ゆとり‐きょういく〔‐ケウイク〕【ゆとり教育】
ゆとり教育(ゆとりきょういく)
知識を重視する「つめこみ型」の教育が批判されるようになったことを契機として、ゆとり教育の考え方が誕生した。「ゆとり」の中で、豊かな人間性や「生きる力」を育むと同時に、基本的な内容を確実に定着させ、個性を生かす教育を目指す。
2002年度から、学校の週5日制が完全に実施されるのに合わせ、新しい学習指導要領では、授業時間の縮減や学習内容の3割削減など、学校教育のスリム化を打ち出した。
従来、すべての児童・生徒が一律に学習すべきとされた標準のカリキュラムでは、内容の分からないまま授業が先に進んだり、すでに分かっている子供にとっては退屈だったりして、授業の形骸化が進んでいるとの指摘があった。
そのため、学習内容を必要最低限の範囲にとどめ、教室や学校の実態に合わせた授業の展開を、現場の教師に任せることになった。このように、個人に特化した教育がゆとり教育だ。
しかし、学習内容の大幅な削減で、広く、学力の低下が心配されている。ゆとり教育の流れがある一方で、大学入試における受験科目数を増やそうとする動きもある。
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(2001.04.05更新)
ゆとり教育
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