アセンブリ言語とは? わかりやすく解説

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アセンブリー‐げんご【アセンブリー言語】

読み方:あせんぶりーげんご

assembly languageコンピューターで、機械語命令分かりやすいように記号化した言語機械語一対一の対応をしており、高級言語比べ機械語命令などをより細かく記述できる。記号言語


アセンブリ言語

読み方アセンブリげんご
【英】assembly language

アセンブリ言語とは、低級プログラミング言語1つで、機械語にほぼ直接対応するレベル命令人間読み書きできる形で記述できるプログラミング言語のことである。

計算機中心演算処理を行っているのは中央演算処理装置CPU)という構成要素である。これは、例えば「レジスタAに16進数35ロードするのような処理を行う。この処理をCPU直接指示するコード機械語と言いCPU種類によって異なる。例えば、Z80では「0100番地3E 35のようなのである

アセンブリ言語は、CPUレベル命令シンボリック書き下すのである例えば「レジスタAに16進数35ロードするのような処理はアセンブリ言語では「LD A, 35H」のように記述されるアセンブラは、アセンブリ言語で記述されプログラム読み込み変換しターゲットCPU対応した機械語の列を出力する

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アセンブリ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 15:20 UTC 版)

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注釈

  1. ^ IBMはSystem/360から2011年現在まで一貫してアセンブラ言語 (Assembler Language)と 呼んでいる。例:IBM High Level Assembler
  2. ^ MIPSのアセンブラの一部など、(分岐命令のターゲットアドレスの先頭にある機械語命令を対象として)その分岐命令の遅延スロットへの移動を(副作用がない場合に)アセンブラ疑似命令 (.set bopt) の指示に応じて行うものもある。OPTASM(SLR社)という最適化アセンブラもあった。
  3. ^ 厳密にはCPUのビット幅に依存するが、マクロ定義はこれを条件付きコンパイルによりカバーしている。
  4. ^ GCC等、C言語への拡張によりシンボルへのセクション指定が可能なコンパイラはあるが、コンパイラへの強い依存性が生じる。アセンブリ言語であれば、およそセクションをサポートしたオブジェクトファイルが出力できるならばセクションの指定は何らかの手段で実装可能となる。

出典

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  3. ^ Intel Architecture Software Developer’s Manual, Volume 2: Instruction Set Reference. INTEL CORPORATION. (1999). http://download.intel.com/design/PentiumII/manuals/24319102.PDF 2010年11月18日閲覧。 
  4. ^ a b "各命令に、人間にとって意味があり、その命令が行う処理を類推できる文字列を対応付ける。この文字列をニモニック(mnemonic)と呼ぶ。" 伊藤. 機械語とアセンブリ言語. 埼玉大学, 電気電子物理工学実験III. 2022-12-25閲覧.
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アセンブリ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 15:29 UTC 版)

プログラム電卓」の記事における「アセンブリ言語」の解説

初期プログラム電卓では機械語直接使うことはできなかったが、ハッカーインタプリタインタフェース迂回する方法発見し、アセンブリ言語で直接プログラミングできるようになった最初にこの技法使われるようになったのは TI-85 で、モード切替プログラミング上の欠陥があったためである。TI-83でも同様の技法使われるうになると、TIHP愛好家そのようなニーズ持っていることを把握するようになり、アセンブリ言語用ライブラリ開発したり、開発者向け詳細文書公開したりするようになった携帯型ゲーム機ゲーム似たようなゲームプログラム電卓(特にグラフ電卓)ですぐさま開発されるようになったTITI-83TI-89正式にアセンブリ言語をパッケージとしてサポートするようになったHP2012年現在最上位機種 HP 50g でアセンブリ言語を内蔵している。カシオはPB-1000(英語版)でアセンブリ言語を搭載し、PB-1000Cでは搭載CPUのアセンブリ言語ではなく情報処理技術者試験CASL搭載していた。

※この「アセンブリ言語」の解説は、「プログラム電卓」の解説の一部です。
「アセンブリ言語」を含む「プログラム電卓」の記事については、「プログラム電卓」の概要を参照ください。


アセンブリ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/26 10:16 UTC 版)

オペコード」の記事における「アセンブリ言語」の解説

アセンブリ言語は、命令ニーモニックオペランド機械語を表す低水準言語である。アセンブリ言語は機械語正確に制御しながら読みやすさ補強する。現在では、大半プログラミングは、通常読み書き容易にするため高水準言語用いて行う。これらの言語コンパイルする(機械語変換する)か、他のコンパイルされたプログラムインタプリタ)により解釈実行する

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アセンブリ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 05:37 UTC 版)

ディレクティブ」の記事における「アセンブリ言語」の解説

アセンブラ指示文(英: assembler directive)は,〔アセンブリ言語において〕環境に関する情報領域(英: section)の境界提示してプログラムアセンブル制御する例え多くアセンブラでは,ALIGN指示文を認識して,はコード内の現在の位置ワード境界揃えるため必要なバイト挿入する

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アセンブリ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:55 UTC 版)

値 (計算機科学)」の記事における「アセンブリ言語」の解説

アセンブリ言語(というよりは機械語)のレベルでは、多くアーキテクチャでは値は単なるビット列なので、どのようなデータ型とみなすことも本質的には自由である。タグビットなどにより機械レベルでも型のあるアーキテクチャもある。 アセンブリ言語には、値の置き方が通例2通りある。ひとつはメモリのその番地に置くべき値をそのまま指定するもので、たいていのアセンブリ言語にはそのためのアセンブラ疑似命令がある。もうひとつイミディエイトimmediate即値)で、機械語命令中に命令にただちに引き続いてimmediately)値を置くもので、命令セットによっては値の範囲厳しく制限されているものもある(正確に命令セットそのものではなく、その命令具体的にビット列にエンコードする方法である、命令フォーマットによって制限される)。

※この「アセンブリ言語」の解説は、「値 (計算機科学)」の解説の一部です。
「アセンブリ言語」を含む「値 (計算機科学)」の記事については、「値 (計算機科学)」の概要を参照ください。

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