その飛行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 08:38 UTC 版)
「マルムズベリーのエイルマー」の記事における「その飛行」の解説
ウィリアムは次のように書き記している。エイルマーは青年期にギリシア神話のダイダロスの話を読み、信じ込んだ。そして「神話を事実と思い込み、ダイダロスのように飛ぼうとし」て、両手両足に翼を取り付け、マルムズベリー修道院の塔から飛び立った、と。 He was a man learned for those times, of ripe old age, and in his early youth had hazarded a deed of remarkable boldness. He had by some means, I scarcely know what, fastened wings to his hands and feet so that, mistaking fable for truth, he might fly like Daedalus, and, collecting the breeze upon the summit of a tower, flew for more than a furlong [201 m]. But agitated by the violence of the wind and the swirling of air, as well as by the awareness of his rash attempt, he fell, broke both his legs and was lame ever after. — 生涯にわたり不具となったが、屈せずに、エイルマーは飛行術の改善を目指した。彼は、自分のグライダーに尻尾を付ければ操縦性の高い着陸ができると信じ、彼の生命を心配した修道院長がそれ以上の実験を禁じた時には第二の飛行を準備中であった。 マルムズベリーのウィリアムは、エイルマーが「1ファーロング以上」を飛んだと述べている。修道院付近の地形、着陸地点、目撃証言からするに、彼の滞空時間は約15秒と推測されている。厳密な飛行経路・飛行距離は不明である。なぜならば現在の修道院は11世紀のものとは別だからである。おそらく当時の修道院は小さかったが、塔の高さは現在のものに近かった。現在のハイ・ストリート(High Street、10世紀初頭から存在する)から外れて、「オリヴァーの路地」("Oliver's Lane")と名づけられた場所があるのだが、この路地は修道院から約200mの距離にある。地元の言い伝えはこの場所をエイルマーの着陸地点だとしている。そうだとすれば、彼は多くの建物を飛び越したことになる。マクスウェル・ウースナムの研究は、以下のような結論を出している。エイルマーは、町の中心部(南)方向ではなく寧ろ修道院の南西に向けて険しい丘を下降したのであろう、と。
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