イスマーイール1世とは? わかりやすく解説

イスマーイール1世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 04:13 UTC 版)

イスマーイール1世ペルシア語: شاه اسماعیل‎; アゼルバイジャン語: Şah İsmayıl, 1487年7月17日 - 1524年5月23日)は、16世紀初頭にイランで成立したイスラム教シーア派の国家サファヴィー朝の建国者(在位:1501年 - 1524年)。イスマーイール1世の治世から、現在のイラン・イスラム共和国と周辺地域(アゼルバイジャン共和国イラク共和国の一部)にシーア派の信仰が根付き始める[1]


注釈

  1. ^ 現在のイラン・イスラム共和国の都市。アゼルバイジャン共和国との国境付近に位置する。
  2. ^ 他にもハリマ・べグムやマルタなど、史料によって異なる名前が記録されている。
  3. ^ サファヴィー朝とシャイバーニー朝の抗争には、スンナ派とシーア派の宗教的対立以外に、15世紀以来続くティムール朝と白羊朝、黒羊朝による、東西の遊牧民政権のイラン高原の支配を巡る対立も背景にあると考えられている[15]
  4. ^ 二人の将軍の出身部族であるウスタージャルー家とシャームルー家はいずれもサファヴィー軍の軍事力の中心をなす部族集団であり、サファヴィー家と縁戚関係にあった[26]
  5. ^ 「キジルバシ」とはペルシア語で「赤い頭」を意味する。その名前は赤い突起のある被り物に12の襞があるターバンを巻きつけた帽子を彼らが被っていたことに由来するが、帽子の現物は現代に残っていない[36]

出典

  1. ^ 宮田 (2002)、76頁。
  2. ^ 桜井 (2006)、68頁。
  3. ^ Doerfer, G. (1988). “Azeri Turkish”. Encyclopaedia Iranica. viii (Online ed.). p. 246. http://www.iranicaonline.org/articles/azerbaijan-viii 
  4. ^ 永田、羽田 (1998)、298–299頁。
  5. ^ a b 永田、羽田 (1998)、303頁。
  6. ^ 羽田 (2002)、196頁。
  7. ^ a b c d 永田、羽田 (1998)、305頁。
  8. ^ a b ロビンソン (2009)、274頁。
  9. ^ 羽田 (2002)、197頁。
  10. ^ a b c d 永田、羽田 (1998)、304頁。
  11. ^ 永田、羽田 (1998)、311頁。
  12. ^ 永田、羽田 (1998)、313頁。
  13. ^ a b 永田、羽田 (1998)、74頁。
  14. ^ 小野浩「アク・コユンル朝」『新イスラム事典』平凡社、2002年3月、42–43頁、584頁収録の系図頁。 
  15. ^ a b 羽田 (2002)、198頁。
  16. ^ 永田、羽田 (1998)、306頁。
  17. ^ 永田、羽田 (1998)、306–307頁。
  18. ^ a b c d e 永田、羽田 (1998)、307頁。
  19. ^ 鈴木 (1992)、124頁。
  20. ^ 永田、羽田 (1998)、74–75頁。
  21. ^ a b 永田、羽田 (1998)、75頁。
  22. ^ 鈴木 (1992)、126頁。
  23. ^ a b 永田、羽田 (1998)、76頁。
  24. ^ 鈴木 (1992)、127頁。
  25. ^ 永田、羽田 (1998)、245–246頁。
  26. ^ 永田、羽田 (1998)、246頁。
  27. ^ 永田、羽田 (1998)、247頁。
  28. ^ ロビンソン (2009)、275頁。
  29. ^ a b 永田、羽田 (1998)、319頁。
  30. ^ a b c 永田、羽田 (1998)、319–320頁。
  31. ^ a b 羽田 (2002)、205頁。
  32. ^ Momen, Moojan (1985). An Introduction to Shi`i Islam: The History and Doctrines of Twelve. Yale University Press. p. 107 
  33. ^ 羽田 (2002)、204–205頁。
  34. ^ a b ブロー (2012)、27頁。
  35. ^ ロビンソン (2009)、276頁。
  36. ^ 永田、羽田 (1998)、300頁。
  37. ^ 永田、羽田 (1998)、243頁。
  38. ^ a b ブロー (2012)、22頁。
  39. ^ a b 永田、羽田 (1998)、308頁。
  40. ^ ブロー (2012)、25頁。
  41. ^ 羽田 (2000)、40–41頁。
  42. ^ ブロー (2012)、21頁。
  43. ^ a b 羽田 (2000)、37頁。
  44. ^ 永田、羽田 (1998)、318頁。
  45. ^ a b c 宮田 (2002)、77頁。
  46. ^ ブロー (2012)、21-22頁。
  47. ^ Encyclopedia Iranica. ٍIsmail Safavi(2007年8月12日時点のアーカイブ
  48. ^ Dickson, Martin Bernard; Welch, Stuart Cary (1981). The Houghton Shahnameh. I. Fogg Art Museum of Harvard University. p. 34 
  49. ^ Savory, Roger M. (1994). “Safavids”. Encyclopedia of Islam (2nd ed.). Leiden: Brill 
  50. ^ a b c Minorsky, V. (1942). “The Poetry of Shah Ismail I”. Bulletin of the School of Oriental and African Studies. University of London. pp. 1006–1053 


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