わった油は油こしで天かすや細かいかすをこして、油自体の酸化が進まないように冷暗所で保管すれば2 - 3回は繰り返して使用可能である。熱いままの天かすをゴミ袋等に集積すると、天かす自体の持つ熱が逃げず、油の酸化反応が次第に加速し発火するため、火災発生の原因となる。従って、確実に室温まで冷えた状態になるまでは廃棄してはならない。天かすは多孔質であり、空気に触れる面積が大きいため、天かすの油の酸化反応は急激に進行する。例えば、500グラム程度の天かすでも、熱を持った状態で集積すればほぼ確実に発火する程度である。 揚げ物の廃油をそのまま捨てると排水管の内側にこびりついて詰まりの原因となる上、生活排水として水系を汚染する。家庭における少量の油は、なるべく炒め物などで使い切る。捨てる場合は、冷めてから新聞紙やキッチンペーパーに染みこませて牛乳パックなどに詰めて捨てる。市販の廃油凝固剤(油固剤ともいい、投入することで廃油を固めて捨てやすくする薬剤で、ひまし油誘導体などが成分)や吸収剤が利用されることもある。また、界面活性剤で乳化して廃棄させる製品や、オルトケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸カリウム(液状)を主成分とし、石鹸として利用できるようにする製品もある。大量の廃油を出す飲食店や事業所などでは廃油が下水に流れないよう、グリストラップ(廃油槽)を設置し、定期的に専門の産廃業者に油を回収させることが1976年(昭和51年)の建設省告示で義務化されている。 自治体や地域コミュニティーによっては、廃油の回収を呼びかけ、工業用脂肪酸、塗料樹脂の原料、ゴム添加剤、石鹸原料などにリサイクルをしている例もある。大規模な例としては、東京国際空港(羽田空港)では2008年より施設内の食堂街から出た廃油を処理し、貨物運搬車の燃料として用いている。
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