「乳姉妹」たちの親
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 19:03 UTC 版)
「乳姉妹 (テレビドラマ)」の記事における「「乳姉妹」たちの親」の解説
大丸剛造 演 - 高橋昌也 千鶴子と雅人の父。鉄道・デパート・ゴルフ場事業等を展開し、従業員1万数千人を擁する巨大企業・南部開発の会長。静子の願いでしのぶ、耐子をお手伝いとして引き取る。人柄について若山からは「普段は誠実で温厚な紳士だが、企業戦争を勝ち抜いてきたため性根は火の玉より激しい」と評されている。以前から千鶴子と雅人を結婚させて、会社を継がせようと考えている。しのぶに最初会った際に振り返る後ろ姿が慶子にそっくりだったことから、彼女を実の娘ではないかと思うようになる。静子からの手紙で事実を知り、育ててきた千鶴子が実の娘でないと判ってからも分け隔てなく育てる。千鶴子が結婚する際は亡き妻・慶子の着物を渡した 大丸則子 演 - 小林哲子 剛造の後妻で雅人と千鶴子の育ての継母で、これまで実の子のように育ててきた。母・静子を亡くしたしのぶと耐子を優しく迎え入れるが、徐々に大丸家がゴタゴタし始めたのを“姉妹がやって来たせい”と感じ、2人に冷たい態度を取り始める。しかしその後しのぶと千鶴子の取替えの事実を知り、千鶴子が不良になるとそれぞれとの関係に思い悩む。和装を好み、ほとんどの時間を着物姿で過ごしている。 大丸慶子 演 - 北林早苗 剛造の前妻でしのぶの実母。故人。18年前に妊娠するが妊娠中毒症にかかり剛造の勧めで真鶴に購入した別荘で療養しながら出産まで過ごすが、千鶴子としのぶを同時に産んだ直後、死亡した(ドラマでは、自身が産んだのはしのぶのみで千鶴子は産んでいない)。取替えの事実を知らない千鶴子と剛造は、“命と引換えに産んでくれた”として現在でも大切に思われている。ちなみに上記の別荘は、剛造の手配でリフォームした上で18歳の誕生日を迎えた千鶴子にプレゼントされた。 松本静子 演 - 岩本多代 しのぶと耐子の母で、千鶴子の実母。真鶴の海女として働き貧しいながらも娘たちと3人で支えあって暮らしている。18年前に自らが犯した過ちで子供が入れ替わってしまったことに罪の意識を強く感じ生きている。自らが病の身であることを知り、事実を書いた手紙をしのぶに持たせ大丸家へ向かわせた後、教会で己の過ちを神に懺悔し崖で投身自殺を試みるが、海女の本能が成せる無意識の習性で生き延びてしまう。以後は病を治療し、しのぶ、千鶴子、耐子3人の母親として生きていく。 松本龍作 演 - 井川比佐志 静子の夫で真鶴の漁師。時代の流れとともに仕事が減ったことで漁師を辞めて16年前に蒸発したが、第1話で突然帰宅する。酒好きでだらしなくがめつい性格で手癖も悪く、これまでに窃盗などの罪で何度か刑務所暮らしを経験している。しのぶと千鶴子の取替えの事実で、大丸家から大金をせしめようと画策する。その後大丸家の赤ん坊を預かっていながら謝礼金目当てで赤ん坊の誘拐を計画し、三森に実行させていた事が路男の母・育代によって明らかにされた(これは妻の静子も知らなかったことである)。生まれて間もないしのぶの右腕に誤って火傷を負わせ、今もその痕がある。
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