ご足労
読み方:ごそくろう
「ご足労」とは、敬語で本来自分から訪ねるべき目上の相手にわざわざ足を運んでもらうことを意味する表現。
移動の労力をねぎらい、感謝する「ご足労」に対し、何らかの対応や行動をすることによる手間や負担をねぎらい、感謝する場合には「お手数」という敬語表現がある。「お手数をおかけいたしますが」という言い回しは様々な場面でよく使われるが、相手が移動を伴う場合には、「ご足労」を使用するほうが適している。
「ご足労いただき」とは、「足労」に、相手を高める丁寧語の接頭語「ご」と、自分がへりくだって相手を敬う謙譲語の「いただく」をつけて、敬意を強めた表現である。目上の相手や丁寧に接したい来客などに対して、「本来なら自分が訪ねるべきところを、貴方にわざわざ足を運んでもらって」という意味を、失礼なく表現できる敬語の言い回しだ。一般的に、足を運んでもらう前よりも、実際に足を運んでもらったあとで使用することが多い。
「ご足労いただきありがとうございます」とは、「ご足労いただき」にお礼の表現を続けて、すでに足を運んでもらったことに対して、相手に感謝を伝える敬語表現である。
「ご足労おかけして申し訳ありません」とは、「本来自分が訪ねるべきところを、貴方にわざわざ足を運んでもらってすみません」と謝罪する丁寧な表現である。より丁寧な敬語表現にする場合は、「申し訳ありません」を「申し訳ございません」と言い換えて、「ご足労をおかけして申し訳ございません」とすると良い。
「ご足労おかけいたしますが」とは、相手にわざわざ足を運んでもらう状況のとき、事前に用いることでねぎらいや申し訳なさ、感謝を伝える表現だ。そのまま伝えると不快感を与える場合や、失礼と感じられる可能性がある場合に、ワンクッション置いて印象を柔らかくするための「クッション言葉」としても使用する。たとえば、来訪を依頼する際に「夕方にお越しください」とだけ伝えると、相手の都合を考えていないようで失礼だ、と受け取られる恐れがある場合などだ。「ご足労おかけいたしますが、夕方にお越しください」と付け加えることで、相手への気遣いが伝わり印象が柔らかくなるため、ビジネスではよく利用される。
「ご足労のないよう」とは、「わざわざ来てもらう必要はない」という意味を丁寧に伝える表現だ。相手に労力をかけないように遠慮する場合や、柔らかい表現で来訪を断る場合に使用できる。「ご足労には及びません」や、「ご足労いただくのは恐縮ですので」などの表現で、言い換えが可能だ。
「ご足労をかける」とは、来てもらう側が、相手に「労力を使わせる」「足を運ばせる」ことを丁寧に表現する言い回しである。「ご足労される」、「ご足労なさる」とは言わないため、注意が必要だ。
「ご足労願います」とは、相手に来訪を依頼する表現である。丁寧語の接頭語である「ご」がついているものの、断定形で来訪を強要していると受け取られる可能性があるため、目上の相手に使用するのは避けたほうが良い。自分が目上の場合・対等な相手・相手が望んだ状況などに使用する際でも、「ご多忙のところ恐縮ですが、ご足労願います」といったクッション言葉を合わせて用いると、印象を和らげることができる。
「度々ご足労」とは、同じ相手に何度もわざわざ足を運んでもらうことを、丁寧に言い換えた表現である。
また、相手への申し訳なさや恐縮する気持ちを伝えたいときには、「本日は、ご足労をおかけしてしまい、申し訳ありません」、「今回の案件では、弊社まで度々ご足労をおかけして申し訳ございません」、「朝からご足労をおかけしてしまい、恐縮です。本日は、どうぞよろしくお願いいたします」といった形で使用可能である。そのほか、相手の来訪を遠慮する場合には、「今回の件でご足労いただくには及びません。お気遣いありがとうございます」、「ご足労いただくのは恐縮ですから、必要な書類はこちらから郵送いたします」などの例文がある。
「ご足労」とは、敬語で本来自分から訪ねるべき目上の相手にわざわざ足を運んでもらうことを意味する表現。
「ご足労」とは・「ご足労」の意味
「ご足労」とは、「本来自分から訪ねるべき目上の相手に、わざわざ足を運んでもらうこと」を敬語で表す表現である。「足労」という言葉は、人が足を使って移動する疲れや労力を思いやる、労いと感謝の意味を持つ。相手を高める尊敬の意味を持つ敬語の「ご(御)」を接頭語にすることで丁寧な敬語表現になるため、目上の相手に対しても失礼なく用いることができる。口語でも文語でも使える表現であり、対面での会話、電話、メール、手紙など状況に関わらず使用可能だ。なお、敬語表現の必要ない相手や場合でも、「ご」をつけずに「足労」だけでは使用しないため、注意が必要である。移動の労力をねぎらい、感謝する「ご足労」に対し、何らかの対応や行動をすることによる手間や負担をねぎらい、感謝する場合には「お手数」という敬語表現がある。「お手数をおかけいたしますが」という言い回しは様々な場面でよく使われるが、相手が移動を伴う場合には、「ご足労」を使用するほうが適している。
「ご足労」の読み方
「ご足労」は、「ごそくろう」と読む。「ご足労」の熟語・言い回し
「ご足労」の熟語・言い回しには、下記のようなものがある。ご足労いただきとは
「ご足労いただき」とは、「足労」に、相手を高める丁寧語の接頭語「ご」と、自分がへりくだって相手を敬う謙譲語の「いただく」をつけて、敬意を強めた表現である。目上の相手や丁寧に接したい来客などに対して、「本来なら自分が訪ねるべきところを、貴方にわざわざ足を運んでもらって」という意味を、失礼なく表現できる敬語の言い回しだ。一般的に、足を運んでもらう前よりも、実際に足を運んでもらったあとで使用することが多い。
ご足労いただきありがとうございますとは
「ご足労いただきありがとうございます」とは、「ご足労いただき」にお礼の表現を続けて、すでに足を運んでもらったことに対して、相手に感謝を伝える敬語表現である。
ご足労おかけして申し訳ありませんとは
「ご足労おかけして申し訳ありません」とは、「本来自分が訪ねるべきところを、貴方にわざわざ足を運んでもらってすみません」と謝罪する丁寧な表現である。より丁寧な敬語表現にする場合は、「申し訳ありません」を「申し訳ございません」と言い換えて、「ご足労をおかけして申し訳ございません」とすると良い。
ご足労おかけいたしますがとは
「ご足労おかけいたしますが」とは、相手にわざわざ足を運んでもらう状況のとき、事前に用いることでねぎらいや申し訳なさ、感謝を伝える表現だ。そのまま伝えると不快感を与える場合や、失礼と感じられる可能性がある場合に、ワンクッション置いて印象を柔らかくするための「クッション言葉」としても使用する。たとえば、来訪を依頼する際に「夕方にお越しください」とだけ伝えると、相手の都合を考えていないようで失礼だ、と受け取られる恐れがある場合などだ。「ご足労おかけいたしますが、夕方にお越しください」と付け加えることで、相手への気遣いが伝わり印象が柔らかくなるため、ビジネスではよく利用される。
ご足労のないようとは
「ご足労のないよう」とは、「わざわざ来てもらう必要はない」という意味を丁寧に伝える表現だ。相手に労力をかけないように遠慮する場合や、柔らかい表現で来訪を断る場合に使用できる。「ご足労には及びません」や、「ご足労いただくのは恐縮ですので」などの表現で、言い換えが可能だ。
ご足労をかけるとは
「ご足労をかける」とは、来てもらう側が、相手に「労力を使わせる」「足を運ばせる」ことを丁寧に表現する言い回しである。「ご足労される」、「ご足労なさる」とは言わないため、注意が必要だ。
ご足労願いますとは
「ご足労願います」とは、相手に来訪を依頼する表現である。丁寧語の接頭語である「ご」がついているものの、断定形で来訪を強要していると受け取られる可能性があるため、目上の相手に使用するのは避けたほうが良い。自分が目上の場合・対等な相手・相手が望んだ状況などに使用する際でも、「ご多忙のところ恐縮ですが、ご足労願います」といったクッション言葉を合わせて用いると、印象を和らげることができる。
度々ご足労とは
「度々ご足労」とは、同じ相手に何度もわざわざ足を運んでもらうことを、丁寧に言い換えた表現である。
「ご足労」の使い方・例文
「ご足労」の使い方・例文には、様々なものがある。たとえば、わざわざ足を運んでくれた相手への感謝の表現として、「私たちのためにご足労いただき、ありがとうございます」、「先日は、お忙しい中ご足労いただき、誠にありがとうございました。その際お話のありました件ですが…」、「雨の中ご足労いただき、誠にありがとうございました。お気をつけてお帰りください」といった使い方ができる。「ご足労をおかけして恐縮ですが、結婚式当日はどうぞよろしくお願いいたします」、「遠いところご足労おかけして恐縮ですが、お気をつけてお越しください」などは、来訪する相手を気遣うクッション言葉として使用する例文だ。また、相手への申し訳なさや恐縮する気持ちを伝えたいときには、「本日は、ご足労をおかけしてしまい、申し訳ありません」、「今回の案件では、弊社まで度々ご足労をおかけして申し訳ございません」、「朝からご足労をおかけしてしまい、恐縮です。本日は、どうぞよろしくお願いいたします」といった形で使用可能である。そのほか、相手の来訪を遠慮する場合には、「今回の件でご足労いただくには及びません。お気遣いありがとうございます」、「ご足労いただくのは恐縮ですから、必要な書類はこちらから郵送いたします」などの例文がある。
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