ろ‐こつ【露骨】
ろこつ
出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 07:29 UTC 版)
名詞・形容動詞
- 欲望や感情などをかくさずに、むきだしにしていること。包み隠さない様。
- しかし代わりに与えられたものは、きわめて常識的な平俗な、家常茶飯の「真実」に過ぎなかった(たとえば、人間の神を求める心とか人道的な良心とかいうものはあとからつけた白粉に過ぎない。人間を赤裸々にすればそこには食欲、性欲、貪欲、名誉欲などがあるきりだ、と言うごとき)。こういうことはいかなる意味でも新発見ではない。昔から数知れぬ人々が腹のなかで心得ていた。それを心得ていないのは千人に一人か百人に一人の理想家や敬虔家だけであった。現在でももちろん同様である。ただ多くの人は露骨にそれを発表するのを好まない(それだけ理想家、敬虔家の情熱が根深い習俗として社会を支配しているのである)。――そこを自然主義は露骨でもって刺激した。(和辻哲郎 『「自然」を深めよ』)
関連語
- あらわ
- むき出し
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