はっきり
はっきり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/10 19:03 UTC 版)
はっきりは、日本語の副詞の一種である[1]。元々は「はきと見ゆ」などのように使用されていた「はき」が促音化・状態副詞化して誕生した言葉とされている[2]。「と」を伴って用いられることがあり、「物事の輪郭などを始めとして、特定のものと、その他のものとの区別が明らかで極めて明瞭である状態」「気持ちが晴れやかとしていて爽やかである状態」「自分の気持ちを表現することなどに遠慮がなく、露骨であるさま」「何かが定まっていて動かないさま」などを指す言葉とされており、「明らかに」「さだかに」「明瞭に」「確実に」「確かに」「すっきり」「さっぱり」などがその類語として挙げられる[1][3]。太宰治の『かくめい』、寺田寅彦の『宇都野さんの歌』、芥川龍之介の『母』、山本周五郎の『日本婦道記』、和辻哲郎の『夢』などを初めとした文学作品に多く使用例が見られる。[4][5][6][7][8]
- ^ a b 日本国語大辞典,デジタル大辞泉, 精選版. “はっきりとは”. コトバンク. 2021年8月20日閲覧。
- ^ “はっきり(笑える日本語辞典) 使い方 語源 意味”. waraerujd. 2021年8月20日閲覧。
- ^ “はっきりの意味 - goo国語辞書”. goo辞書. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 太宰治. “かくめい”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 寺田寅彦. “寺田寅彦 宇都野さんの歌”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 芥川龍之介. “芥川龍之介 母”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 和辻哲郎. “夢”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
- ^ 山本周五郎. “日本婦道記”. www.aozora.gr.jp. 2021年8月20日閲覧。
はっきり
「はっきり」の例文・使い方・用例・文例
- 彼の悲しみは私にははっきりしていた
- ハワイでは季節と季節の間にはっきりした変わりめがない
- 私の答えはその間ではっきりとは言えない
- 大尉の命令は兵隊たちに大きくはっきりと聞こえた
- 彼女の欠席の理由ははっきりしない
- 君が私の意見を受け入れたがっていないということははっきりしている
- 前進すべきか後退すべきかはっきりわからない
- ジェーンは映画スターになりたいという気持ちをはっきりさせた
- 広島での少年時代をはっきり覚えている
- ここからは海がはっきり見渡せる
- 私の声が大きくはっきりきこえますか?
- それをもっとはっきりと言いなさい
- はっきりしない考え
- 彼女の声は大きくはっきりと聞こえた
- 彼女はその件に関しては態度をはっきりさせたがらなかった
- 彼女の手紙から彼女が裁判に訴えるつもりだということがはっきり伝わってきた
- はっきりした利点
- その人は自分の立場をはっきり述べた
- いつ行けるかはっきりとはわかりません
- 彼の美術は構図がはっきりしない
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