インプロージョン型とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > インプロージョン型の意味・解説 

インプロージョン型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:45 UTC 版)

原子爆弾」の記事における「インプロージョン型」の解説

詳細は「爆縮レンズ」を参照 インプロージョン型(英:Implosion)または爆縮方式は、英語のexplosion爆発」という語のex-(外へ)という接頭辞をin-(内へ)に置き換えた造語で、「爆縮」はその和訳である。爆縮方式とはその名の通りプルトニウム球形配置し、その外側並べた火薬同時に爆発させて位相揃った衝撃波与えプルトニウム一瞬均等に圧縮し高密度にすることで超臨界達成させる方法である。長崎市投下されファットマン採用された。プルトニウム自発核分裂の確率高くプルトニウム原爆過早爆発防止為にこの方式でのみ実用可能となるのに対しウラン原爆はインプロージョン型、ガンバレル型どちらでも可能である。 しかしこの方式は衝撃波調整爆縮レンズ設計が非常に難しく、高度な計算使用できるほど高性能コンピュータがなかったマンハッタン計画時、数学者ジョン・フォン・ノイマン達の10か月にも及ぶ衝撃計算なければ実現し得なかったと言われている。砲身方式原爆実地テストなしで広島投下されたが、爆縮方式爆弾このような高精度動作求められたため、ニューメキシコ州アラモゴードトリニティ実験設計通り作動することを確認するテストが行なわれた。この方式は前述砲身方式より効率良い核分裂連鎖反応始まって核物質四散させようとする圧力を、爆縮による内向き圧縮力押さえこみ核分裂継続するためである。そのため、第二次世界大戦以後製造され原子爆弾は、核開発初期段階製造されたものを除きプルトニウム型・ウラン型ともに爆縮方式である。

※この「インプロージョン型」の解説は、「原子爆弾」の解説の一部です。
「インプロージョン型」を含む「原子爆弾」の記事については、「原子爆弾」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「インプロージョン型」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「インプロージョン型」の関連用語

インプロージョン型のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



インプロージョン型のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの原子爆弾 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS