ずく〔づく〕【▽尽く】
読み方:ずく
[接尾]
1 名詞に付いて、その物・事に任せる意、または、その物だけを頼りとして強引に事を運ぶ意を表す。「力—」「腕—」「かね—」
2 名詞、動詞の連用形などに付いて、数人の者が、互いにその事をしたり、一緒にそういう事を行ったりする意、あるいは、ともにその事で結ばれる関係にある意を表す。「相談—」
「いぢのわりい、友達—といふものはさうしたもんぢゃあねえ」〈滑・八笑人・初〉
3 形容詞・形容動詞の語幹や動詞の連用形などに付いて、もっぱらその状態で満ちているさま、それの最上の状態であることなどの意を表す。
[下接語] 相対尽く・意地尽く・因縁尽く・腕尽く・面白(おもしろ)尽く・金(かね)尽く・勘定尽く・義理尽く・金銭尽く・計算尽く・権柄(けんぺい)尽く・承知尽く・相談尽く・算盤(そろばん)尽く・損得尽く・談合尽く・力尽く・得心尽く・納得尽く・欲得尽く
ずく〔づく〕【木=菟】
ずく〔づく〕【×銑】
ずく
方言 | 意味 |
ずく | まま。「ずく」は「つく(尽)」,または,「続(つづ)く」の略だろうといわれている。 例 「行(い)かんずくにおわった(行かないままに終わった,または,行かないままにすんだ)。」「知らんずくにすんだ(知らないままに終わった)。」 |
ずく
ズク
ヅク
附
銑鉄
ずく
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 20:13 UTC 版)
熱心さ、ことをする気力、やる気。例.ずくのある人だ(やる気があり、従って根気もあり、精出し、骨惜しみをしない)。「怠け者」は「ずくなし」、「怠ける」は「ずくを病む(ずくーやむ)」もしくは「ずくを抜かす(ずくーぬかす)」と言う。また派生語に「まともな仕事をやり遂げる気力」「大きな仕事はするが小さな仕事を嫌う」「仕事が遅い」などを意味する「おーずく」、「細々とした仕事に精を出す」ことを意味する「こずく」がある。前者は形容動詞、後者は名詞。意味合いの独特さ、信州らしさなどの理由から長野県ではポピュラーな方言である。伊那谷ではずくの有無は人を評価する上での指標ともなっており、「ずくがある」か「ずくなし」かによって将来までも予告されてしまうほどであったという。語源にはさまざまな説があるが、そのいくつかを以下に示す。
※この「ずく」の解説は、「上伊那地域の方言」の解説の一部です。
「ずく」を含む「上伊那地域の方言」の記事については、「上伊那地域の方言」の概要を参照ください。
銑
「ずく」の例文・使い方・用例・文例
- 賛成してうなずく
- 私を力ずくで従わせようとしてもだめですよ
- 傘からしずくがたれていますよ
- 雨のしずくが雨戸に落ちた
- 力ずくで,強制的に
- こらえきれずくすくす笑う
- 同意してうなずく
- 露しずく
- 雨のしずくをふき取る
- 料理人が多いとスープがまずくなる;船頭多くして船山に上る
- 警察は力ずくでドアを開けた
- 彼がいつも黒ずくめのスーツを着る
- 雨のしずくが窓に落ち始めた。
- 彼女の彼に対する態度は計算ずくの行動だと私たちは考えている。
- 計算ずくの予算修正
- そろばんずくの人間がビジネスには必要だ。
- 片ひざをついてひざまずく
- 両ひざをついてひざまずく
- 料理はまずくはないです。
- あなたを見るたびに胸がうずく。
ずくと同じ種類の言葉
- >> 「ずく」を含む用語の索引
- ずくのページへのリンク