WIP
「WIP」とは、進行中・作業中・仕掛品・作りかけのもの・やりかけのもののことを意味する表現。
「WIP」とは・「WIP」の意味
「WIP」とは、「Work In Progress」または「Work In Process 」という英語のフレーズの頭文字をとった略語で、未完成の状態や、その状態のもの自体を意味する。進行中、作業中、処理中の状態や、作りかけのもの、やりかけのもの、仕掛品などのことをいう。インターネット上のSNSやチャットで使用されることが多いスラングである。インスタ、Twitter、動画サイトで投稿されているイラストや動画に「WIP」と書かれていれば、「制作途中の物を公開している」という意味だ。ハッシュタグとして「#wip」とついている場合も同じ意味になり、日本語の「#製作途中」や「#製作中」、「#途中経過」といったハッシュタグの英語版である。イラストであれば、色を塗っている途中・ペン入れして色を塗る前・ペン入れをする前の下書きなど、さまざまな段階で作品を投稿するが、いずれも制作を途中で中止したわけではなく、この先も作業を続行して完成させるつもりのものをいったん掲載した、という意図を含む。「WIP」という表記なしで投稿した場合、見る側は完成品として評価をするが、「WIP」表記で未完成だと伝えれば、見る側も完成度を求めないため、作業の進捗報告を行いたい場合や、SNSでのリアルタイム性を重視したい場合に多く使用される。
まだ不完全な作品や製品を公開・提供する際に、試験的な公開や、改善していくためのたたき台であるという意図を示し、あとから改善・改良する予定の不完全なものである、という弁解の意味を持たせて使用されることもある。なお、製造や会計の分野における「WIP」は、仕掛品を意味する。仕掛品とは、生産途中の未完成品・まだ販売できない製品のことをいい、複数形は「WIPs」となる。
「WIP」の読み方
「WIP」の読み方は「ウィップ」である。英語のフレーズの頭文字をとった略語だが、アルファベットをそのまま「ダブリューアイピー」とは読まないため注意が必要だ。「WIP」の熟語・言い回し
「WIP」の熟語・言い回しには、以下のようなものがある。カーハート WIPとは
「カーハート WIP」とは、ワークウェアブランドのCarhartt WIP(Carhartt Work in Progress)のことである。アメリカで古くから愛されているワークウェアブランド「Carhartt」の一部門で、1989年にヨーロッパで設立された。設立当時から音楽やスポーツとの結びつきが強く、ヒップホップやスケートボード、自転車競技のBMXなどアングラシーンからの人気が高い。
WIP制限とは
「WIP制限」とは、1人または1チームが同時に着手する進行中の作業(WIP)の数に制限を設けることである。タスクの切り替えによる無駄を省き、1つの作業サイクルに集中することで、タスクを早く完了させることができる。もしも作業数の制限によって滞る部分があれば、チームのワークフローの非効率な部分として改善につなげる、という考え方だ。
WIPボードとは
「WIPボード」とは、別名「カンバンボード」とも呼ばれる、生産性向上のための手法である。元々、トヨタ自動車発祥の「カンバン」という生産管理方式があり、プロジェクト管理の手段として製造業以外の一般企業でも幅広く活用されるようになった。「カンバンボード(WIPボード)」と呼ばれるボード上の列に「作業前・作業中・作業完了」などの区切りを設けて個人のタスクを並べ、チーム全体に可視化することでワークフローを良くしていく、という手法だ。
「WIP」の使い方・例文
「WIP」の使い方・例文には様々なものがある。たとえば、SNSのハッシュタグではそのまま「#イラストレーション#wip」の形で使用して、製作途中であることを表す。そのほかの例文として、製作途中の作品そのものを表して「好きな作家のWIPで作業途中の作品が見られるのは、レアだからうれしい」、「進捗状況の報告として、WIPを提出する」、「WIPとして、あまり厳しくせず、大目に見て採点してほしい」といった使い方が可能だ。作品に限らず、ソフトウェアや演劇公演、プロジェクトなどに対しても未完成であるという意味で使用できる。たとえば、「今回はソフトウェアをWIP公開するが、今後改良して完成させるつもりだ」、「今度の公演は、WIP公演として上演する」「このプロジェクトはまだWIPの段階だ」といった形である。また、WIPの熟語を使用して、「カーハートWIPの新作ワークウェアを買った」「チームの非効率な部分を見つけるために、WIP制限を行うのはどうか」「我々の部署でもWIPボードを取り入れて、ワークフローを効率化しよう」という使い方もできる。
WIP
別表記:work in progress、ワークインプログレス
「WIP」とは、「work in progress」の省略語であり、「作業中であること」「進行中の状況」「制作途中の製品(=仕掛品)」などを意味する表現である。未完成または未完了であり、かつ、作業を放棄していない、という状態を指す表現として用いられる。
たとえば、制作途中のように見える作品があった場合、それが「単に制作途中である(ため完成していない)」のか、それとも「制作途中で放棄された」のか、あるいは「未完に見える状態で完成とされた」のか、判然としない。このとき張り紙か何かで「WIP」と明示しておけば、「制作中であり、まだ完成しておらず、制作を止めていない」ということが明示できる。
ビジネスシーンでは、たとえばプレゼンテーション用のスライドを社内の共有フォルダに保存する場合に、ファイル名を「【WIP】プレゼン用資料」などのような名称にしておくと、同ファイルが作成中であり後に仕上がる予定であることが明示できる。
会計用語あるいは製造業の分野の用語としては、「WIP」はいわゆる仕掛品(しかかりひん)を意味する語である。仕掛品とは、商品として販売できない作りかけのもののことである。
ウィップ【WHIP】
ウィップ
ウィップ
ウィップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 14:38 UTC 版)
ウィップ
- ウィップ(英: Whip) - 英語で鞭を意味する語。
- ウィップ (政治) - イギリス、カナダなどの政党において、議会での投票時に党の方針を議員に伝える役。
- ウィップ (KOF) - ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズのキャラクター。
- ディアボロの技で、投げ上げたディアボロをハンドスティックを振り回すことで紐に引っ掛ける技。別名「フライフィッシング」。
- WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched) - 野球における投手の成績評価項目の1つ。
関連項目
ウィップ(whip)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:07 UTC 版)
「フリースタイルモトクロス」の記事における「ウィップ(whip)」の解説
バイクを地面と水平に寝かせるジャンプ。その様からパンケーキとも呼ばれる。
※この「ウィップ(whip)」の解説は、「フリースタイルモトクロス」の解説の一部です。
「ウィップ(whip)」を含む「フリースタイルモトクロス」の記事については、「フリースタイルモトクロス」の概要を参照ください。
- ウィップのページへのリンク